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メキシコの緻密な戦略【ドイツ対メキシコ】[2018ロシアW杯]

数年前に運営していたブログの記事を振り返ろう企画ということで、第2弾です。ブログを見返してどの記事を取り上げるか悩んでいましたが、ロシアワールドカップのドイツ対メキシコの分析記事を読んでいて、これだ!ってなりました。メキシコの明確なドイツ対策が見事にはまった試合に衝撃を受けたのを思い出しました。

以下、その記事です!


<スターティングメンバー>

<試合結果>

ドイツ0ー1メキシコ


メキシコの緻密な戦略

①ボアテングを最終ラインから排除

個の能力が高くカウンターを狙いたいメキシコにとって厄介な存在であるボアテングを最終ラインから釣り出したいメキシコ。CBのフンメルスとIH落ちでビルドアップに関わろうとする中盤のクロースにマンマークをつけ、ボアテングがボールを保持する時間を長くすることでドイツの攻撃を右サイドに偏らせる。それによりカウンター時にボアテングを最終ラインから排除することができていた。

②HSを封鎖するHVとWB

①により、ドイツの攻撃は右サイドにかなり偏っていてドイツの左SBプラッテンハルトは攻撃に関わるシーンは限りなく少なかった。その左SBをマークしていたのはメキシコの右WBだったがこの選手の対応の仕方がポイントの1つであった。

右WBは一列上がり中央に絞ることでHSを封鎖することでHSを活用するドイツの攻撃を制限することができた。

③キミッヒ、ボアテング裏を狙うロサーノ

ここまでドイツの攻撃を右サイドに偏らせるということを強調してきたわけだが、それによりカウンター時に大きな効果を生み出す。攻撃的なSBであるキミッヒと釣り出されるボアテングの裏のスペースが大きく空いてしまうのだ。

そのスペースを突くのがロサーノである。22歳PSVのロサーノの突破力が大きな武器であるメキシコはここで仕留めるのを理想としていた。

④カウンターはチチャのポストから

クロースのIH落ち、ケディラによる2トップ化によって空いたミドルゾーンでのチチャリートのポストプレーがカウンターの基準となっていた。ポイントが定まっているためカウンターへの移行もいいテンポですることができたのだ。

チチャリートのポストプレーからロサーノへというのが基本だったが応用力の高さも試合から垣間見えた。

戦略が見事にハマった決勝点

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