見出し画像

思い込みを捨てれば貯金は増えるのではないかという話(後半)

前回の記事で思い込みを減らせば貯金が増えるのではないかという記事を書きました。今回はその続きで生命保険の話です。


私が加入していた保険と加入した理由

・生命保険は不幸の宝くじと呼ばれますが、契約者が亡くなったら残された家族、親族に保険金が支払われます。
様々な種類がありますが、私は低解約返戻金型終身保険に入っていました。
保険料はずっと一定で、ある期間が過ぎると払い込んだ保険料よりも多くの返戻金が戻ってくるタイプのものでした。
保険の内容としては、20年払い込みで死亡保障は500万円、33歳で加入して月に14950円でした。
それに入った理由は当時、定期預金よりも利率がよく、保険と資産形成機能がついているから有利なのではないかと考えていたからです。
しかし、これも今となっては思い込みと知識不足でした。
まず、保険というには保障があまりにも薄く、仮に私が死んでもその保険料では残された家族が路頭に迷っていたことでしょう。
貯蓄性の保険は入るときに慎重になりなさいというアドバイスを受けたことがありますが、私はその理由がよくわかりませんでした。
なぜなら、銀行の預金よりもお金が増えるし保険機能もついているからいいのではないかと単純に思っていました。

解約した理由

なぜその保険を私が辞めた理由ですが以下の3つになります。

1、手数料が割高だから

保険料の内訳は大雑把に、本来目的とする保証である生命保険に関わる部分と、貯蓄(資産運用)に関わる部分と、保険会社が資産運用している手数料に関わる部分があります。
そして、その中身はブラックボックスになっています。
とある本では、その手数料の部分に25~30%くらいかかっているのではないかと述べられていました。
資産形成において、手数料には敏感にならないといけませんが、この手数料率では不利すぎます。

2,流動性リスクが高すぎるから

流動性リスクとは、現金化しようと思ってもすぐにできないことを言います。例えば、銀行預金は現金が必要な時にすぐに引き出すことができます。
生命保険は現金化しようと思って心理的になかなかできません。なぜなら、途中で解約すると元本割れするからです。

3,生命保険の保証が薄すぎるから

はじめに述べたように、私が死んだら残された家族に支払われる保険料として500万円では到底足りないからです。
足りない部分の保険は掛け捨ての共済に入り、足りない部分を補えばいいかもしれませんが、それならば最初から共済1本に加入して保証を手厚くすればいいだけの話です。
資産運用も兼ねて保険に入っていると考えることもできますが、それならば個人向け国債変動10年に入っていたほうが手数料もはるかに安く済みます。

以上の理由から私は6年近く払い込んだ生命保険を解約しました。
結果的に30万円ほどの損失です。
中には、途中解約すると元本割れするからなかなか解約できないと感じる人もいるかもしれません。
そのように感じている人に対して私ができるアドバイスは、損切りして次に進んだほうがいいということです。
もやもやしながら、決して安くない保険料を払い続けるよりも、その保険料を自分や家族のために使ったり、投資したり、貯金したほうがいいと思います。
私は、貯蓄性の保険が絶対悪いと言いたいわけではありません。本当にしっかり中身を理解したうえで納得して入るのならば、その人の選択であるし、私にとやかく言う権利はありません。ですが、もし中身をしっかり理解しないままなんとなく入ってしまい、もやもやしているとしたら、冷静になって考え直してみるのもいいのかもしれません。正確な知識を得た時に果たしてそのような保険に入る決断をするだろうかと自問自答すべきと思います。

まとめ

今回は思い込みを捨てれば貯金が増えるのではというお話をしました。
思い込みとは、みんながやっているからとかそういった洗脳に近いものかもしれません。
様々な情報が氾濫するなか、正確な情報を得て自分の頭でしっかり考え、一歩引いて冷静に決断する必要があるのではないかと思います。

貴重な時間を使ってここまで読んで頂いてありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?