【合気道】第60回という記念すべき時に武道の聖地を訪れて演武した
初めての全日本合気道演武大会
5月の最終週に、東京の武道館で行われた全日本合気道演武大会に参加した。合気道の最大会派である「合気会」の全国大会である。
私の長い合気道歴の中で、合気会に属したことはなく、全国大会は一観客として見に来たことはあったが、こうして参加するのは初めてである。
朝8時にチャーターしたバスに乗り、武道館へ向かった。演武の開始は12時少し過ぎた頃だ。演武は約3分間。
この3分間の中で、あらかじめ用意した演武を行う。今回は、合気道歴1年少々の娘も参加する。娘も当然初めての参加であるが、緊張しているかどうかはわからなかった。比較するものがないため、本人がどう感じていたかはわからないが、中学校で吹奏楽部に所属し、人前で演奏することもあるのだし、そんなに緊張してるようには見えなかった。
演武開始
武道館に着いた。
改めてここで演武をすると思い見上げると巨大な建物である。武道の聖地である。緊張の面持ちで館内に入る。中はかなりの人でごった返していた。
それでも、一通り館内を見て回った。ところどころに売店があり、合気道関係の武具やTシャツや書籍などが売っていた。
開会式まであまり時間がないことが分かり、すぐに着替えに向かった。
開会式後、割と早い出番だったので、すぐに地下の演武場近くの廊下で待機した。鮨詰めとまではいかないが、かなりの人数が待機している。演武場には五つの演武畳が敷かれ、一つの道場で最大20人程度演武できるので、300人近くが密集していたのだろう。
太鼓の音とともに、入場し演武をしていく。我々の番となり、少し緊張した心持のまま入場した。不思議と正座をし礼をすると気持ちが落ち着くものである。何度も練習したこともあり、概ね稽古通りものができたと思う。
あっという間に演武が終わり、再び太鼓の音とともに退場した。心地よい充実感に包まれていた。2年ほど前から現在の会にお世話になることが出来て本当に良かったと思った。演武を終えた解放感と充実感から、少し上気した心持のまま、この後他の団体の演武をしばらく見ていた。
靖国神社へ参拝
少し落ち着いたところで、抜け出し、近くの靖国神社を参拝した。
合気の不思議な縁を感じつつ、巡り合わせの良さ、良縁に感謝して神社を後にした。心地よい五月の風に吹かれ、会場に戻った。
終了時間よりも少し前、混雑する前に静岡に帰ることになった。少し名残惜しい気もしたが、バスの車中での宴会が楽しかった。
本当に楽しい一日だった。合気道を続けてよかった。本当にそう思える一日だった。