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あなたは何のガチ勢?tactoの情熱図鑑


はじめに

「あなたは何のガチ勢ですか?」

この質問を社内で投げかけてみたとき、様々な反応が返ってきました。
最初は少し困ったような表情を浮かべながらも、話し始めると止まらなくなる人、熱心に魅力を教えてくれる人、「そういえば…」と日常の習慣を振り返りながら自身のガチぶりに気づき始める人…。

デザインの仕事をしていると、その人ならではの視点や興味、没入の深さも影響しているような気がします。だからこそ、一人ひとりの「好き」や「こだわり」をもっと知ってみたくなりました。

普段はクールに活躍しているtactoのメンバーたち。
ストーリーのある体験をつくるデザインファームとして、日々奮闘する私たちですが、仕事の場面ではあまり語られることのない、それぞれの好きなことや夢中になれるものを持っています。「彼らの素顔を、ぜひ皆さんと共有したい!」そんな思いから、メンバーたちの"ガチ"な生態を図鑑形式でまとめてみました。

さあ、tactoに潜む個性豊かなガチ勢たちの世界をのぞいてみましょう。



001.納豆ガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Ayaka Mita

  • 対象:納豆

  • 属性:食べもの

  • ガチ勢歴:4年

  • 投資総額:約7万(食べ比べや新規開拓含む)

  • 発現頻度:平日

特徴的な生態

Q. ガチ勢になったきっかけは?
納豆は小学生の頃から好きでよく食べていました。でも本格的に魅力に目覚めたのは4年前。ある時、同じブランドの納豆ばかり購入していることに疑問を持って、スーパーに売ってる納豆を15種類くらい食べ比べをしてみたんです。そこから奥深さに気づき、どんどん好きになっていって。今では週に最低6パックは消費するペースで食べています。

Q. 納豆への情熱を教えてください。
いわゆる高級納豆と言われるジャンルも色々挑戦した結果、タカノフーズの「極小粒ミニ3」が一番好きだと気づきました。白米に合うタレとからしと極小粒のバランスが絶妙なんです。癖が良い意味で無くて、毎日食べても飽きないところが魅力ですね。タレが甘すぎたり、粒が大きいと触感が変わって満足感が得られないんです。実は混ぜるのも15回と決めていて。豆が程よくほぐれ切ったくらいがベストなんですよ。泡立ちすぎると食感が変わってしまうので、そこは慎重に。ちなみに混ぜる回数は、栄養やうま味に影響が無いらしいです。

日々の観察記録

  • 納豆アレンジ BEST3:〈殿堂入り〉付属のタレ+カラシ〈1位〉刻みたくあん+韓国海苔+青ネギ〈2位〉しらす+大葉+ポン酢〈3位〉大根おろし+タレ

  • 楽しみどき:朝ごはんor昼ごはん

  • これは言っておきたい:美味しいし健康的だし、在宅ワーク時の一番良いファストフード!  

舟納豆を6種類食べ比べした時のもの


002.ドラムガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Kazuya Sakamoto

  • 対象:ドラム

  • 属性:楽器

  • ガチ勢歴:15年(中2から)

  • 投資総額:約100万

  • 発現頻度:週3~4回

特徴的な生態

Q. ガチ勢になったきっかけは?
中学2年の時、友達から「学祭でバンドやろうぜ」と誘われたのがきっかけです。でも、バンドのパートはドラムしか空いてなくて選べず(笑)。音大出身の母がドラム経験者だったのも、始めるきっかけになりましたね。学祭でビートルズとチャットモンチーを演奏しました。その後、高校で軽音楽部に入ってから本格的に始めましたね。ちなみに、誘ってくれた友達とは今でも仲が良いです。

Q. ドラムの魅力を教えてください。
音楽のジャンルを問わずに合わせられるところが面白いんです。バイオリンでクラシックをやっていましたが、ドラムは全く違う音楽性で。音の迫力もあるし、演奏してると最高の爽快感があります。2015年にインストロックバンド「1inamillion」を結成して、2017年にはマスロックバンドの「loqto」にも途中加入したんです。ライブが特に楽しくて、お客さんの反応を直接感じられる空間が一番の楽しみです!

日々の観察記録

  • 装備:スネア・シンバル・ペダルは自前、お気に入りの組み合わせは下記参照

  • 練習スタイル:スタジオを借りて基礎練習やレコーディング曲を

  • これは言っておきたい:ストレス発散・爽快感がすごい!ストレス抱えてる人におすすめ

お気に入りの組み合わせ

左)
ドラムセット:SONOR
スネア:SONOR Pro Lite
シンバル:全てMEINLのByzanceシリーズ
特徴:太鼓類はSONOR、シンバル類はByzanceシリーズで統一。
自分のバンドのギターメロディを際立たせるため、落ち着いた渋めのサウンドを追求した構成。最近はこの組み合わせに落ち着く。

上)
ドラムセット:SAKAE
スネア:SAKAE
シンバル:ライドシンバルはSABIAN、その他はMEINLのByzanceシリーズ
特徴:2類のハイハットを使い分けたり、スネアの上に鎖を置いて叩くたびにジャラッという余韻を追加したり、より遊び心のあるセッティング。

下)
ドラムセット:YAMAHA
スネア:SONOR Pro Lite
シンバル:ライドシンバルはSABIAN、その他はMEINLのByzanceシリーズ
特徴:スタックシンバルとチーンという音が鳴るベルを組み込んだ構成で、落ち着きのある渋めの音色とフェクティブなサウンドを両立

 

003.キャンプガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Hayato Itakura

  • 対象:キャンプ

  • 属性:アウトドア

  • ガチ勢歴:約30年(ボーイスカウトから。社会人で本格化)

  • 投資総額:約200万(1回3~5万円)

  • 発現頻度:主に春秋

特徴的な生態

Q. 印象に残っているキャンプを教えてください。
アメリカ時代に色々チャレンジしましたね。自分で装置を作るのが好きで、特に印象に残っているのは自動肉焼き機と流しそうめんマシン。どちらも設計図を引いて、ホームセンターで材料を集めて。自動肉焼き機は川の流れを利用して作ったんです。流しそうめんマシンは70度の傾斜を活かしてダクトを設置したら、流れが速すぎて(笑)。あとは真夏に、平たい石を探して石焼きナンを作ったり。アメリカのキャンプ場は予約なしでも行けるから、こういう実験的なことも思う存分できました。

Q. キャンプ飯はどんなものを?
学生時代にレストランでバイトしていた経験を活かして、キャンプ場で鯛を丸ごと2匹使ってコース料理を作ったことがありますね。あとは手作りかまどでピザを焼いたりと、アウトドアならではの調理法を楽しんでいます。ちなみに、自分の中ではテント泊か車中泊が基本で、コテージ泊は邪道だと思ってます(笑)

日々の観察記録

  • 好適環境:春・秋がベストシーズン。夏は避ける傾向

  • 人生の記録:通算50回以上のキャンプ経験を持つ

  • これは言っておきたい:キャンプはまず行ってみてほしい。グランピングから始めるのもアリです。自然の中で飲むコーヒーや食べるご飯は格別。デジタルデトックスにもなって、素敵な思い出になりますよ。

キャンプで食べた魚の串焼き


004.コーヒーガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Seshiru Tanpo

  • 対象:コーヒー

  • 属性: 飲みもの

  • ガチ勢歴:4年

  • 投資総額:約70万(器具含む)

  • 発現頻度: 毎日

特徴的な生態

Q. コーヒーにハマったきっかけは?
コーヒーのイベントのデザインを担当することになって、調査がてら色々飲み始めたんです。砂糖も入れないストレートのホットの浅煎りコーヒーにハマっていって。今では各地のコーヒー屋さんを巡って店舗で飲んだり、豆を買ったりするのが日課です。旅先でもコーヒー巡りを楽しんでいて、台湾では6軒のお店を訪れました。1日に5軒ほど巡ることが多いですが、家で飲むのは2杯まで(笑)。買い集めた豆をゆっくり家で味わいます。

Q. コーヒーの奥深さを教えてください。
面白いのは、地域や歴史によって好まれる焙煎度が違うんです。「浅煎り」と「深煎り」があって、私の地元の北海道など寒い地域は濃い味わいの深煎りが人気。ラテで楽しむ人も多いです。焙煎(豆を焼くこと)をする前の生豆は灰色っぽい緑色や黄色で、火入れの度合いで味わいが変わっていく。浅煎りはフルーティーで苦味が少なく、それぞれ豆の特徴が楽しめて、酸味や風味、甘さを感じられるのが特徴です。大阪は浅煎りコーヒーが美味しいお店が多くて個人的に好きですね!

日々の観察記録

  • 保存方法:豆は常温で使い切りが基本、冷凍も可能

  • 情報収集:各地の焙煎所やコーヒー豆の情報を「TYPICA」でリサーチ

  • これは言っておきたい:お酒好きな人はコーヒーもハマりやすいはず!苦みが苦手な人は浅煎りから始めてみて。お店側の提案するフレーバーと、自分の感じたフレーバーを比較して読み解くことが楽しくなるかも。おすすめのカフェは「Acid Coffee Tokyo(代々木上原)」「TAKAMURA COFFEE ROASTERS(大阪)」「ou·bai·tou·ri coffee roasters(オンライン販売)」

お気に入りの珈琲豆コレクション(一部)


005.カメラガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Kaname Suzuki

  • 対象:カメラ

  • 属性: 機材

  • ガチ勢歴:10年

  • 投資総額:約350万

  • 発現頻度: 毎日(朝か夕方で光の良い時間)

特徴的な生態

Q. カメラとの出会いを教えてください。
2015年頃、仕事で撮影に関する知識が欲しくなり始めました。その頃、一眼レフを手に入れて。光の扱い方やカメラの仕組みを知るためにオート機能は使わずマニュアルにこだわって、YouTubeや本を見ながら基礎を学んでいきました。友人と行ったキャンプで撮った写真を褒められたのが嬉しくて、さらにのめり込みましたね。最初は人物写真から始めて、徐々に風景写真に移っていって。当時は毎日カメラを持ち歩いていましたが、今は撮りたいものを冷静に見つめ、その瞬間を大切にしています。

Q. カメラの遍歴について聞かせてください。
デジタルからフィルムまで、様々な機材を試してきました(※詳細は年表参照)。2020年頃からはオールドレンズを使うようになり、空気が写る感覚に魅了されて。そうやって試行錯誤する中で、今はこの撮り方が一番しっくりきています。

年表1 
年表2 
年表3

日々の観察記録

  • 撮影スタイル:オート機能は一切使わない、マニュアルのみ

  • 撮影対象:最近は海と猫が多め(Instagram:@emanak0430

  • これは言っておきたい:構図は平行で、被写体に思い切って近づくのがコツです。でも一番大切なのは「これを撮りたい」という純粋な気持ち。それが良い写真につながると思います。

Leica M4 50 Jahre (Film)で撮影


006.ひとり旅ガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Takuro Nakajima

  • 対象:ひとり旅

  • 属性: 旅行

  • ガチ勢歴:17年(大学3年から)

  • 投資総額:約1000万円

  • 発現頻度:20代は年2回、長期休暇で必須

特徴的な生態

Q. 印象に残っている旅を教えてください。
いい思い出はチュニジアです。アラビア文字と地中海らしい青と白の街並み、まるでRPGの世界に迷い込んだような異国感に圧倒されました。サハラ砂漠でのキャンプ中、思いがけず同じ大学出身の日本人に出会うという不思議な縁があり、今でも親しい友人です。悪い思い出はフィンランド。森で本気で遭難しかけました(笑)。でも、そこで見た凍てつく湖面から立ち上る水蒸気を太陽が照らす光景は神秘的で、死んでもいいと思えるほど美しかったです。

Q. ひとり旅の魅力とは?
ふだんは隠れている自分と出会えることです。最初のひとり旅は二十歳のときのアメリカ。当時は英語を話せないのになんとかなったという成功体験が、ひとり旅の面白さに目覚めるきっかけに。自信をつけた僕はベトナム・タイを2-3週間かけて巡り、メコン川で出会ったヒッピー系アイルランド人4人組と数日間、一緒に過ごしました。ギャップイヤーで自由に旅を続ける彼らに憧れる一方で、自分は時間が限られていて日本に戻らなければならないという現実が妙にショックでした。様々な国の人との出会いは、自分の生きる指針に影響を与えています。  

日々の観察記録

  • 旅先の選択:基本的には海外が中心、日本だと島が好き

  • 記憶に残った食事:カンボジアのタガメ丸焼き・ブラジルでピラニア釣り中に噛まれる、その後フライで食べた・サハラ砂漠で砂の中で焼いたパン

  • これは言っておきたい:行くなら言葉の通じない国の方がインパクトは大きいのでおすすめ!ネットで何もかも繋がっている時代に完全に一人になれる最高の贅沢です。子供にも旅をさせるつもりです。

フィンランドの森で出会った、息をのむ美しさの湖


007.栄養ガチ勢

 

基本データ

  • 名前:Kohei Futakuchi

  • 対象:栄養

  • 属性:食品

  • ガチ勢歴:約30年(小2から)

  • 投資総額:約3万(書籍代)

  • 発現頻度: 常時

特徴的な生態

Q. 栄養への探究心はどこから?
小学2〜3年生の頃にテレビで「ためしてガッテン」の納豆特集を観たのがきっかけです。その後栄養に興味を持って、本やテレビを見漁るようになりました。中学・高校時代は家庭科で配られた食品成分表の分厚い本をずっと眺めていた記憶があります。一般的な栄養学から、当時はまだ珍しかった東洋栄養学やマクロビオティックまで興味の赴くまま調べて、できる範囲で実践してみたり。自分の体を実験台にしてみる感覚で、食と栄養に関してなんでも深掘りしていました。大学では専攻外の東洋栄養学の授業を履修して楽しかったです。

Q. どんな食事法を実践してきましたか?
東洋栄養学、薬膳、水をたくさん飲んだり飲まなかったり、朝食・乳製品の有無などなど。豆腐だけを食べ続けたり、逆にマクドナルドのチキンナゲットを食べ続けたり、深夜のとんかつ&アイスクリームで瘦せ型でも太るのかやってみたりなど(結果:ちゃんと太りました)しょうもないことも試してます(笑)。その時々で色々な偏食をしている感覚です。まだ掘っていないジャンルも多いので機会があれば調べてみたいです。王道の漢方も気になっています。

日々の観察記録

  • 情報収集:本やネットでライトに情報をみて、気になったらたまに学術論文を掘る

  • 実践スタイル:自分で栄養管理ができるので、ひとりタニタ食堂のような生活かと思いきや普通に暴飲暴食もする

  • これは言っておきたい:好きなものを食べるのが一番。

食べものと栄養の本棚



おわりに

社内のガチ勢たちの好きなことや趣味は知っていたつもりでしたが、改めて詳しく話を聞いてみると、その奥深さや魅力に引き込まれていきました。記事では紹介しきれていない面白いエピソードもたくさんあります。

そんなふうに誰もが持っている「好きなこと」や「夢中になれるもの」の大切さ。そして、その情熱は仕事での創造性や、新しいアイデアを生む源にもなっているのかもしれません。

この図鑑を通じて、tactoという会社や、そこで働くメンバーたちの等身大の姿を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。

次はどんなガチ勢に出会えるかな。素敵な発見は、まだまだ続いていきそうです。


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