Mちゃんの話

出会ったのは高校一年生の時だった。
この子の事をMちゃんと呼ぶことにする。
休み時間に自分の机に座っていたMちゃんに声をかけたのが1番初めだったと思う。
第一印象としては大人しめで、話しかけた時も可愛らしい子だなという感じだった。
が、本当はそんなわけもなくかなりぶっ飛んでいた。
初対面でめちゃくちゃ猫を被るタイプの子だったのだ。
出会ってからもう10年経過しているが、
Mちゃんをどんな子か？と聞かれてもとてもひとことじゃ表せないと思う。
それくらい色々な面を持ち合わせているし、訳がわからない。
簡単にプロフィール的なものをいうと、Mちゃんは中学まではインドネシアのジャカルタにいたらしい。

高校入学を機に日本に来たが、現在はチェコにいる。
チェコに行くと聞いたのも本当に突然の事だった。
しかも医学を学びに行くと聞いて驚いた。
現在もチェコの大学の医学部で勉強に励んでいる。
この経歴だけでもうおもしろい。
高校のころの思い出は尽きない。
創作ダンスが得意な子だったので、Mちゃんが考えてくれたダンスをみんなで踊ったりしたなぁ〜
宿題はお互いギリギリもしくは間に合ってなかったかもしれない。
写真を見返しても笑いが込み上げてくるものばかりだ。


Mちゃんと出会ってこんなに自由でいいんだという事を教えてもらった気がする。
自分はなんとなくいつも無難な選択をしてしまいがちなので何か迷った時はMちゃんを思い出すことにしている。
どうなるかわからないがとりあえずやってみようという精神、しかもなんとかなってしまっているところに
また尊敬する。
海外にいるのでなかなか会うことはできないのが
辛いところだ。
"心の中に小さなMちゃんを住ませたいなぁ〜"
なんていう寂しさを緩和してくれるSNSの発達に日々感謝しながら今日も生きていく。
(たまーに更新されるMちゃんのぶっ飛んだインスタがまた楽しい)