デザイナー就活面接で失敗しない3つのキホン
はじめまして!株式会社ゆめみでサービスデザイナーとして働いている23卒のたくと/Tactです!
今回は僕が就活生の時に実践していた「面接で失敗しない3つのキホン」について記事を書いてみようと思います。
はじめに
僕は現在大学院で人間中心設計の分野の研究をしています。
そして就職活動としては2022の5月頃、第一志望郡だった3社全てに内定をもらうことができ、就職活動を終了しました。
またゆめみのインターンの選考の際にアシスタントとして面接に参加させてもらったりなど、選考する側の目線も経験させてもらっています。
ただそんな僕も元々就職活動が得意だったわけではなく、2021の夏のインターンなどでは悔しい思いをたくさんしました。
そんな僕が最終的に内定を3つも頂けて、納得して内定承諾ができたのはポートフォリオはもちろん、相手に合わせた面接対策をしっかりしたからだと感じています。
今回は当時インターンに落ちまくりだった僕が自分の失敗から学んだ、「面接で失敗しない3つのキホン」についてお話をしたいと思います。
面接が大切な3つの理由
そもそもなぜ僕が相手に合わせた面接の対策を重要だと考えいるのか、そこには大きく3つの理由があります。
1.大学と社会には大きな溝がある
まず一つ目は、大学は社会と切り離されている世界だということです。
そしてそのことにより、僕みたいに就職活動で初めてデザインで社会と接続を始めた学生は、大学と社会のギャップで驚くこと多いと思います。
その例の一つとして「相手もデザインのことを自分と同じだけ理解している」という前提を話してしまうということがあります。
2021の夏、僕はある事業会社の夏期インターンの面接を受けました。
そして、面接官の方に「大学院では何をしているのですか?」と聞かれた時に、「地方の公共交通のためのMaaSのシステム設計要件を人間中心設計のプロセスに基づいて抽出するということを行なっています」と相手のことを全く気にせず回答してしまいました。
(多分皆さんも途中で読むのは嫌になったのではないでしょうか…?)
すると面接官の方から「よくわからない」とボソッと言われ、結果あっさりと落ちてしまいました。
このように今考えると当たり前なのですが、デザインを学問として扱っている大学では当たり前の用語や分野でも、デザインを仕事として扱っている企業では当たり前に備わっている知識は全く違います。
そのためデザインに対しての前提が違うからこそ事前に相手に合わせて、伝え方を工夫する面接の練習が大切になってくるのです。
2.デザイナー就活は専門性が高い
二つ目は、総合職などと違いデザイナー就活は専門性が高い就職活動だ、ということです。
実際23卒の志望職種(図1)を見てみても、グラフィックデザインからコピーライターまで幅広い専門の分野が存在しています。
そして、実際現場で面接官をされている方もデザインを専門に学ばれていない人事の方から現役のデザイナーの方まで幅が広いです。
そのため、自分と同じ分野に精通した方と面接でお話しできることは非常に少ないと考えられます。
そこでデザイナー就活の面接では、相手に合わせて伝え方を変えるというスキルがとても重要になってきます。
3.デザイン学生はポートフォリオに意識をとられすぎる
三つ目は、デザイン学生はポートフォリオ制作に意識を取られすぎて、面接がおざなりになる傾向があるということです。
実際僕もポートフォリオは企業との最初の接点であり、デザイナーとしての自分をアピールできるツールとしてとても重要視しています。
ただ僕は就活の中で、企業の選考はスキルだけでなく「うちの会社で活躍できるイメージができるのか?」をみていると言う話をたくさん耳にしました。
その時に必要なのはポートフォリオだけでは伝わらない、あなたと企業の相性をお互いに感じられるような選考体験です。
そんな時に、ポートフォリオだけでなく実際に顔を合わせて話す「面接」という機会を、相手目線で考えて準備することはとても大切だと考えます。
こんな人に見てほしい
そこで今回デザイナー就活という、専門性が高く、お互いのデザインに対する解釈もバラバラな場における「面接で失敗しない3つのキホン」を記事として残そうと思います。
それによって就活をスタートしはじめた時の僕のような「これから初めてデザイナーとして就活をするけど何をすればいいの?」と言う学生の皆さんの力になれればと思います!
相手を考える3つの軸
「面接で失敗しない」を考える上で、僕の失敗経験のから下記の3つのキホンに沿って、伝え方を考えると良いと感じました。
それが下記の3つです。
一つづつ解説していきますね。
1.話の共感性を考える、とは?
一つ目は、聞き手がいかに共感できるのか?を考えます。
図解すると下のようになります。
実際、何人も面接をしている立場からすると面接で話した内容はよほどじゃないと覚えていません。
そしてそこで重要なのは話した内容ではなく面接が終了した時にどんな印象を持たせるのか?だからです。
そのためには各々のレベルでしっかり伝え、会話をし、最終的に共感をしてもらうことが重要だと僕は考えます。
実際、先ほどの例(2021の夏季インターンの失敗談)もトピックの初めの質問に対し、聞き手が理解できない(共感性が低い)回答をし、会話ができず、わかりにくいという印象を与えてしまっています。
本当であれば「大学では何をしているのですか?」という質問には、
自分:「地方の公共交通をデザインの視点から研究しています」
相手:「なるほど、具体的にデザインの視点とはどのようなものですか?」
のような会話のラリーを前提として共感性の「高い回答」→「低い回答」に深ぼっていくというプロセスが必要でした。
このことより、まずは相手が共感ができるような言い方をしその後、相手と一緒に話を深ぼっていくということが大事になってくると思います。
そして共感性を考慮する上でポイントになるのは下記の3つです。
2.相手の職種を考慮する、とは?
二つ目は、面接官である相手の職種についてです。
先ほどからもお話ししている通り、面接官をされている方でもデザインに対して理解がある方とそうでない方がいます。
また実際働くとなると異業種の方と一緒に働くことも多いです。そのため相手の職種によって伝え方を変えることはあまり大きい声では言われていませんが、就活に大切なスキルであると考えています。
(今回は考えやすいようにデザイナーと人事という2つの職種に絞って考えています)
具体的な例としては逆質問のときなどが挙げられます。
逆質問とは面接の最後の5~10分の間で候補者から質問できる唯一の機会です。
聞きたいことから質問してしまう気持ちはわかりますが少し考えてみましょう。
例えば面接官が人事の方であった時、逆質問でデザイナーの業務について聞くことは適切な質問と言えるでしょうか?
逆も然りで、相手がデザイナーの方であった時、福利厚生や研修のことを聞くことはこちらとしても十分な回答を得られず勿体無いですし、相手の方にも「それを私に聞かれても…」と困らせてしまうでしょう。
そこで相手の職種に合わせて、エピソードの伝え方や質問の仕方を変えることがとても大切です。
職業を考慮する上でポイントになるのは下記の3つです。
3.時間軸の幅を広げる、とは?
三つ目は、面接全体で話す内容の時間軸に幅を持たせるということです。
こちらはかなり+αの話になるのですが、面接にはストーリーがあるとぐっと相手に伝わりやすくなります。そしてそのストーリーを生むのがこの時間の軸です。
先ほどもお話しした通り、面接は点ではなく線で考えます。そしてそこに時間の軸(ストーリー)があると、候補者の「過去」→「未来」の流れを見ることができ、働いてからのことがイメージしやすくなります。
例えば、面接でよく聞かれる「あなたはどんなデザイナーになりたいですか?」と言う質問の回答で考えてみましょう。
例として2つの回答を挙げてみました。
いかがでしょうか?
それぞれ回答の理由として①は「自分の考え」を②は「過去の経験」を語っています。
どちらも伝わりますが、②の方がストーリーが感じられより印象に残ったのではないでしょうか?
また②のように答えると多くの面接官の方からその過去経験について質問が飛んできます。そうすると自ずと面接全体での時間軸の振れ幅がふえ、面接終了時にストーリーを感じやすくなります。
このように僕は面接を線と捉えその中でストーリーを伝えることが重要だと感じています。
そして時間の軸で考慮する上でポイントになるのは下記の3つです。
さいごに
いかがでしたか?
今回は「面接で失敗しない3つのキホン」に関してお話ししました。
ただこれはあくまで僕なりの捉え方にすぎず、皆さん全員に当てはまるものであはありません。
一番大事なのは、実際に友達や自分自身で練習をし、その中で自分にしっくりくるものを見つけることだと思います。
最後まで諦めず自分の納得のいく結果になるように頑張りましょう!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。
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