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サウナーが外気浴の最中に密かにアップデートしているもの
僕たちサウナ好きは、そうではない人たちよりも、季節の移ろいを全身で感じる機会が多いと自負している。
サウナ浴で最も幸福な時間は、間違いなくサウナ→水風呂の後の外気浴であることに異論はないはずだ。
足の裏の冷たさばかり気になって心地よさが半減していたつい先日と異なり、ここ数日は心許なかった太陽の光が日毎に力強さを感じる様になり、身震いを覚えた風すらも心地よく感じられる温度になってきた。
春を全裸で浴びる贅沢な時間の中で、僕はある一つのことを確信していた。
それは、サウナーが、外気浴の中で自律神経を整え、脳内疲労を吹き飛ばし、全身の血流を倍速にすることで日々の活力を養っているのと同時に、実は身体の機能を微修正しながら、季節の変化に適応させていることだ。
サウナに入る様になって、風邪を引かなくなった、花粉症が軽減した、夏バテしなくなった、などの声を聞くことも多い。
もしかしたら、全裸で地球とシンクロすることで自然と一体化し、それらの症状に抗う能力を身につけているのかも知れない。
そんな仮説めいた考えを、ぼーっと思い浮かべた春の午後。
今年も、僕の住む松田町には早咲きの桜が咲き始めた。
※神奈川県の西部、松田町は早咲きの河津桜で有名