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PROGOSで「やりとり」を上げるにはやりとりしてる感じを出すことは必要か?
PROGOSというスマートフォンやタブレットにアプリケーションをインストールすることで無料で受けられるスピーキング・テストがあります。採点はAIが行い、結果は大抵5分以内で出ます。採点には細かい項目があり発音や正確さなどを個別に診断してくれるのですが、その中の「やりとり/ Interaction」と呼ばれる項目で満点を取るのがなかなか難しい。他は何を直せば向上を望めるのかがわかりやすいのですが、やりとりは漠然としていて改善ポイントがわかりづらいのです。フィードバックには確かに相手に同意したりといったフレーズを入れると良いのように書いてあるのですが実際に回答の前後で相手に語りかけてる感を演出できるようなフレーズを入れ、抑揚も最大限、相手に語りかけるように頑張ってもスコアが微動だにしないこともあります。実際、SNS上で自分のスコアを公開している方の結果を見ても「やりとり」に苦労している人が少なくない印象。
しかし、「やりとり」を上げようと工夫やテクニックを駆使するようになってしまうと、もともとやっているスピーキングの練習から逸れていきそうですし、テストを受ける目的がが実力チェックから点を取ることへと変わってしまいそうでもあります。そこで、ではいっそのこと相手に語りかけるフレーズを使うことや通常の自分以上に過度に抑揚を作ることをやめ、やりとりしてる感を排除して回答したらどうなるのかを試してみました。結果がこちら。
結論から言うと、それでもやりとりでこのテストでの最高点であるB2 and aboveが出ました。動画内ではそのときの回答とテンションを再現していますので文章量や内容の参考にしてください。現状(2023年8月)では過剰に自分を作らなくてもいつもの延長で問題ないようです。ただ、これはまだ採点AIが本来採点したい基準に沿ってうまく採点できてないのではと思わなくもありません。いずれ採点精度が上がるかもしれませんね。