【part2】元バルサ、ダニエル・アウベス選手のレイプ疑惑から逮捕について、スペイン紙情報からざっくりまとめ
ダニエル・アウベス選手のレイプ疑惑逮捕
バルサで数々の栄冠を勝ち取り、獲得タイトル数ではメッシを超えて世界一を誇るダニエル・アウベス選手が、何と23歳女性に対するレイプ疑惑で逮捕されるという、とんでもない事件がスペイン、バルセロナで起きた。
事件は2022年12月30日にサットンというナイトクラブで発生。2日後の2023年1月1日にバルセロナ警察に届けられ、1月20日にダニは逮捕された。
スペインではもちろん大ニュースであるが、日本では「逮捕されました」という情報のみが出てきたばかりで、その内情について詳しくは出てきていない。
そこで現地取材などは一切していない私であるが、スペイン紙をざっくり読み込んだだけの情報を、ここで書いてみても多少なりと需要があるのでは?と思いついたので、ここに記す。
グーグル翻訳に頼っているだけでスペイン語も分からず、精査などもしておらず、その上で見たものをまとめただけの情報である事はご容赦を。
ダニ不利な状況は恐らく変わってない
警察側の発表で「(レイプ事件の)模範的なケース」とまで言われてしまっている。
これは、被害女性側が事件直後に適切な処置とサポートを受けたため、証拠が非常に多いという意味だ。
初めにダニが行っていた証言は、テレビカメラ、友人や店側の証言、病院の検査報告により、全て嘘だとバレてしまった。
ニ度の証言変更と弁護士変更
ダニはおそらく、ここまで証拠を固められてるとは思ってなかったのだろう。
初めに付いた弁護士も、ダニの証言をそのまま出すような、戦略性の無い戦い方をしている。
結果、二度に渡って証言を覆され、超有能弁護士を雇うに至った。
ダニにより徹底抗戦の決断もされたようだ。
嘘証言の理由は「妻バレを恐れて」で正当化し、争える部分だけ争う戦略に変更
新弁護士は早速、「妻にバレるのを恐れたので嘘をつきました。本当はこうでした」とストーリーを作り出した。
そして争える部分だけを争う戦略に切り替えたと思われる。
以下に争える部分と争えない部分を整理する。
証拠によりほぼ確定している、ダニ側が争えない部分
まずダニと友人一人が、ウェイターに頼んで被害女性と友人二人をVIPルームに呼んだ事は、店側が被害女性側に付いて証言している事で確定している。
その後、ダンスを楽しみながらダニが被害女性のすぐ後ろに付き、体を触ったり性器を触らせたりしていた事も、友人や店側の証言で確定している。
そしてダニがバスルーム(欧州式ホテルのような、バスルームとトイレが一体化した部屋)に入り、女性がその後に入った事も、テレビカメラにより確定している。
その後16分の空白時間があり、ダニが先に出た事も、テレビカメラで確定している。
そして女性が出てきて、友人と帰ろうとした所で泣き崩れ、その様子を見た店員が彼女と話をして、介護室に連れて行ってオーナーと会い、その後病院に行って検査を受けた事までが確定している。
証拠が無く、ダニ側が争える部分
ダニ側が争える部分は、バスルームに二人がどうして行ったのかという理由(当人の証言のみ)と、バスルーム内で何があったか、という部分となるだろう。
またバスルーム内においても、(まだダニの物だとは確定していない)精液が見つかっており、これも検査の末に証拠となるだろう。
また迅速な病院の検査において、ダニと性行為があった事も判明してしまう可能性が高い。
バスルーム内においては、この証拠で確定しない部分が、ダニ側が争える部分となるだろう。
現在のお互いの主張
確定してる部分については省略し、争える部分のみを書く。
女性側主張は一貫しており、変更無し
バスルームに後から入ると、ダニに口淫を強要され、嫌がると平手打ちされ、お前は娼婦だと言われ、その後トイレに座ったダニにレイプされた。
この主張に変更は無い。
ダニ側の主張は三つ目
二度目の証言は良く分からないが、初めの証言は以前書いた通り、何も知らないというもの。
これは証拠によって全て嘘バレしたので、現在はバスルーム内で何があったかに絞られている。
まずダニがトイレで用を足していると、被害女性が入ってきて、強引に口淫してきた。
びっくりしたけど、何だかんだで合意してやっちゃいました。というもの。
まあ無理があるが、証拠を避けたストーリーとしては成り立つ。
争点
バスルーム内はカメラも無く誰も見てないので、当人以外誰も真実は分からない。
バスルームにダニが誘ったという証拠も微妙なので、どちらがヤリたがったかは分からない。
合意があればそれはレイプではないので、犯罪性は無くなる。
被害者女性が泣いてたのも演技と強弁できるし、平手打ちの跡もダニには関係無いと言えそう。
これがダニ側弁護人が描いてるストーリーで、被害女性側はこれをどう崩すかが争点となるのではないだろうか。
両弁護士の力量が問われる事になりそう。
既にマスコミ心情は被害女性側に寄っているのが伺えるので、被害者側が情報公開によって世論を味方に付ける事も考えられ、情報はどんどん出てきそうだ。
その他情報
裁判期間
ダニの裁判は、最短でも1年半、最長で2025年までかかると見られている。
ダニの状況
逃亡防止目的の臨時の刑務所から、通常の刑務所に移動した。
ロナウジーニョの元ボディーガードがたまたま収監されていたらしく、ダニと同室で受刑者生活を送っている模様。
保釈される見込みはあるらしい。
ダニの周囲の人情報
ダニの母親は面会には来たが無言、兄はダニは罠にはまったと言っている。
嫁は、ちょうど嫁母が亡くなった後らしく、弔いが終わった後にこの事件が起き、「心よ、どうか耐えて」と悲痛なメッセージを出している。
その後、SNSでダニと一緒に写ってる写真等を削除しまくってるらしく、心情を察するしかできない状態。
チャビは、ショックを受けた会見の後、被害女性への言及が無かった事をお詫びするという会見を即座に行い、少しダニと距離を取った印象。
感想
一週間ほど経ちましたが、やはりダニにとって相当不利な状況であると思います。
ただ、有能な弁護士が付いて徹底抗戦する構えを見せているため、今後も長い戦いが続きます。
正直、もう罪認めて謝っちゃった方が今後の為にも良いのでは?という気もしますが、徹底抗戦を決めた以上、まだ見えてない何かがあるのでしょう。
引き続き続報を待ちます。