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初めての妊娠〜稽留流産までの10週間

人生史上最高に幸せだった10週間を忘れないように。
個人的思考も含むリアルな内容になってます。
誰かを傷つけたり不安にさせたら申し訳ありません。
内容辛くなったらすぐに画面から離れて下さい。


①妊娠だと分かるまで


生理予定日 (9/29)

いつもならルナルナの生理予定日には来るはずの生理が来ない。

生理予定日の週 (9/30〜10/4)

今まで5:00起床だったのに急に無理になる。
朝起きるのがめちゃくちゃダルい。常に眠い。
微熱っぽい。出勤前に熱を測るのが日課になる。
会社に行くのが嫌なのか?PMSなのか?鬱なのか?と考え始める。
以前メンタルクリニックで処方してもらったお薬を飲む。

生理予定日から一週間後 (10/6) 

彼の実家へ。外出前に微熱と吐き気が。
自分で決めた予定なのにまさか行きたくないのか?いやいや妊娠か?と思い始める。
彼の実家でも眠気が止まらない。
帰りの車の中で気持ち悪くなり、こりゃ妊娠ぽいなとはっきり思う。
帰り道コスモスへより、妊娠検査薬をゲットする。

②妊娠発覚


嬉しさと不安で感情がぐちゃぐちゃに

出先から戻り、妊娠検査薬を試す。
"陽性"
驚きと、そうかもしれないと思っていた冷静さと
母になるという大きな不安と、それを超える嬉しさと。
正直複雑な感情で彼に報告。
彼もきっと同じような感情で(そういう表情してた)、二人揃って「ついにこの時が!」と覚悟を決める覚悟をした。
不安はありつつも、やっぱり嬉しさが圧倒的で。
すぐに家族に連絡をした。
大好きな伯母、そして妹、そして母だけに。

5週0日:会社の仲良い人に伝える (10/7)

嬉しさが止まらねえ。
ニヤニヤしながら会社のめちゃめちゃ仲良い人に伝える。

5週1日:会社の仲良い人に伝える (10/8)

ニヤニヤが止まらねえ。
ムフムフしながら会社の仲良い人に伝える。

5週2日:会社の全員に伝える (10/9)

自転車通勤からバス通勤へ変更。
通勤方法と出社時間が変わることになり、結局全員に伝える。というか嬉しすぎて隠せない。聞いて!

③初めての診察 6週0日 (10/14)


月曜日。有給をとって初めての産婦人科に行く。
優しく温もりのある院内に感動する。
初めてのエコー。9.8mmの胎嚢確認。
最後に先生から「何か聞きたいことはありますか?」と言われ、彼が溢れんばかりの質問をしてた。ちょっと先生引いてた。

実はこの日の診察で

ネットには6週目で心拍が確認できてる人もいたので心拍確認できるかなと期待して病院に行った。
事前にネットで調べまくって知った"卵黄嚢"とやらも見えず、少しだけ不安になる。
(実際はこの時期に見えなくても不安になることじゃない)

ママになる実感

病院で「おめでとうございます!」と言われ
ママになるんだと実感する。嬉しくて心が張り裂けそうになる。
病院から帰宅中の車の中で父に電話。「妊娠したよー!」と少し泣きそうになりながら報告をする。
その足で実家に。ばあちゃんじいちゃん、お父さんに改めて報告する。
感情表現が苦手な母も含めて、みんなが喜んでくれた。

④次の診察まで


6〜7週目:胸が張る

つわりは無いけど、胸が張る。そして乳首が痛い。
妊婦アプリを見るのが二人の日課に。毎日少しずつ大きくなる赤ちゃんに感動。私も彼も日に日に「親」になることに不安がなくなり、ただただ赤ちゃんのことが愛おしく、「子供にはこんな習い事させたいよね!」と未来のことをたくさん話した。

7〜8週目:胸が張らなくなった

相変わらずつわりは無い。だけど朝の歯磨き後に毎日吐き気。これがつわりかななんて思っていた。
でも後から気づいたけど、この週には胸の痛みが全く無くなっていた。元から好きな辛い料理が無性に食べたくなる。

⑤2回目の診察 9週0日 (11/4)


病院からは2週間後にと言われてたけど予定が合わず前回から3週間後の検診。
9週なので赤ちゃんはこれくらいのサイズかな?とか、もちろん心拍見える程でワクワクしながら病院へ。

赤ちゃんが見えない

診察室に入り先生に経過を聞かれ「つわりは特になく元気です」と返す。
赤ちゃんにやっと会える!とワクワクしながらエコー台へ座る。
「見ていきますね!」と電気が暗くなりみんながモニターに集中。でも何も言われない。ただただ、子宮の中に入れたものをあっちこっちに動かしている。たまに「う〜ん」とか「これですよね?」とか言う先生たちの会話に「あ、これは良くない結果なのかも」と勘づく。
しばらくたって、案の定「赤ちゃんが見えないですね」と言われる。

エコー写真入りますか?と聞かれる

エコーが終わり診察へ。先生は「う〜ん」と言った後、①成長が止まってるか②排卵が遅れてるか と言った。混乱はしながらも心を落ち着かせるために平然を装って、逆に冷静になりながら先生の話を聞いた。
帰り際、「エコー写真入りますか?」と聞かれる。
後から思うとこの一言で成長が止まってることが確定していたように感じる。

9週目0日目のはずよね?

この日の胎嚢25.1mm。卵黄嚢のみ。
エコー写真には6w5dという文字。
そうだとすると本来の妊娠周期から2週ちょい遅れてることになる。

⑥検索魔、そして祈る日々。


「排卵が遅れてる」「9週目心拍確認」「10週目心拍確認」などなど、朝から晩までそりゃもう数えられないくらいの検索をした。ダメな方に引っ張らないようにとなるだけプラスな方だけ吸収するようにした。それでも自分の中には希望と諦めが交互に溢れ、どうにか諦めを消すように溢れたらその都度頑張って思考を消した。
神様に頼もうと神社に行き、絵馬も書いた。
書きながらどこかに諦めはあって、それを消すように絵馬を可愛くデコレーションして兎に角祈った。
不安すぎる1週間。診察に行きたいけど行きたくない。考えすぎて体調が悪くなる。

⑦3回目の診察 10週目(11/11)



診察室に入り「調子はどうですか?」と聞かれる。
私は「腹痛と吐き気がありました。」と伝える。
彼は続けて「きつそうな感じがありました」と言う。彼はきっと排卵が遅れてたと言う希望を強く信じてたんだと思った。でも私は排出されるまではつわりが続くことを事前の情報で知っていた。
それでもギリギリまでは赤ちゃんが存在し、心拍が確認できることを願ってた。

卵黄嚢が二つに

エコーが始まる。子宮の中を何度も機械が回る。探って探って卵黄嚢が増えていることが告げられる。「こう言う時によく見られるんですよ」と言われる。はっきりは言わないけど希望がないことが分かった。でもこの時はっきりと聞けてない事で、手術当日まで希望が捨てられずにいた。
卵黄嚢が二つになってるってことは、双子になってるんじゃないか?とか意味不明な現実離れした思考(それでも私にとっては希望)を何度も繰り返すことになった。

稽留流産と告げられる

診察が終わり「今回は残念ですが赤ちゃんは育たなかった……」と言われる。「もう希望はないですか?」と聞くと「これはもう…そうですね…」と。
そして「稽留流産」と告げられる。

手術日を決める

私はもしもの時のためのことも、大きな希望の下でかき消しながらも考えていた。もしもの時は、自然排出より手術をしようと。自分の性格を考えた上で自然排出すると立ち直れなくなりそうだと思ったからだ。
診察中の短時間で希望が0だという現実を受け止め、出血を待つよりは早めに手術をしたいと二日後に手術をすることにした。隣でそれを聞いている彼は「え、そんなすぐに?」と驚いていた。そりゃそうだよね。ずっと成長してると真っ直ぐに信じて応援してくれてたもんね。
私はと言うと、成長してるという希望を持ちながらもその下には半分くらい反対のことを考えている自分がいて。ある程度覚悟していたことだった。本当は最後まで100%で希望を信じたかったけど、逆のことを考えていないと、もしもの場合に自分を保っていられないだろうし。どっちになっても大丈夫なように希望と諦めを行き来し、諦めが出てきたら出てきた分、大きな希望で蓋をし続けてた。

⑧稽留流産 手術当日(11/14)


私は、稽留流産手術についても不安で事前に沢山調べました。なのでこちらも一つの参考になればと思い記録を残します。

(1)手術内容

私は、吸引方という方法で手術を行いました。
まずは子宮の入り口を広げ、広げ終わった後に吸引するというような内容です。日帰り手術でした。

(2)当日の流れ

  • 11:00 病院受付
    6:00〜 食事禁止 / 9:00〜 飲み物も禁止。絶飲食。
    最後のエコー > 子宮頸管拡張剤を入れる > 術後についての説明

  • 12:00〜 ベッドに移動
    点滴

  • 13:00〜13:20 手術
    手術室までは歩いて移動。台に横になってから麻酔。手術着なし。持参のスカートで手術。看護師さんが持参したショーツにナプキンつけてくれるなど、手術後の準備をしてくれる。

  • 13:20〜 休憩
    車椅子で移動。ベッドで横になる。

  • 14:50 会計

(3)費用

19,580円

(4)術後について

術後について私が気になった以下の二つだけ残します。

  • 次の妊娠について

私の通ってる病院では次の妊娠は、1回生理を見送った後が望ましいでしょうとのことでした。赤ちゃんにふかふかのお布団を作るためには1回見送った方がいいと。病院によっては2~3回や半年っていう方も見かけましたが、生理を見送る回数と流産率の関係についての論文を読むと明確な関係はないとのことでした。ただWHOでは、体と心の回復のためにも最低でも6ヶ月の待機期間を推奨している(いた?)とのことです。詳しくは調べてみてください。

  • 生理について

生理が順調な方は、だいたい1~2ヶ月の間に始まるとのことです。

(5)痛みについて

今回の手術で一番痛かったのは、子宮頸管の拡張でした。子宮頸管に吸水性の拡張剤を挿入するのですが、挿入時はタンポンのような感覚で痛みなし。挿入後、時間をかけながら頸管を拡張していくのですが、生理痛で感じる子宮のズーンとした鈍痛を感じました。妊娠時、生理がなかったので久しぶりの感覚で余計に痛みを感じました。挿入後すぐは、待合室で椅子に座っていたのですが正直早く横になりたい、、と思いました。

(6)麻酔について

静脈麻酔というものでした。ネットや看護師さんの情報では「寝てる間に終わってる」とのことでしたが、Youtubeで2名くらい麻酔効いてなくて痛かったとおっしゃってた方がいて正直とても不安でした。案の定私は眠るまではなく、痛みこそ全く感じなかったものの、ふわふわと意識はありました。手術中にめちゃくちゃ喋り「あんまり痛くないんですね」「いつ眠るんですか?」とか寝言のようにすごく喋ってました。術後も看護師さんと会話をし、意識がはっきりしてたのでとても驚かれました。その状態の中でもでも痛みは感じなかったです。

⑨最後に


この記録を書いているのは手術当日の夜です。
23時前に布団に入ったのですが、寝れず。
今日の出来事を残さなきゃいけない、
残すには今日しかないと思い記録しています。
それが私のお別れだと思ったからです。

日付が変わる前に書きはじめた文章も、
此処まで来ればもうすぐ6時を迎える頃になりました。

ここまで記録をしていると少しずつ現実だと受け入れることが出来てきました。

それでもぽっかり空いてしまった部分がやっぱりあって、今も埋めるように涙が溢れてきます。

私の中では、この10週お腹にいた命は消滅したと思っていません。「まだ早かったーー!」とお茶目に、一旦おうちに帰ったのだと思っています。私や彼のマイペースさを引き継いで。それは、お空というよりも私の中に。私の一部に吸収されたように。
だから例え手術したとしても、一心同体のような気持ちでいるから強くいられるのだと思います。
そしてまたいつか、あの子があの子のタイミングで会いにきてくれることを心から信じてます。
今度は「まだ早かったーー!」じゃなくて「よっしゃー!ピッタリだー!!」と大きくなる自分を沢山褒めながら会いに来て欲しいです。笑

流産を告げられた日、ちょうど好きなアーティストの弾き語りライブの日でした。対バンで来られてた女性アーティストさんは現在育児真っ最中。育児中に作った歌を披露してくださいました。

その歌には、「出会う前からずっと好きだよ」というような歌詞があり本当にそうだなと胸がぎゅうっとしました。

この10週大きな幸せをありがとう。
どうしようもない私が小さな存在に救われ
どんな時も強くそして優しくいられました。

一人の時には寂しさが込み上がります。
これからも涙が溢れてしまうことがあると思います。

でも、ドーンと大きな心で。いつでも来い!と両手広げて待ってるからね。

焦らなくて大丈夫。自分のペースでいいから
準備ができたらまた会いに来てね。

出会う前からずっと好きだよ。
君がずっと幸せでありますように。

奇跡だと教えてくれてありがとう


私は今まで、妊娠したら出産まで順調に進んでいくのが普通のことだと思ってました。今では、かなり奇跡がぶつかって起こることだと実感しています。
命の誕生は当たり前のことじゃない。命が宿ること、成長していくこと、生まれること。一つ一つが奇跡です。

その大切なことを、教えにきてくれたのかなと思います。より周りにいる人を大切にしなきゃと思いました。

未来の私へ

妊娠したら報告するのは安定期に入ってからにしよう!
嬉しくて言いたくなっちゃうけど、周りにはできるだけ嬉しい報告にしたい!!


最後の最後に

本当にこの10週間は人生で一番幸せな10週間でした。すごく素敵な日々をありがとう。
大好きだよーーーーーーーーーー!!またね!!
会える日を楽しみにしてる⭐️

2024.11.14

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