新形式TOEIC スピーキング・テストの感想【2022年】
2022年6月の回からTOEIC スピーキング・テストの内容が若干変更されました。変更点は
・資料参照問題の3問目の質問音声が二度繰り返される(従来は一回)
・意見を述べる問題(Q11)の準備時間が45秒となる(従来は30秒)
の二点です。この条件自体は受験者にとっては答えやすくなる変更といえますが、問題自体が難化するのかどうかが気になり早速受けてきましたので、その感想です。
ビデオ内で述べていることをここにも簡単に書きますと、問題自体は難化はせずに今までの内容を概ね引き継いでいるように感じました。
音読問題は分量、文の複雑度ともにいつも通り。
写真描写問題は一枚が映っている人がやや多めなので時間切れにならないようやや注意が必要。
応答問題もいつも通りといえますが、テーマはここ最近はストリーミング・サービスとかスマートフォンについてとか今どきの話題が多いように思います。と言いつつ今回は音楽についてでしたが。
提示された情報に基づく応答問題はセミナーの日程やインタビューのスケジュールが定番ですが今回はビジネス・トリップの行程表でした。ただ、これも初ではなくたまに出てくるテーマです。質問されるところもほぼいつも通りでしたが三問目の質問音声が二度繰り返されるところでは、よくあるように資料内で2つ共通している部分を聞かれるのでなく(そもそもそういう箇所が今回の資料にありませんでした)、「○○について全部教えて下さい」のような感じでした。ですので準備時間内で質問されるところを予測するのは難しいとは言えそうです。また(これはビデオ内では思い至ってなくて言ってないのですが)2つの共通項目を聞かれるのであれば同じ型の英文を二度使い回せば必要な情報は述べることが出来ますが、今回の場合は各要素を説明する英文を即座に作る必要がありその点では難化といえるかもしれません。まだこれが今回のみたまたまなのか、今後もそうなるかはわかりませんが。
最後の意見を述べる問題は質問自体はいつも通りの難易度で準備時間が45秒に増えたので楽になったと思います。今までは自分の回答の全体構成を作り切れなかったり、主要な表現を思い浮かべ切れなかったりして回答中に先の構成を考えつつ話すことが往々にして必要になりましたが、45秒は事前に話し方の構成の大まかな設計図を用意しておけば、全体構成を作り切れそうな長さです。
感想は大体こんな感じですが、上に書いた提示された情報に基づく応答問題での聞かれそうな箇所の予測についてや、意見を述べる問題の回答の大まかな設計図の話はこちらで述べていますのでよろしければご参照下さい。
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