理不尽な校則はなぜ無くならないの?

決められたルールは守らなくてはいけない という当たり前の一般則の話は当然のこととしても、それってそもそも必要?と思えるもの、一般社会通念から乖離したもの、中には不条理なものまである校則
何で守らないといけないの?と当の学生生徒が思うのは当然、第三者の大人の目から見ても理不尽な場合も少なからずあります。
答えを先に書いてしまうと、公教育が始まった明治以来の基本理念を教育界がアップデートできていないからです。

日本の公教育が始まった明治時代当初から「将来の兵卒予備群としての品質管理」が重大なテーマであり、端的に言えば「上の命令、組織に服従する従順さ」が最優先であるわけです。これの要件を満たすべく、あらゆる不条理、理不尽にも平気でいてられる辛抱強さ、無神経さ、無感動さを身に付けることを善とする価値観を明示的、暗示的、両面で誘導されるよう教育界全体ができています。

戦後、明示的にはアメリカの影響下で個々人の個性を認め尊重するのを善とする価値観になった・・・Light Side は人道主義的個人主義になったものの、上の命令、組織に服従する従順さが最優先 という暗示誘導する組織体質はそのまま温存され Dark Side 化しているという、とてもチグハグで歪(いびつ)な構造のまま90年近く来てしまっているわけです。
90年といえば2世代〜3世代分の人間を世に送り出しているわけで、この歪んだ構図をマインドセットに備えている人が普通の人となっているのって考えてみたら怖くないですか?

建前では誰もがイジメは悪いこと、無くすべきと言っているのに、一向に無くなる気配がないどころか寧ろ陰湿化して根が深くなっているのも、上記の歪んだ構造が普通の人々の間で普通のこととなっていると認識されれば寧ろ当然と認識されるでしょう。

だから仕方ないと私は思わないし思いたくもない。
ですが、社会がもうそうなっているんだから仕方ないと考える人が多くて、非常に危ないと思っています。日本のという国の存亡の危機であるとすら思っています。


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