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平日ソバキュリアン、その後

こんにちは、平日ソバキュリアンの渡辺です。

さて、1月22日から始めたソバキュリ生活も3週目に突入しました。
山場である禁酒2日目と3日目を、サウナに通って乗り越えてたどり着いた、4日目に感じた新境地。
ビールよりも、純粋に晩御飯を楽しみにしている自分自身に驚いた。

そして、たどり着いた週末金曜日!
帰宅後、当然の様にビールとグラスを冷蔵庫から出す。お待ちかね、週末の飲酒タイム!
さてさて、どれほど美味く感じるのか。今日は1週目の成功を祝ってプレミアムモルツじゃ!

あれ?
不思議だ。プルタブに掛けた指が動かない。
しばし、自問自答。

飲んでいいのか?
いい。僕は平日ソバキュリアンだ。
飲みたいのか?
どうだろ?普通に今夜も晩御飯を食べたい気もするけど、平日禁酒してきて、ビールがどれほど美味しいのか、興味あり。

えーい、プシュッ!
しっかりと泡を立てながら、ゆっくりとグラスに注ぐ。
よく頑張ったよ。平日一滴も飲まないなんて、何年ぶりだろ?一度10年くらい前に、2ヶ月ほど禁酒したことがあった。それ以来だ。
いただきます!
一気に飲み干す。
あれ?
苦い。
鼻から抜ける香りのフィニッシュにも、違和感を覚えた。こんなに、ビールって香りがあったっけ?
プレモルだからか?
否!

たった数日禁酒しただけで、味覚や嗅覚が鋭くなっている!心なしか、グラス一杯一気飲みしただけで、早くも酔いが回って来た。気がする…。

あー、子供の頃、親が飲んでるビールの匂いって、こんなんだったなあ、と飲んでる自分を俯瞰して眺めている様な、不思議な感覚。
毎晩飲んでいたビールの香りを、実は忘れていた自分に気づく。忘れていた、と言うよりも、感じなくなっていたのだ。
今日は、大麦の穀物の香りも、爽やかなホップの香りも、どちらもはっきりと感じることができる。
でも、それがビールの美味さをより一層感じているかと言うと、正直、?だ。

もっと、美味さに感動するかと思っていた。
もっと心の底から湧き起こる、「うめー!」の咆哮が自然と出るものだと思っていた。

ビールの味と香りの輪郭がはっきりと描かれて、それは、美味み以上に、苦味を伴う刺激だった。
正直、毎晩毎晩飲み続けていた時の方が、美味く感じた。

よし、カクテルなら、どうだ。
早速マティーニを作る。
キリリと辛口に仕上げた、渾身の出来だ。
一口飲む。
えっ?嘘!
感じた最初の感想が、「強えー」だ。
アルコール度数40度を超えるこのカクテルを、いつもならスイスイ飲んでいたはずなのに。
エチルアルコールの刺激臭を強く感じてしまう。
正直、あまり美味く感じない。
それに、酔ってきた。
ビール一杯とマティーニ一杯で酔えるとは!

これほど短期間に、体がアルコールに敏感になっているのに驚く。

とりあえず、結論。
酒を最も美味しく飲む方法。
それは、毎晩飲むこと。
ただし、二日酔いの時の酒ほど不味いものはない。体がアルコールの刺激を忘れない程度に、毎日飲む。これが秘訣!

確かめ算。
翌日土曜日、再びビールを飲む。
今度は全く躊躇せずにプルタブを開けた。
グラスに注いだビールを、一気に飲む。
ビンゴ!
昨日の推測が確信に変わる。
美味い!ビールが美味い!
もう苦くない。
人間の体なんて、本当に単純に出来ている。
今、飲まない良さも、飲む美味さも、バランスよく知った状態。このバランスをしばらく続けてみようと思う。

1月22日(月)からスタートした、平日ソバキュリアン計画も、2月6日(火)現在、難なく持続している。月から木曜まで、一滴も飲まない。金曜から日曜まで、飲む。
3週目に入り、習慣化されて来たのか、平日、飲みたいと思うことも少なくなって来た。

何より、読書が捗る。
夜が長い。
ぐっすり眠れる。
体が軽い。
全ての記憶がある。
ご飯が美味しい。

そして、財布の中身が減らない。
これ、小遣い制の僕にとって本当に大きい。
仕事上がりに、妻に電話して、その日の献立を聞き、飲みたい酒に合うものと少し違うな、と思うと、帰りにスーパーで食材や惣菜を買って帰ることがよくあった。とにかくその日飲みたい酒がまずあると、それを中心に食べるものを決めていた。酒に完全に支配されていた。
平日に酒を飲まないから、帰りに買い物をする習慣が完全に消え、一万円がいつまでも財布に入り続けている不思議。

何か新しい趣味でも、始めてみようかな。

いいことずくめじゃん!

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