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fは強くpは弱く弾くこと
何を当たり前の事を書いてるんだ?と思われるかと思いますが
少し心に残っているエピソードを。
以前、隣のプルトで弾いた方が「む?この人上手いな・・・」
と感じさせる人だったんです。コレは大切にしなきゃ!
と思い、お願いしたいエキストラ案件などを依頼してみたのですが
残念ながら断られてしまったのですけど、まあソレはソレとして
その方が「あー全然弾けてないの隣の中山さんにはバレちゃった・・・」
って言ってて、え?何言ってんだ?そんな事なかったぞ?と思ってたら
「実は私、全部をちゃんと弾いている訳ではなく、出なきゃいけないとこどだけしっかり弾いて、他は実はほとんど弾いてないんです。」
と言われてビックリしたんです。だって隣で全く気づかなかったから。
まあ謙遜も半分あるんでしょうけれど、本人曰く
「強弱のメリハリをしっかり付けると弾けて無くても上手く聞こえるんで
ソレだけは気をつけているんです。」という事でした。
このエピソードは私にとって結構衝撃でした。
私も強弱の大切さはわかっているつもりですが
優先順位的に全部の音を正確に入れられる様になったら
最終的に味付けを付ける段階にし音量も付けよう。って思いがちなんです。
まあソレが間違っていると言うつもりも無いんですけど
全部の音を正確に弾ける事より強弱のメリハリを優先したという演奏は
ソレはとても素晴らしいものだったのです。