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通勤路を変えてみたら、いつもの世界が変わって見えた
今月から、社内の勤務地変更により、出社する場所が少し変わった。神奈川県南足柄市から、開成町へ。
松田町の自宅からは新しい勤務地の方が近く、今まで自転車で25分程度の通勤時間が、15分に短縮された。
それまで通っていた南足柄に続く道の、手前側に新たな勤務地はある。だから今までと同じルートで通勤すればいい。僕は基本的に、日々のルーティンを遵守する。その方が気分が落ち着くからだ。週末のランニングコースも、一度決めたら変えない。
でも、12年ぶりの勤務地変更だ。気分を変えるためにも、思い切って通勤路を変えてみた。
酒匂(さかわ)川に掛かる橋を渡り、住宅街を突っ切るルートを、橋を渡りそのまま川沿いを南下するルートに変えた。
酒匂川沿いにはスポーツ公園が整備されていて、日中はグランドゴルフ、休日には野球やサッカーで賑わっている。
サイクルロードが敷かれ、15キロほど下ればそのまま小田原市の相模湾に出ることもできる。
その一角を通り抜けるルートにしたのだ。
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小田急線の下をくぐり、誰もいない開けた公園内、自転車を飛ばす。低い位置から照らす太陽に目を細めながら、ピンと張った空気を肺いっぱいに吸い込む。
出社に伴う倦怠感が、僅かだが、薄らぐ。
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さらに、川沿いから住宅街に戻る時、とても可愛らしい踏切を横断する。
車は通ることができない小さな小さな踏切だ。小田急線のロマンスカーが颯爽と走り抜ける。平日の朝から箱根に向かう気分は、さぞかし最高だろうと想像する。
当然ながら、通勤ルートを変えると、目に映るものが変わる。それは、風景や建物だけでなく、すれ違う人や車、登校する中学生の顔までも変わってくる。
朝そのものが変わる、そんな印象だ。
朝が変われば、一日が変わる。
大袈裟ではなく、そう思う。
たったほんの少し、通勤路を変えただけ。
この小さな変化、おすすめです。
いつもより少しだけ早く家を出た朝、いつもと違うルートで、出勤してみませんか?
きっと、世界が変わって見えるはずです。
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西の方角には富士山も見える