何もかも自分で決めていい
低ストレス下でのお花見
押し寿司を食べた翌日の朝、私は自分の体調を慎重に観察しながら、パートナーをお花見に誘った。平日だから人も少ないだろうし、川沿いのトイレの近くなら安心だ。サンドイッチ屋さんで昼食を買い、自転車で向かった。ハナミズキと八重桜、そして新緑が綺麗だった。パートナーがキャンプグッズでお湯を沸かし、インスタントのコーンスープを入れてくれた。温かくて美味しかった。たった一時間ほどの外出だが、だいぶ前進した気がした。夕方、3000歩くらいのウォーキングもした。
今後についてパートナーに相談
その翌日は7000歩くらいのウォーキングをした。しかしあいかわらず下痢は続いていて、午前中の6時から10時くらいまでが落ち着かない。今月のリワークセンターのスケジュールはどうしようか。じっと座っていられるかどうか自信がない。他の利用者さんの集中をそいでしまうのが心配だ。
パートナーに夕食時に相談してみると、心療内科で相談してみたらどうかとのこと。全く思いつかなかった。「他の利用者さんも多かれ少なかれ似たような経験があるはずだから、ソワソワしている人のことはそんなに気にならないんじゃないか」「それよりも自分の気持ちがどうなのかが大事」と言ってくれた。なるほど、そうかもしれない。
リワークセンターのスタッフさんも、心療内科の主治医も、「焦らずゆっくりいきましょう」と言う。しかしそのように生きたことがないからわからないのだ。人目を気にせず生きたことなどない。新たな方針は見えているのに、先が見えない。
しかしこの夜、二か月ぶりくらいに、睡眠薬なしで自然と眠くなった。大好きな金田一耕助シリーズ(古谷一行さん)を久々に観て、自分を取り戻せた。翌朝私は大喜びでパートナーに報告した。
消化器内科の受診
その翌日は消化器内科受診の日だった。私は行く前に、通院頻度を週一回にしようと決めた。通院間隔を空けることは、それだけ自分をつらい状況に放置するということだ。幼少期~青春時代には叶わなかったが、しっかりと医療を受けたい。私に必要なのは医療と福祉だと悟った。
医師に「食事が取れるようになり、三日前から復調してきたが、午前中に六回ほど排便があり、まだ生活に支障がある。二回くらいに減らしたい」と伝えると、ポリフルを増やしましょうということになった。ポリフルは一日に最大六錠まで飲める。今は三錠で毎食後だが、それを朝晩二錠ずつの計四錠にすることになった。
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いつもお読み頂きありがとうございます。パートナーに退職直後に「自分で自分を追い込んでいる」と言われた言葉の意味がやっとわかりました。自分を追い込むとは、自ら不利な状況に身を置くということなんですね。下痢が不安なら、トイレの近くで花見をしたらいい。メンタル不調で判断力が落ちているなら、専門家に相談したらいい。しんどいなら、こまめに通院したらいい。自信とはきっと、能力ではなく健康に裏打ちされるものなのだ。自分の中の生命力を信じて、生きていこう。