透明の端くれとしての透析
透明というのには不思議な魅力がある。
突出した利便性や、冷たいや暖かいなどのわかりやすい要素を持っていないにも関わらず、老若男女多くの人を惹きつけてやまない。透明とつくものの多くには好ましい印象があり、その音を聞くだけでも、爽やかで心地の良い気分になる。だが、自分の知る限り一つだけ、“よくない透明“というものがある。
私はこどもの頃から腎臓があまりよくない。腎臓という器官は重症化がわかりづらく、たとえ何らかの障害があっても、若いころは痛みを伴わないことが多い。痛くなければ恐る