人生を変えた!?特殊部隊へ行く前に読んだ本
NICKSです。
いつもユーチューブコメント・高評価ありがとうございます。
「通関士試験に無事合格しました」という嬉しいコメントもいただいています。
通関士さんは法律系の難しい資格なので、かなり努力されたでしょう。
法律系の仕事は書類の文字ひとつ間違えただけで大きな損害を出してしまう可能性もありますし、期限が直近なのに今までやったことがない難易度の高い仕事が突発的に入ったりして、非常にシビアな緊張度の高い仕事なんじゃないかと思います。
ぜひ、健康を大事にして頑張ってください。
合格本当におめでとうございます!
この記事でお伝えすることは、特殊部隊を目指す方だけでなく、いろんな職業、職種の方、夢や目標に向かう人や受験生などにも役にたつようなメンタルトレーニングやスキルアップのトレーニング方法などもお伝えしているので、ぜひ活用してもらえると嬉しいです。
noteの記事では、ユーチューブ動画より詳しい説明や、同じ内容でも違う角度から記述したりもしているので新たな発見があると思います。
さて、今日のテーマは、「特殊部隊へ行く前に読んだ本」。
普段から本を読む方なら、1冊くらいは自分の人生に大きく影響した本というのがあるんじゃないでしょうか。
それは漫画でだったり、小説でだったり、エッセイやノンフィクションだったり…。
本じゃなくて映画やテレビドラマだったかも知れません。
私もいろいろあるんですが、今回は私が特殊部隊へ行く前に読んだ本ということで、2つの本をご紹介します。
私が特殊部隊へ行ったのは20年前なので二つともかなり古い本なんですが、今読んでも面白いと思います。
まず1つ目は、
私が特殊部隊を目指すきっかけになった本。
これを読まなかったら特殊部隊に興味を持たなかったかもしれません。
そしてもう一つの本は、
特殊部隊を目指すにあたって自分自身の気質、性格などの特性としっかり向き合うための方法論を学んだ本です。
もしこれを読んでいなかったら特殊部隊の教育課程を卒業して、小隊員になることはできなかったんじゃないかと思うほど自分に大きな影響を与えた本です。
この2つの本について紹介していきます。
まず1つ目
私が特殊部隊を目指すきっかけになった本。
それは漫画です。
その本とは、こちら
「マスター・キートン」
結構人気があった漫画なので知ってる方も多いと思います。
漫画自体は、私がまだ高校生くらいの時にビッグコミックオリジナルという雑誌で連載されていたもので、同級生が面白いといっていたんですが当時私は全く興味がありませんでした。
その後自衛隊へ入隊してパイロット訓練から脱落し、P3Cの整備士として部隊勤務になった時に、急に自分のプライベート時間が増えたので、何か漫画でも読んでみようと思ったのがこれでした。
全部で18巻まであるんですが、ストーリーとしては、イギリス陸軍特殊空挺部隊SASに所属した元軍人で、考古学者でもある主人公が、保険調査員として活躍する話。
保険調査員というといわゆる保険金専門の探偵のような仕事です。
主人公のキートンは、ロンドンにあるロイズ保険機構から保険金に関わる事件の調査依頼を受けて調査活動を行っていくという設定。
その中でいろんな事件関係者の陰謀に巻き込まれ、命を狙われながらも秘密を解き明かし、事件を解決するというそんなストーリーです。
私がこのストーリーの何に惹かれたかというと、それは主人公の人間性。
主人公は学生時代に考古学に熱中し、いつも夢を見てどこか足元がふわふわしていた自分に嫌気がさし、英国陸軍SASに入隊します。
そして、フォークランド紛争に参加し、勲章を受けるなどして栄えある名誉も獲得するのですが突如除隊してしまいます。
その後は、考古学者として復帰しながらも探偵の仕事を兼業していくのですが、この主人公は、特殊部隊上がりながらも争いを好まず、非常に温和で、夢想家的な面もあり、どこかのんびりしているんです。
ところが、いざ危機的な状況になると途端に頭が回転し、鋭い観察力と智恵、そして銃ではなく手元にある道具を使って敵をうちのめすというなんともユニークな戦い方をします。
当時私は主人公のこの人柄と頭脳の明晰さに非常に魅了されました。
私がこれを読み始めた時期は、まだ自衛隊に特殊部隊は存在しませんでしたが、数年後に特別警備隊が創設されました。
創設当時、私が所属していた航空部隊の分隊長から入隊を勧められたのですが、その時、そういや特殊部隊といえば「マスター・キートン」だと思い、一気に興味が湧いて、その場で「志願します」と答えたんです。
ちなみに、私は特殊部隊を離れてから北海道警察の警察官として5年くらい務めたあと、この保険調査員を日本国内で1年ほどやっていました。
海外だと保険調査員というのは元軍人や警察官出身の方も多く、わりとメジャーな職業ですが日本だとあまり知られていない職業ですね。
「13時間」という映画を観たことがある人は知っているかもしれません。
この映画の中にCIAが雇う警備チームのメンバーで元陸軍の警護員が出てくるんですが、彼はCIAのチーフと非常に仲が悪く、しょっちゅう口喧嘩するんです。
ある日、チーフはその警護員に向かって、「仕事が嫌ならさっさと国に帰って保険調査員でもやってろ」なんて言うシーンがあるんですが、米国だとそれくらいメジャーな仕事ですね。
海外のサスペンス小説を読んでいても事件捜査の中で保険調査員が現れて、事件の周辺を嗅ぎ回るというシーンが結構あります。
実を言うと私もつい最近まで、保険調査員を数ヶ月間だけ復帰して調査活動をしていました。
私の経験上だと、日本の保険調査だとドラマのような場面は少なくて、軽度の交通事故の調査から保険金の不正請求事件など広範囲で、聞き込みや張り込みといった地味な面もあってほとんどが足で稼ぐタイプの仕事なのですが、それでも場合によっては人の死や犯罪が絡んでいたり、元暴力団構成員と密室で二人で面談するなど緊張感ある非日常的な状況も多数あります。
日本国内だとメジャーな保険調査会社は3社ほど存在しているので興味があればインターネットで調べてみるとすぐにわかるでしょう。
マスター・キートンというのはそんな保険調査員を主人公とする漫画です。
漫画としてはかなり古いですが、今読んでも面白いです。
何より主人公が危機的状況に陥ったときの機転がすごくて、読んでいるだけでハラハラドキドキワクワクといった感じ。
その後の主人公を描いた、「マスター・キートンReマスター」という続編も2014年に1巻だけ出ているのでこれだけ読んでも面白いと思います。
これが私が特殊部隊に興味を持つきっかけになった本です。
そしてもう一つの本ですが、むしろこっちがメインです。
この本は、私が特殊部隊員になるために必要とした、
自己分析の方法やメンタルトレーニング方法
の重要部分を作ったとも言える本。
以前別の記事でもご紹介しましたが、私はパイロット訓練生から脱落した後、何がダメだったのか徹底的に自己分析しました。
そして、この中でも最も役に立ったのが今日紹介する本です。
その本とは、こちら
「チャンスに勝つ ピンチで負けない自分管理術」
これは執筆当時、現役のメジャーリーガーでシアトルマリナーズに所属していた 長谷川滋利 元投手が書いた本です。
ここにある通り、「自分管理術」なので、自分とどう向き合い、どう分析して、弱点とどう向き合い、自分のポテンシャルをどうやって最大限に活かすのか、そういった自分を管理する方法が書かれています。
長谷川元投手の考えのベースは「適者生存」、つまりその環境に適応できる者が生き残るという考え方。
ダーウィンの進化論みたいにその状況に合わせて自分を変化させ、適応させる。
そして、これを可能にするのが「アジャストメント」、つまり自分を調整していく能力です。
中でも私が最も影響を受けた一文が、その後の人生を左右したといっても過言ではありません。
その一文をご紹介すると、
という244ページに書かれたこの一文。
これを読んだ時に、私は衝撃を受けました。
それまで私は元来の繊細気質で、物事に臆することも多く、自分自身を強化するためにも特殊部隊を目指そうと思っていました。
とにかく「極限」まで自分を追い込んで精神力を強化するべきだと…。
でも、この言葉を読んだ時に
「技術か! であれば、自分が思っている以上に進歩できるかもしれない」
と大きな可能性を感じたんです。
もしこの一文を読んでいなかったら、私はただひたすら自分を追い込むことに没頭して、教育訓練中にポッキリ折れて脱落していたでしょう。
20年以上前の本なので、時代背景的には古い部分もありますが、自分を管理する方法論としては、今読んでもかなり参考になります。
他にも内容を紹介すると、
恐怖心との向き合い方、失敗の分析方法、継続の方法論、成功イメージの重要性、ゲン担ぎの心理学的効果、さらには呼吸法や睡眠の方法論まで書いてあってまさに20年たった今でも十二分に活用できる方法論が満載しています。
私もこれを原点に、方法論を自分なりに落とし込んで、磨きをかけ、今では全く内容は異なりますが、オリジナルのメンタルトレーニング方法として
タクティカル・レジリエンス講座というテキストを提供しています。
現職の警察官や自衛官の方にも愛用いただいているので、もし興味があったら下のリンクからアクセスしてみてください。
この動画を見ている皆さんの中にも、自分に大きく影響を与えた本や映画、ドラマ、アニメや漫画などがあると思います。
そんな中でも、最近観てない、読んでないというのがあったらぜひ読み返してみてください。
きっと新たな発見があるでしょう。
新たな発見には、さらなる自分の飛躍が待っています。
日々自分の成長を感じることは、人生の大きな喜びです。
ぜひ自分の可能性をさらに発掘してあなたの人生を充実させてください。
あなたの豊かな人生を応援しています!