
減衰音と持続音
殆どの楽器は発音が始まった所をピークに音量は減衰していきます。
ピアノの鍵盤をポーンと叩いた後は音量が減衰していきます。
ギターやハープの弦を弾いた後も音量は減衰していきます。
シンバルもティンパニも鉄琴も木琴も発音直後がピークであとは減衰です。
管楽器は呼吸が続く限りは音量が減衰せず持続します。
発音直後がピークではなく、音の途中からピークを創る事が出来ます。
ただし呼吸には限界があります。
最も呼吸の節約が可能な楽器はオーボエですかね。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスは
弓が続く限り持続音を出す事が出来ますし
ピークの場所を自在に創る事が出来ます。
そして技術によって弓の返しを限界まで切れ目なく
聞き手に悟られる事無く持続音を出す事が出来ます。
もちろん弾いた後に弓毛を弦から離す事や
ピッチカートによって自然な減衰音を出す事も出来ます。
音量のコントロールに関しては弓を使う楽器というのは
表現力の可能性の幅がとても広いのです。
発音直後、持続中の経過処理、音の減衰のさせかた
この3つに拘る事で演奏のクオリティが別次元に上がるんですよね。