弓毛の話
ヴァイオリン、ヴィオラ等の弦楽器で最も大切なメンテナンス
それは弓の毛替えでしょう。
弦と並んで最も消耗が激しいパーツが弓毛です。
弓毛は通常は半年から1年で交換が必要です。
弦楽器工房に持っていくと予約済みであれば
2時間程度で交換してもらえます。
弓毛は馬の尻尾の毛なのですが、通常はモンゴル産です。
カナダ産、シベリア産、イタリア産等もありますが
価格は高価になっていきます。
私はモンゴル産で充分と感じているので他の産地は試した事が有りません。
最近は新素材でシンセティック(ナイロン)弓毛というのがあります。
歯ブラシの毛みたいな素材でツルツルですが
丈夫で切れる事はないですし湿度の影響など全く受けません。
馬毛よりかなり長持ちするため
実は練習用の弓毛はシンセティック弓毛で済ませてしまっています。
弾き心地はかなり違います。引っ掛かりが弱いので不安になりますが
聴いた感じはあまり差がありません。
難点は松脂の馴染みが悪く大量に消費してしまう事。
1曲弾く度に塗る感じですね。
長所も短所も有るので正直オススメと言う感じでは有りません。