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ボウイングは表現の戦略

よくボウイングは弾きやすい、弾きにくいで考えてしまうんですけど
表現の戦略で考えるべきという話です。
まあ昨日受けたレッスンの受け売りです。

ヴァイオリンやヴィオラのボウイングの場合
ダウンでは重力のアシストが掛かります。
アップでは重力のブレーキが掛かります。
つまり強い音はダウンが弾きやすく、弱い音はアップが弾きやすい。
というのが基本前提となります。
また小節のアタマは強拍となるのでダウンで始まるのが基本前提です。
sfzや>のアクセントが付いている場合は弱拍でもダウンが良いでしょうね。
またスラーで繋がった音は弓を返さないほうがいいでしょうし
スタッカートのように区切る音は返したほうがやりやすいですよね。

ダウンで強い音を弾くポイントから逆算して前後のボウイングを
戦略的に考える必要が有るわけで
上手く交互に行かない場合にはアップアップやダウンダウン
にして帳尻を合わせたり
弓先に来ていたところから一気に振り被り
ダウンに弾き戻したりする訳です。戦略的に考える必要があるんですよね。

表現力って感情的って考えがちですが
実は案外、理論的で戦略的だったりするんですね。

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