SPY×FAMILY(1)
ミュージカル「SPY×FAMILY」
劇場 : 帝国劇場
アーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャ可愛いアーニャーーーーー!!!!
観た感想教えてって誰かに言われたらまずこれを言う!
本当に漫画の中のアーニャの可愛さがそのまま出てきたか、なんなら増幅して出てきたみたいに可愛かった。
会場もみんなアーニャの可愛さにメロメロで、可愛すぎてちょっとザワついたところもあったくらい。
Twitterとかでアーニャがめっちゃ可愛いってみんな言ってたからそうなんだ〜とは思ってたけどこれ程とは…
最高だった。
では、いつも通り観劇前の劇場の様子から。
帝国劇場です。天下の帝劇。2年ぶり。
僕がミュージカルや舞台にどハマりするキッカケが2年前の帝劇でのレミゼだったんだ。
意外と歴浅いやんってね。でも自分の大好きなことの感想を語るのに歴なんて関係ないでしょう?ただ、経験が浅いから考え方や感じ方もきっとまだ浅い。それが嫌だったらごめんなさい。
ちゃんと一つの作品から色んなものを摘めるように、そしてそれを整理して深めるためにこのレポートを続けてます。
で、それから推しが出演してなくても色んな作品を観るようになって、改めてここに戻ってきて感じた。
やっぱり帝劇は頂点なんだ。
どんな劇場より、何もかもが良い。最高。
僕はそれを初めに体験してしまってたんだなって。
なにがいいって、まず会場の雰囲気。
写真撮っておけばよかったんだけど、会場がとってもオシャレで、気品がある感じ。
別に作品ごとに変わるものじゃないからいつも通りなんだけどね。
ミュージカルってどうしても値段がお高いけど、逆に覚悟決めてお金払ったあとってウキウキするじゃない?当日は張り切って外出るし。
そんなちょっと豪華な遊びをしに行く観客の気持ちをそのまま受け止めてくれる雰囲気っていうのかな。
ジャンルは全く違うけど、ディズニーみたいなものだよね。ウキウキした楽しい気持ちに会場の世界観で応えてくれる。
待ってましたよって。
それでまたもう一段階ウキウキ度が上がるんだよな。
世間的にはそれがミュージカルの敷居が高いイメージの原因にもなるのかもしれないけどね。
それはまた別の話。
次に音響。
音の伝わり方が全然違った。レベチ。
響き渡るってこういうことだって思った。
実際に体験しないと理解できない感覚だとは思うんだけど、音の圧の感じ方が違うっていう言い方が1番合ってる気がする。
音響がいい劇場ほど音の圧が柔らかくしっかりかかる。
音響が悪い劇場ほど声量任せで鋭い音の圧がかかる。
人によって感じ方は変わるから万人に伝わるとは思わないけど、僕はそう思う。
柔らかく音が伝わるとやっぱり心地いい。帝劇は今までの劇場で1番それを感じた。
もしかしたらステージ&オケピが近かったことと、最近観た作品が“音響が悪い”と言われているBrillia HALLだったことも、そう思った原因かもしれないけど。
それにしても良かった。
最後にステージの造り。
帝劇は他の劇場と違って上手と下手の両方に舞台セットが斜めにせり出した部分がある。
普通のミュージカルだと特大スピーカーがあるところ。
この部分はレミゼの時にもあって、レミゼとSPY×FAMILYでしか見たことがないから帝劇特有のものだと思ってるんだけど、無知なので違ってたらごめんなさい。
とにかく、その部分があるのとないのじゃ作品への没入感がまるで違う。
なにがいいって、それがあることで視界が途切れないこと。
横にせり出すってことはステージの横幅が広くなるのとほぼ同じことで、映像作品と違って自分の視界を動かして観るナマモノはその幅や大きさが没入感にかなり影響すると思う。
すこし視界を動かしても視界の端から端まで全部その作品の世界だから、より臨場感が増すよね。
それもめちゃくちゃいいなぁと思ったところ。
帝劇にどれだけ感動したか分かってくれましたでしょうか?
2年前に来てるのにね。改めて戻ってきたら感じれることが沢山あったよ。
そこめっちゃいい劇場だからな!!もっと噛み締めろ!!って、2年前の自分に教えてやりたい。笑
と、劇場の感想はこんな感じ。
次に開演前の雰囲気について〜
まず、当たり前のようにオケピ。
オケピのチューニング音が響き渡ってた。
今まで観たミュージカルの開演前のチューニング音よりも楽器の数が多かった気がする。
いつもは楽器の2つくらいがチョロっと音出して止まって、またチョロっと音出して止まってみたいな感じだったけど、今日は何個もの楽器が一斉に大胆にやってた。
音の響きがいいからよりそう感じたのかも。
お客さんは女性が結構多めに感じた。誰かのファンが多いのかな?近くの席の人もけっこう女性だったし。
僕がとったのはふうかさんのファンクラブ(ホリプロスクエア)だけど、仮に同じ申し込みルートの人が同じようなエリアに固まるなら、ふうかさんファンも女性が多いのかも。
あとは劇場に感動しながら開演待ってた。
席はF-35で6列目!
ちょい上手寄りだけどほぼ中央で観やすかったし近かった!こんなに大きな劇場で前方で観れるなんて幸せものでしたわ。
ただちょっとだけステージが高く感じたかも。
役者さんの足元があまり見えなかった。
まあでもそんなのどうでもいいくらい近くて大満足!
さてさて、ここからやっと作品の話をしていく。
作品の内容は有名だからきっとみんな分かるでしょう。
説明はカットで。
まずは好きなシーンから。
①
イーデン校のヘンダーソン先生が出てくるシーン。ナンバーは『イーデン校の狭き門』。
鈴木壮麻さんの歌声がヘンダーソン先生にマッチしてた。
ビブラート多めのオペラ調な感じが格式高いイーデン校のイメージにぴったりで、「エレガンス〜♪」ってやつめっちゃ好き。
鈴木さんは元劇団四季らしく、退団後もレミゼとかエリザベートにも出てるからやっぱりちゃんと実力者だったんだね。歌声も他の役者さんより1段上って感じがした。
②
秘密警察のシーン。ナンバーは『国家保安局』。
警察らしく隊列をとってたりとか、キビキビしたダンスとかがかっこよくてめっちゃ好き。
中でも「守るっ守るっ守る〜♪」のところが特に好き。
男性隊員が多めだったから低くて力強い曲が秘密警察の屈強な感じを表しててすごく良かった。
③
ボンドマンのシーン。ナンバーは『ボンドマンとハニー姫』。
1番好きなナンバーを選べって言われたらこれを選ぶかな。
その時間だけミュージカル版仮面ライダーみたいで、子供心が戻った感じがした。
「ボンドマーーーン♪」ってアンサンブルさんが歌うんだけど、なんか無駄にかっこよく見えるというかなんというか。笑
あと、1番奥の方で白い服を来たアンサンブルさんが何人か並んでて、全員でめっちゃダサいダンス踊っててめっちゃおもろかった!笑
④
面談前にイーデン校の門をくぐった直後のシーン。ナンバーは『狭き門をくぐれ』。
上手と下手に教員がいっぱい集まって用紙を持って採点してる。
これは超個人的な理由で好き。
役者さんの配置と見た目が君嘘の『One Note』にそっくりだったから。笑
採点用紙持って上手と下手の上下に並んだらもうそれは『One Note』のフラッシュバック不可避なのよ。
自分で君嘘好きすぎかよって思ったけどさ、君嘘観たことある人は分かってくれるはずなんだよなぁ。
だからなんか感動した。理由はそれだけ。
⑤
2次試験の面談のシーン。ナンバーはなし。
これはアニメでも1番好きなシーンなんだけど、スワン先生の心無い言葉にアーニャが泣いちゃって、ロイドがブチギレるんだよね。
まずアーニャが泣いちゃうところで普通に僕も泣いちゃった。あんなのないよね。
それでロイドがブチギレるところが最高にかっこいいのよ。
「子供の気持ちを軽んじるのが貴校の教育理念なのでしたら、選ぶ学校を間違えました。」
かっこよすぎる。
それと同時に、3人の間に家族愛が芽生え始めてることが分かる優しいシーンでもある。
まじで良い。
⑥
ユーリがフォージャー家に来るシーン。ナンバーは『弟の訪問』『サスペンスフル・ディナー』『KISS 好きすぎる姉』の3つがあったんだけど、全部ひっくるめて大好き。
基本的にコメディー作品だから笑いが多かったんだけど、多分ここが作品のなかで1番笑いが多い時間だったと思う。
ユーリがヨルを好きすぎるところも、姉弟が馬鹿すぎるところも、それに翻弄されるロイドも、ロイドに嫉妬するユーリも、全部がバカバカしすぎてね、爆笑だったよね。
丁度いいからここで今回のお客さんの雰囲気についても書いておこうと思うんだけど、今まで観てきたどの作品のどの公演よりも、1番リアクションが良かった!
普通、作品のネタシーンって笑いが起こってもそんなに大きくは笑わずにクスクスってなる程度だと思うんだけど、今回はもうちゃんとワハハハってなってて最高の雰囲気だった。
役者さんも気持ちよかっただろうな。毎公演こんな感じなのかな。もしかしたら今回のお客さんが良かったのかもしれないし、SPY×FAMILYっていう作品がちゃんと笑ってもいい雰囲気を作ってくれているのかもしれない。
あとは、日本の作品だから笑いの種類が日本人に合ってるのかもなって思った。例えば最近観たコメディー作品の『FIRST DATE』や『MEAN GIRLS』はどっちもブロードウェイ作品で、もとはアメリカのもの。ここは笑いのシーンなんだなって分かることには分かるけど、よく知ってる笑いじゃなくて、いわゆるアメリカンジョークだから、ちょっとついていけない部分もあった。
そういう違いがあって、今回はお客さんのリアクションに違いがあったのかも。
まあどちらにせよ雰囲気は本当に良くて、お客さんも一緒に作品を作ってるなって感じがした。
お客さんのリアクションが良ければ役者さんは絶対ノってくるし、そうなればなるほどいい作品になるはずだよね。
これもナマモノならでは。
⑦
作品の好きなシーンというか、ちょっとしたハプニングが起きたのでそれが面白くて。
ユーリがフォージャー家に来て、ロイドの手料理を食べるシーン。
ヨルから料理をお皿ごと渡されてそれをユーリが受け取ってフォークで食べるはずだったんだろうけど、受け取った拍子に料理がユーリの膝の上に落ちちゃって結局手づかみで食べてた。笑
こういうハプニングって役者さんからしたら失敗だけど、お客さんからしたらラッキーだよね。この場にいる自分たちしか観ることが出来ないシーンを観てるわけだから、なんか興奮する。
ナマモノ観てるなぁって。
作品は何度も同じ内容を繰り返して一定期間続くけど、この空間だけはこの瞬間にしかないもので、この公演はこの1回しかない唯一無二の時間なんだって感じる。
好きなシーンはとりあえずこんな感じかな。
続いて役者さんについてちょっと触れていく。
まずはアーニャ。
この作品はアーニャがクワトロキャストで、今回は池村碧彩ちゃんの公演だった。
今回が初舞台だけど映像作品では結構経験があるみたいで、今も『どうする家康』とか出てるらしい。
冒頭にも書いたけど、とにかく可愛かった。
でも実は観劇前は子役が主演するミュージカルってどうなんだろうと不安に思ってた部分があったんだよね。
ミュージカルって歌の迫力や聴き心地を楽しみに行ってるみたいなとこがあるから、子役がやってもそれは出来ないんじゃないかと。
でもね、そういう問題じゃなかった。
お芝居はオーディションで勝ち残っただけあって完璧。噛むところもなかったし多分立ち位置も間違えたところはなかった。それだけでも凄いなって思った。
肝心の歌は、、、、ダンスしながら一生懸命歌ってるのが愛おしくて愛おしくてたまらない、、、、
音程もちゃんと取れてて上手だったし、聴いてて全然嫌にならなかった。
加えて、ちゃんと考えられてるなって思ったのが、アーニャがソロで歌うナンバーがそんなに多くなかったから、さっき言ったミュージカルとしての楽しみの部分は他のキャストがしっかりカバーしてくれてて、その隙間に癒しタイムのアーニャ歌唱があるみたいな。そんな感じだった。
表情も豊かで可愛くて(可愛いしか言ってない)、アーニャが登場する度にマスクの下で勝手に口角が上がってた。
それと、これ奇跡なんだけど、公演が終わって帝劇を出て駅まで歩いている時に、帝劇の裏口からひょこっと碧彩ちゃんがお母さんと出て来て、僕のすぐ近くで100mくらい一緒に歩いてたのよ。凄すぎない?
なんなら出てくるときびっくりして「えっ!」って言っちゃって完全に目合ったし。
で、歩いてるあいだはお母さんとの会話にめっちゃ聞き耳立てちゃってた。笑
そしたらもうそのまんまアーニャで、超超超可愛いの。
何かを見つけてふら〜っと違う道行っちゃおうとするし、「眠い〜」ってお母さんに甘えてるし、かと思えばキャッキャしてるし、なんなんだこの子は!可愛すぎてけしからん!と思った。
でも、舞台の後にあんなに元気だなんて、本当に凄いよ碧彩ちゃん。
癒しをありがとう。お疲れ様。
そしてそして続いてはヨル役の唯月ふうかさん!!!
ふうかさーーーん!!!!!
今回もパワフルで綺麗な歌声をありがとうございました。
君嘘→東京ラブストーリー→SPY×FAMILYと観てきたけど、どの役も全然タイプが違うのにそれぞれのお芝居があって、やっぱり凄いなって。
今回はヨル役。
アニメのあの柔らかい声に寄せてるのがよく分かって、また新しいふうかさんをみることができた。
ちなみに他のキャストさんや演出を観ていた感じだとアニメに寄せてるのかなと思った。こういう原作がある作品って、きっと舞台化する時にオリジナルのキャラクター作りをするのか既に存在する原作に寄せるのかを選ぶと思うんだよね。
それで、SPY×FAMILYは原作に寄せてるなって感じた。
でも例えば『MEAN GIRLS』は映画原作のミュージカルで、ダミアンというキャラクターがいる。ダミアンはゲイボーイで、映画版だと体が大きくてオネェ感が結構ある。でも日本版ミュージカルではダミアンは体格は普通。オネェ感も台詞からはほとんど感じない。演出家の人からそうしてほしいと言われたらしい。
だからやっぱり原作のある作品でも、演出家の人がその作品をどうしたいのかによって世界観は大きく変わるんだなって思った。
面白いよね。
で、ふうかさんの話がまだ終わってないので続けるんだけど、びっくりした事があった。
え、ふうかさんってあんなに動けるん!?
ヨルは身体能力抜群で、漫画やアニメじゃないと表現出来ない動きとかがあるけど、流石にそこまでは行かないまでも普通にめっちゃ綺麗な側転とかアクロバットな動きしててびっくり!
プロフィールに体操できるとかそんなことも書いているのを見たことがないから、このミュージカルのために練習したのかも。
さすがっすふうかさん!
歌声もいつもの大好きな歌声だった。
歌以外のお芝居ではさっき言ったようにアニメのヨルのような柔らかい声なんだけど、歌声はいつものふうかさんで、これこれぇ!って思ってました。
あんなに綺麗なのにガツンと伝わってくる歌声なかなかないよ。大好きです。
続いてロイド役の森崎ウィンさん。
ウィンさんは今回がはじめまして!
去年のいつだったか、なんかのテレビ番組でミュージカル特集をしていて、そこにふうかさんが出演するというので観たときにウィンさんも一緒に出演されてたのを覚えてる。ミュージカル界に入ってきたのは割と最近だってそのときのテレビで言っていた気がする。
人柄は、若干気弱そうな感じだけどめっちゃ面白い人っていうイメージ。笑
だから今回初めて観れるのを楽しみにしてた。
歌声は、最初の方はめっちゃ上手って感じでもないなぁ(偉そう)と思ってたけど、1幕最後の『受験直前』ってナンバーで、おっ!って思った。
多分ウィンさんは高音が得意。
音が高い方がウィンさんのかっこいい声音が活かせてて聴き心地が良かった。続く2幕もロイドは高めの音が多めだったからすごく良かった。
お芝居もめっちゃ好き。というか地声めちゃかっこいい。ミャンマー出身の方らしいけど、全くカタコトじゃなく、日本人と言われても余裕で信じるくらいなのにどこか発音がオシャレというか。
クセになりそうな役者さんだった。
これからもちょっと注目してみよう。
あとはアンサンブルさんの元榮菜摘さんとユーリック武蔵さん。
しつこいよって言わないで。君嘘の話。
このお2人は君嘘にも出てた方で、また会えて嬉しかった!
ユーリックさんはもう体格がいいから出てくる度に分かった。笑
次はこの役か!おお次はこれか!って面白かった。
元榮菜摘さんは見つけるの難しくて、3役くらいしか分からなかったな。
でもこの2人が隣で並んだりする瞬間もあって個人的に激アツだった。
絵見と武士がまた並んでるぅぅ(泣)って。
役者さんについてはこんな感じかな。
やっぱりプリンシパルの3人が1番印象に残ってる。
演出についてちょっとだけ。
舞台セットが超豪華。
ひとつひとつめっちゃ細かく出来ていて、漫画の世界がそのまま現実にでてきたって感じだった。
しかも盆が多いからひとつひとつの大きなセットがまるっきり入れ替わって場面切り替えも完璧だったし。同じステージで行われてるものとは思えなかったな。
あと開幕直後の銃声。
劇場の至る所から聴こえてきて、それで一気に作品世界に引き込まれた。
そんなもんかな。
とりあえず今回のところは以上。
原作をもともと知ってる作品だったからリラックスして楽しめて良かったな。
とっても面白くて楽しくてほっこりする作品。
実は東京千穐楽もチケット取れたので行ってきます。
今回とキャストが変わるのは確かロイドだけだったはず。
キャストが変わってどう変わるのか。
複数キャストの作品はここが楽しみなんだよなぁぁ。
人によって演じ方が全然変わるもんね。
そういえば、舞台キャストを複数人で組むのは日本特有の文化らしい。
海外の方たちは複数キャストだとライバル意識が強すぎてぶつかり合ってしまうんだと。
対して日本人は協調性が高いから、お互いをライバルと思いながらも高めあえる心を持ってるから複数キャストでもやっていける。
なんかいいよね、そういうの。
というわけでまた2週間後、書きます。
またアーニャに会いに行く🥜
また違ったものを感じ取れたらいいな。
がんばるます。
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