称賛による達成感と競争意識【アワードの効果】
R社の3つの風土のうち、3つ目の
目標達成を称賛されること
について考えてみたい。
達成できたら称賛である。年に一度の大々的なアワードまで用意されている。達成者は達成感を味わい、次の飛躍への大きな励ましを得る。ポイントは、達成者がナレッジを還元する点だ。一般的には「自慢」でも、称賛文化においては「ナレッジ」であり、再現を生み組織として成長する。
僕の事業部には年1回のアワードが2種類用意されている。
1.営業マンの営業成績を称賛するもの
2.営業マンの介在により生み出された価値(ナレッジ)を称賛するもの
圧倒的な達成感
アワードの持つ威力は半端ではない。
僕も2年連続で表彰を受けたが、表彰後の懇親会では
「何がモチベーションになっているんですか?」
「表彰されるような業績を残すコツってありますか?」
など話しかけられ続ける。
表彰からしばらく経った今でも、例えばワークショップで隣に座った人などから
「一度たくるーとさんとお話してみたかったです!」
など話しかけられ続ける。
在宅勤務になってからは、オンラインでいつでもどこでも繋がることができる利点を活かして、僕から話を聞く会(懇親会)が催されたりする。
とにかく、リスペクトされる。
これには、圧倒的な達成感を持たざるを得ない。
徹底的にパクる(TTP)
上手くいっている人に聞くのが一番なのである。
年間新人賞を受賞したその日に
「私も来年、新人賞を取りたいです。どうすれば新人賞が取れますか?」
と聞いてきた人がいたが、まさにその人が次の年の年間新人賞を取った。
スキルのみならず、スタンスについて聞かれることが多い。
Willを持ってモチベーション高く仕事をしている人から話を聞くと、視座が上がり、自分のモチベーションも高まりやすい。
表彰は、ロールモデルを探し当てられる優れた機会である。
圧倒的な競争意識
「アワードは、反省とネクストアクション決定の場なんだよ」
と偉い人が教えてくれた。
達成感はあれど、他の人の発表内容を聞いていて悔しさが込み上げてきた僕に対して、掛けてくれた言葉だ。
もちろん、受賞できなかった人は悔しい。次は取ってやろう!となる。
受賞した人も悔しい。まだまだ上がいるし上にいけるはずだ!となる。
おもしろいことに、競争意識とナレッジ共有は矛盾しない。
素直にライバルの実績を認め、徹底的にパクる(TTP)。
貪欲さに火をつける機会と風土がこうして設けられていることが、R社の強みだ。