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ハイジ ゲストハウス×METOSが作る苗場の流離(さすらい)
フジロック期間中にだけ出現するサウナがある。
良質な地下水の水風呂を要するハイジ ゲストハウスと、「人」の「心」と「体」をあたためるMETOS(サウナストーブの製造、販売、設置を手がける国内の有名メーカー)が、昨年よりコラボして生まれた企画だ(昨年の様子はこちら)。
今年はフジロック2日目土曜、朝8時に訪れた。
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ペンションの駐車場に、テントサウナとサウナカーを配する。既設の露天水風呂から、豊富に湧き出る地下水を外側に引く要領で、仮説の水風呂を作っている。
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宿泊客以外でも利用でき、炎天下の過酷な状況下で遊び続けた体と心を一気にリフレッシュしてくれる。
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そこから水を引き外に特設水風呂を作っている
まずはテントサウナ。
テントサウナを2連結させ、室内は広い。
熱源の薪ストーブが、何と2基!もちろんMETOS製。
室内は100度を超えている。
セルフロウリュ。柄杓いっぱいで灼熱の室内。流れる汗が、快感。
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次はサウナカー。
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入り口側にベランダの様なスペースがあり、ベンチが設置されている。サウナから出て、ここで休むために設けられたものか。
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こちらも熱源はMETOSの薪ストーブ。先ほどのテントサウナよりは少しマイルドな熱さだった。上下2段、詰めて5人程度座れるかどうか。
テントサウナとサウナカー、この2つの大きな違いは、その遮音性にあると感じた。周囲の音や話し声が丸聞こえなテントに比べ、サウナカーは隔絶された1つの部屋の様で、外野の音も聞こえない。パチパチと薪が燃える音に集中すると、不規則に聞こえていたその音が、実は一定のリズムがある様に聞こえてくる。前夜祭、初日と、既にライブの爆音を浴びまくった体に優しく響く。パチッ、パチッと鳴るたび、疲れた体が修復されていく様だ。
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さて、お待ちかね、ハイジの水風呂。
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水温は15℃程度のベストな冷たさ。
肌触りは柔らかく、水の臭みが皆無。理想的な水だ。
ここはスキーどころ苗場。想像してみてほしい。冬、あたりは深い雪に覆われる。そんな世界に、ここハイジ ゲストハウスには水風呂の露天風呂が常設されているのだ(後方、茶色の板張りの奥が露天水風呂)。
サウナから出た瞬間、一気に湯気だらけになりそうな雪の夜、そこで水風呂に入るというスペシャルな刺激を想うだけで背中に快楽の電気が走る。
冬、スノーボードをしに、苗場を選ぶのもいいかもしれない。もちろん、泊まるのはここ、ハイジ ゲストハウス。夜はサウナ、雪の中の水風呂。
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遠でドラムの音がこだましている。リハーサルの音だろうか。
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2日目、たぶん、今日も雨は大丈夫だろう。今夜は遅くまで踊る予定だ。
晴れた空を、雲が驚くほどの速さで流れていくのを眺めながら、僕は流離(さすらい)を感じていた。