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ガンジャ先生。6-9
再び勢揃い
!そうだ今日は講習最終日になるんだ。
ふと思い出したように携帯電話を取り出す。
着信はまだない。
一度電話したほうがいいかな。。
Iyaz - Replay Danley Remix
うーどのサンドイッチしようかな。。
店の前には数人の人だかりと、茜ちゃん達もいてサンドイッチを頼んでいる。
種類は英語でわかるけど、ソースもたくさんあるし。いろいろグルグルと頭が周りだす。
よし決めた!チーズツナトマトオニオンオムレットサンドイッチ!
えっと、指を指して。。
「ニー!ニー!」ちなみに遊んでる訳ではない。ニーはこれ!というタイ語だ。私はあんまり喋れないよ〜
・・ニコッと笑って、タイのおじさんは作り出してくれた。良かった〜♪
「もしもし、先生ですか?雪菜です。はい。順調で本日終わりそうです、え?ちょと。」
「どうしたの?雪ちゃん」
「先生に電話が通じたんだけど、ちょい待てとすぐ切られちゃった」
「まだ忙しいのかな。まあ夕方には繋がるでしょ」
歩と雪菜の会話は裏腹に未亜はサンドイッチに何かけようか悩んでる。
うーマヨネーズかな。。でもケチャップも捨てがたいし。。
『はいよ。ソース好きなのどうぞ。80バーツね』
お金を渡しソースをかけようとしたら・・
「まず胡椒で野菜からだな」
胡椒をかけられ、マヨネーズでピューと線をつけられ。。
「ケチャップはベースだな。まあマスタードでもいいが、タイだしチリだ」
チリソースを点点と4箇所。
最後にケチャップを1往復するとソースたっぷりサンドイッチができた。
「ホイできあがり。美味いぞ」
「ありがとう御座います。。ん?」
大きな手が頭に乗る。懐かしい感覚だ。
『ダブルチーズにベーコンチキンマシマシ。パクチーは少量』
『ヘイ。待ッテ』
「よう。みんな元気そうだな」
「「え?ガンジャ先生!!」」
未亜が飛びつく。歩と雪菜は何があったかわかんない。
茜は。。コーヒー買って気づいてない。
「なんだなんだ?いちゃ悪いのか?・・未亜ケチャップ付くから。。離れろ。。ハァ〜」
「先生!いるならいるって言ってくれれば」
「ガンジャ先生だ!わー」
「いつの間に。。」
突然の登場で驚いたが、みんな注文を終えてダイビング船に戻っていく。ちなみにサンドイッチと言ってもベトナム式?らしく大きい。サブウェイのサンドイッチよりデカイ。
□□□
ダイビング船に戻るとプイさんもいた。
ケイさんと話ながら食事をしている。
大テーブルにはみんなワイワイ買ったものを並べ女子達が食べている。真ん中にはガンジャ先生だ。いつの間に・・
遅れてきた僕は、同じく席へついて
「はい、先生コーラです」
「おうわりーな匠。ん?お釣りこんだけ?」
「・・ソーセージです」
「お前全部買ったのか。。まあいいや、みんな好きなの取って食え!」
「「やったー♪」」
追加で買って来た食材でさらに盛り上がり、昼食は満足いくようになった。
僕は相変わらずガパオライスのお弁当とカップラーメン、ソーセージとがっつく。
ソーセージにもいろいろ大きさがあるんだな。
チーズ入りからチリ入り。そしてデカイサイズ。2連のものもある。ソーセージ天国だな。こりゃ。ケチャップやチリソースもいっぱい付けてくれてた。
ワイワイと昼食はいつもと同じ風景。
でもガンジャ先生が帰ってきただけで、何か。。
久しぶりに安心できた。
先生はケイさんに
「ポムチューイワヤーカップ!ロッグンドゥワイナー!」
と眉をキリッとして話しかけてる。。
「アハハ。。私そんなにタイ人ぽいかな。。岩屋先生はじめまして。。」
・・未亜が隣で睨んでるよ。先生。
□□□
「それでは!今日でOW(オープン・ウォーター)も最後だよーあと2ダイブ!」
おーとみんな気合い入れる。
昼1番は食べて眠くなるが、みんなテンション高いみたい。
「ガンジャ先生も潜るのですか?‥もしかして課題もあるとか。。」
「ん?何も持って来てないぞおれ。課題っていうか、きちんと講習受けろ。俺は外野外野♪西田さんの言うこと聞くように」
そう言って、ブリーディングが始まる。
深くはないけど、お魚が多いみたいだ。少しテストような事もすると。
「では行ってきます〜先生見ててね!」
「水の中で見えんわ。。てか暑いなー今日は。日差しが反射してよけい暑い」
「アラ、ガンちゃん泳ぐ?」
プイ先生がバッと服を脱ぎ捨てビキニ姿に。
うぉーさすが。。夜の仕事してるだけある。Dカップはあるんじゃないか?流石プイ様。
「匠くん?行ーくーよー?もう。」
上げたゴーグルから耳を引っ張る雪菜様。。
さああと半日!楽しもう!
□□□
「どうだった?あれからの事を聞くか」
「来るの速かったネーうん、歩は大丈夫カナ?あとは。。よくシラナイ(笑)」
プイはバスから降りての事、夜話あった事、食事など話をしてくれた。気になったのは匠が一度食事に来なかった点だが、その後問題なく元気にしているらしい。確かに顔が柔らかく感じる。一度話す機会を作るか‥
「プイありがとうな。これお土産」
「コレ。。カンボジア製ダヨネ〜?パイアグラ。。シアリス。。どうしろト」
「パイアグラは嫌いな奴にでも。効果飲まないと分かんないしな?(笑)シアリス売れるだろ?あと報酬な」
「!3万バーツもアルヨ♪イイノ?食事代も残ってるシ?」
「うん。1日拘束5千計算。費用は気にしなくていいぞ。パンガンもよろしくね」
そんな感じで船上では話をしていた。
確かあとはもうファンダイブ。。で明日は移動と満月か。忙しいな。オイ。予定を考え結構ギリギリな所になってた。
パンガンで2泊。そしてバンコクからはもう。あっと言う間に戻るのか。弾丸ツアーだな。
・・我ながらやりすぎだよな。。と岩屋は反省した。
「なぁ。プイはあいつらどういう風に見える?」
「ケンカしたり、遊んだリ忙しいヨ。(笑)何かイイヨネ。。日本のコトバデ。。・・んー青春!私もあの頃あーだったのカナ?」
「だよな〜みんなイキイキしてる。」
「ガンちゃんも学生に戻りたくなっタ?今度制服キヨッカ♪」
「いいわ。。あいつらは今が全てなんだろうな」
「意味ワカンナイ・・」
「ごめんごめん。泳ぐか〜暑いし!」
そうしてダイビングが無事終わるころ。
海面で先生とプイさんが船の周りで泳いで遊んでた。救助用のビート板枕にプカプカと。。。ラッコか。
「あー気持ちいいーおーお疲れ♪」
何となく違和感ないのが悔しいなオイ。
とにかく先生が合流し、再び僕たちの旅は続いて行く。
☆☆☆
「モシモシ。山本さんデスカ?」
「山本ですが。こんな遅くにどなたでしょう?」
「バンコクのプイです。ガンちゃん。。今日も血を吐いテタ‥一度顔を見せてあげませんカー?」
深夜にかかってきた電話は。
山本には辛い。
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