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1955年生まれ。コピーライター、主婦。自宅でときどき仕事をしながら、人生のごほうび時間を楽しんでいる。

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1955年生まれ。コピーライター、主婦。自宅でときどき仕事をしながら、人生のごほうび時間を楽しんでいる。

最近の記事

〈45〉白内障の手術で世界は変わった。/生まれたての目がオバサンに宿った!

ずっと以前から白内障とわかっていたけれど。 40代の頃から「白内障がある」とお医者さんから言われていた。いずれは手術しなくちゃいけないだうと思っていたが、それは70代になってからと漠然と考えていた。ところが、60代のいま、すでに視力で困る場面に直面した。 運転免許の更新では、視力検査で落とされるギリギリだった。免許はどうにか更新できたが、運転するのが急に怖くなってきた。私の白内障のせいで誰かを傷つけたらと思うと、身がすくむ。 もうひとつ、とても困ることがあった。Nさん(

    • 〈44〉ローズマリーの匂い袋/台風で倒れた枝で小さなサシェをつくってみた。

      今年の9月は台風が多い。海のすぐそばに住んでいるから、ふだんから強い海風が当たるけれど、さすがに台風から吹く暴風となるとレベルが違う。初めてこの家に住んで迎えた台風のときは、屋根も壁も巻き上げられるんじゃないかと思うほど、家のあちこちから風切り音が聞こえて、生きた心地がしなかった。バタバタ、ヒューヒュー、ガシガシ、家の何がそんなに音をたてているのか想像できないような激音に心細くなるのは、15年住んでも同じだ。台風も最強レベルの風が吹くと、当然、庭の草木や畑の作物もなぎ倒されて

      • 〈43〉Mっちから届く「まごころ段ボール」/まるで身内の仕送りのようにあったかい。

        手づくりの梅干しとともに遠い街の香りまで運んでくる。 毎年、夏の終わり頃、Mっちから段ボールの小包が届く。Mっちが大切にしている梅の木から実をとり、丹念に漬けた梅干しができあがると、早々に送ってくれるのだ。小さな箱には、その他にも地元の海産物や素朴なお菓子、これまた彼女の手づくりだろうと思われる干し椎茸など、心を込めた美味しいものがぎっしり入っている。段ボールを開けたとたん、彼女の住む遠い漁師街の空気がふわっと立ち昇るみたいだ。 Mっちは私と同業のコピーライターで、私とNさ

        • 〈42〉ウッドデッキを張り替えた!/海風と太陽を楽しむ天空のリビング。

          2階のデッキがそろそろアブナイ。 2階のフロアと同じ高さにあるウッドデッキは、大好きな場所だ。ガラス戸を開けて一歩踏み出すと、そこは天空のリビング。風と太陽に包まれながら、海と島と松原の緑が望める。初夏にはパラソルを広げてランチを食べる。夏の夕暮れは、涼しい風が吹く頃、ここでビールを飲む。冬は手すりにピーちゃんハウス(野鳥の給餌台)を下げ、野鳥たちを観察する。 しかし、家を建ててから16年が経った。長い間、雨ざらしになった床板は一部が腐りかけ、踏むとぶかぶかして、踏み抜き

        • 〈45〉白内障の手術で世界は変わった。/生まれたての目がオバサンに宿った!

        • 〈44〉ローズマリーの匂い袋/台風で倒れた枝で小さなサシェをつくってみた。

        • 〈43〉Mっちから届く「まごころ段ボール」/まるで身内の仕送りのようにあったかい。

        • 〈42〉ウッドデッキを張り替えた!/海風と太陽を楽しむ天空のリビング。

          〈41〉夏の家庭菜園は楽しい!/畑で野菜をつくる夢を叶えた昔のロック少年。

          ロック少年は畑を耕すのか? いつ頃からだったか忘れたが、Nさん(オット)は以前マンション暮らしをしていたときに、プランターでトマトや茄子やオクラを栽培しはじめた。毎年、初夏になると忘れずに苗を買い求め、プランターの土を入れ替え、支柱を立て、茎やツルをそれに留め、せっせと水やりをした。そこそこの収穫があり、夏の食卓を彩った。 私は、まさか彼が土いじりを始めるなんて想像もしていなかったから驚いた。子供時代は田舎のロック少年で、成長してカメラマンになった人が、地面にしゃがみ込むか

          〈41〉夏の家庭菜園は楽しい!/畑で野菜をつくる夢を叶えた昔のロック少年。

          〈40〉夏は魑魅魍魎がバッコする/今宵もまた美女(?)の悲鳴が…。

          自然に近い家に、生き物が侵入するのは当たり前。 日に日に緑が濃くなり、生き物たちの気配も強くなってきた。夜の灯りに魅せられた虫たちが容赦なく家に飛び込んでくる、そんな夏の始まりだ。 私は虫や爬虫類が全て嫌いというわけではない。小さな蛾やカメムシくらいなら、家に紛れ込んできても、外へ逃してやれる。ヤモリも小さいうちならつついて逃してやる。いちいちキャーキャー騒いでいたら、ここでは暮らせない。 はじまりは、デッキを這う蛇だった。 が、ヤツは、完全に私の生き物許容量を超えたモ

          〈40〉夏は魑魅魍魎がバッコする/今宵もまた美女(?)の悲鳴が…。

          〈39〉Nさんの大根は不細工でもおいしい/最後は干し大根のはりはり漬けで完食!

          しっぽの生えた大根ができてしまった… Nさん(オット)は毎年冬に家庭菜園で大根を育てる。大根に限った話ではないだろうが、土づくりがカギで、十分な栄養とふかふかの土壌がないとうまく育たないらしい。昨年の10月に植えた大根は旬の1月を過ぎても、上から見る限り明らかに首が細い。葉は見事に茂っているが、白い首がほっそり。Nさんが「もう少し大きくなるまで採らないで!」と言うので待っていたが、とうとう春になってしまった。私が「もう大根に菜の花が咲いちゃうよ」「これ以上待つとスジだらけで

          〈39〉Nさんの大根は不細工でもおいしい/最後は干し大根のはりはり漬けで完食!

          〈38〉五月は家の中も外もピカピカ/おっくうな家事は気分の上がる季節にまとめてやる

          洗濯したての家に住みたい 家事が大好きなわけじゃない。でも、身の回りが汚れたり散らかったりすると落ち着かない性分だから、ふだんからこまめに手を動かして、きれいをキープしている(つもり)。それでも、季節の物を片付けたり、普段は手を入れない場所を磨いたりするような大きな家事は、快適な季節にまとめてやってしまうのが一番! ゴールデンウィークは家事がはかどる季節でもある。Nさん(オット)も家にいて、頼めばなんでもやってくれるから、サクサク進む。だからおっくうな掃除も大物の洗濯も衣替

          〈38〉五月は家の中も外もピカピカ/おっくうな家事は気分の上がる季節にまとめてやる

          〈37〉五月のわが家は世界で一番気持ちいい!/GWは自宅でリゾート気分

          野鳥のさえずりで目覚める 私の家は海のそばの高台にある。眼下に広がる海と松林の景色が気に入って、16年前に終のすみかのつもりで建てた。実際住んでみると、夏は地獄のように暑いし、海風が強くてレモンの木は育たないし、坂道が険しくて歩いて登るのには体力がいるし、厳しいこともいっぱいだ。 でもね! 五月のわが家は文句なしに一年で最高の気持ちよさ。家中の窓を開け放すと乾いた風が通り抜け、冬の澱んだ空気や湿気を一掃してくれる。きっとニースやコートダジュールってこんな感じじゃないかしら

          〈37〉五月のわが家は世界で一番気持ちいい!/GWは自宅でリゾート気分

          〈36〉ようこそ、くまちゃん!/お隣に新しい仔犬がやってきた!

          お隣のYさんの愛犬とらちゃんが旅立って半年以上が過ぎた。ペットの散歩がなくなると、Yさんの外出も減ったような気がする。あんまり外で見かけなくなった。 3月も終わりがけのある日、Yさんから「くまちゃんです」というメッセージとともに写真が送られてきて、びっくり!何の生き物かわからないけど、なんだか懐かしい顔をした子が座ってる! えーーーーっ!新しい仔犬がきたんだ!すぐにNさん(オット)に写真を転送して知らせると、「なんじゃコレ?」という返信より早いくらいの勢いで自宅へ帰ってき

          〈36〉ようこそ、くまちゃん!/お隣に新しい仔犬がやってきた!

          〈35〉ごほうび時間を盗まないで!/病気に時間を使うなんて、もうウンザリ。

          病気になるたび大切な時間が減ってゆく2022年も3分の1が終わろうとしている。えっ、まだ4月なのに?と言われそうだが、私はもともとネガティブな性格。コップ半分の水を見て「もう半分しか残っていない…」と落ち込むタイプだ。だから、一生の残り時間から逆算して焦ってしまう。「健康寿命は75歳っていうよね」とか考えると、さらに手持ち時間が少ない気がしてソワソワする。 だから病気の治療に時間を割くのがとてもつらい。でも病気は常に私の体と共にある。病気は切っても切り離せない私の影のような存

          〈35〉ごほうび時間を盗まないで!/病気に時間を使うなんて、もうウンザリ。

          〈34〉ゴルフ練習場ウォッチング/平日昼間に集う退職オジサンたち

          仕事が入っていない平日の午後は、よくゴルフの打ちっ放しに行く。もちろんひとりで。市内でも一番安いと思われる練習場が近くにあるおかげで、1回450円(80球・打席料なし!)で練習できる。そこに集うのは退職した初老男性。あまり良い趣味とは言えないが、否が応でも目に耳につく彼らの行動を密かにウォッチングするのが日課になってしまった…。 レッスンを受けても頑固にフォームを変えないひと最近のゴルフのトレンドはシャロースイングだ。ダウンスイングでクラブを寝かせて、緩やかな角度で下ろすと

          〈34〉ゴルフ練習場ウォッチング/平日昼間に集う退職オジサンたち

          〈33〉今年もメジロとシジュウカラがやってきた!/ぴーちゃんハウスは野鳥食堂だ

          冬になると野鳥が家の近くを飛び回る。去年もこのnote〈17〉に書いたが、毎年、すぐ近くまで飛んで来て、私が用意した餌を食べる。今年もまた、メジロやシジュウカラが可愛い姿を見せてくれる季節だ。 彼らの姿を見かけるようになると、すぐにNさん(オット)が手づくりした給餌台、名付けて「ぴーちゃんハウス」を2階のウッドデッキの手すりに吊り下げる。ハウスの外にはおびき寄せるためのミカンをぶら下げ、中にもミカン、熟柿(八百屋の隅に5個100円で売られていたドロドロのやつ)、牛脂(肉を買

          〈33〉今年もメジロとシジュウカラがやってきた!/ぴーちゃんハウスは野鳥食堂だ

          〈32〉ジャ〜ン!16年目にして柚子が大豊作/ゆずジャムはブルーベリーを凌ぐ完成度!

          モモクリ3年カキ8年とは聞くが、まさか柚子がここまで実をつけないとは思わなかった。家を建てたとき「自家製の柚子胡椒をつくろう!」と思い立って、柚子の苗を玄関横に植えた。西側で夕日しか当たらない場所だから、成長に時間がかかるのは覚悟の上だった。が、本当に待てど暮らせど実がつかない…。上背は伸びたし、葉も茂っているのに…。やっと3個だけ収穫できたのが13年目。そのとき初めて「桃栗3年柿8年」の後に、「柚子の大バカ13年」という続きがあることを知った。柚子も私も大バカだった。 で

          〈32〉ジャ〜ン!16年目にして柚子が大豊作/ゆずジャムはブルーベリーを凌ぐ完成度!

          〈31〉Kちゃんが本当に巣立った/同僚と一緒にお酒を飲みながら話すっていいよね!

          一年前まで、うちの事務所でコピーライターをしていたKちゃん。私が事務所の縮小を決め、独立を促した。フリーになって自宅で仕事をしている。そのKちゃんと話をしたくて、いやいや実際は一緒にお酒を飲みたくて、10月末の金曜日、自宅に来てもらった。お土産の一升瓶やワインをリュックに背負ってやって来てくれた。いつも気づかいの人なのだ。 私もKちゃんが来るんだからと、朝から買い物に行って、お料理を準備した。ガーリックシュリンプ、梨と豚肉巻き、里芋とモモ肉の揚げびたし、グリーンサラダ。久し

          〈31〉Kちゃんが本当に巣立った/同僚と一緒にお酒を飲みながら話すっていいよね!

          〈30〉大失敗のブルーベリージャム/一瞬で成功に変えた魔法の言葉

          毎年、毎年、庭のブルベーリーが豊作だ。去年に続き今年も4キロ収穫した。およそ1ヶ月にわたり、熟した実から摘んでは洗って冷凍庫に入れていく。ブルーベリーで満杯になった冷凍庫の引き出しを開けるたび、幸せな気持ちになった。よーし、今年もジャムを作るぞぉ。 実が熟すのは夏の暑い盛りだから、涼しくなるのを待ってジャムにする。大鍋で煮たり、保存用のガラス瓶を煮沸消毒したりするので、暑い時期には向かない作業なのだ。今年はいつまでも暑さがだらだら続いたが、10月中旬、涼しい風が吹いてきた。

          〈30〉大失敗のブルーベリージャム/一瞬で成功に変えた魔法の言葉