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【登山記】新緑が映える尾根を歩き風に吹かれる心地よさ 沼津アルプス

沼津アルプスは、地元の呼び方なのかもしれない。wikiを調べると「静浦山地」として載っている。自分は、逆に「静浦山地」という言い方を聞いたことがない。
新日本百名山の一つとして有名である。

実際、この沼津アルプスは「コスパ」のいい山だ。登山口までは、駅からの便もよく、また歩いても行けない距離ではない。
北から、香貫山、横山、徳倉山、鷲頭山、大平山と続く、最高峰の鷲頭山でも400m未満の低山であるが、思いのほか急登や鎖場などがあり、それでいて縦走も楽しめる。
程よく頂上は開け、富士山や駿河湾が一望できる場所があり、休憩も取りやすい。何より、体力に合わせて途中下山しやすいということも特徴の一つとして挙げられるだろう。

今回の登山口は、徳倉山(上香貫地区)

いざ登山口へ

よく整備された登山道

今回は、北寄りの徳倉山から登り始めるコースを行った。
住宅街の一角に登山道の入り口がある。この地区の方がボランティアで維持されていると後で聞いたが、整備された登山道で歩きやすい。
四月の終わり、新緑の勢いが目覚ましい時期であり、山花も色とりどりに咲いていて目を楽しませてくれる。
汗が少し出てきたところで、稜線に出た。登山道から30分くらいだろうか。写真のような手作りの標識が要所要所に立てられている。

わかりやすい標識が要所要所にある。
稜線はこのような感じ
徳倉山登山道に途中にあった人工物っぽい石垣の理由がここに書いてあった。
養蚕のあとらしい。

徳倉山山頂

稜線に出れば最初のピークである徳倉山まで直ぐだ。この日の午前中は空も晴れており、写真のように富士山を拝むことができた。
虫もほぼおらず、心地よかったので、時間が合えばここでお昼を食べるのが気持ちよかっただろうが、少し早かったので、次の横山を目指すこととした。

徳倉山山頂にあった三角点
意図して刈り込まれたのか、額縁のように富士山が見えた
徳倉山をやや下った斜面にあったお社

徳倉山を下り始めると鎖場がある。これが沼津アルプスが意外ときついといわれるゆえんだ。遠くに沼津商業高校の野球部と思われる部活の掛け声をバックサウンドに慎重に下りていく。ぬかるんでいるわけではないが、落ち葉で靴底が滑りやすくなっている。
結構気を付けながら歩かないと40歳代の私でも膝がどうにかなってしまいそうだ。途中、5~6組ぐらいとすれ違った。
やはり人気の山である。

徳倉山を下るとまた標識があり、下山道と横山への道を示してくれる。

横山へ

徳倉山の鎖場を降り切り、そこから次のピークの横山を目指す。
といっても、なだらかな登り道で、あまり息を切らさずに横山のピークまでたどり着けた。

見晴らしはよくないが、木陰で休むにはよい

ちょうど正午になったので、ここで昼食。
同じタイミグで3組くらいが昼食をとっていた。
直射日光が当たらないところなので、涼しい中で食べるにはちょうど良い。
横山の次は、香貫山である。いったん車道に出てから、香貫山の登山口を目指すことになる。

香貫山からの眺めは振り返るとよい

香貫山登山口は、いくつもあるがどこからも20~30分程度で頂上まで行ける。頂上が近づき後ろを振り返ると、これまで登ってきた山の頂が連なって見える感動がある。
写真を揚げたが、この感動はぜひ登って体感していただければと思う。沼津に来て、半日もあれば体験できる景色と心地よさである。

沼津アルプスを振り返る
香貫山の展望台付近からの眺め。駿河湾が一望できる。大きく湾曲した千本浜が美しく富士、清水のほうまで続いていく


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