天幕網〈フォト短歌エッセイ〉
青葉にて小さき天幕見つけては約束の地を夢見る文月
今日も仕事帰り、花の苗を買いにホームセンターに寄った。蒸し暑い。ちょっと自転車走らせただけで汗べっとりだ。やれやれと思いつつのらりくらり漕いでいたら小さな川の小さな橋で赤信号にひっかかる。ふと川縁の桜の木の葉っぱに白い物がたくさん着いているのに目が留った。何だろう。鳥の糞…、ではなかった。蜘蛛の巣のようだ。なるほどね、葉っぱの曲がり具合に上手く網を張るのね~と感心した。
帰宅して調べると「ネコハグモ」だとわかった。けっこうあちこちにいる蜘蛛だそうだが知名度は低いとか。なんじゃそりゃ、あちこちいるのに知られてないってね-。
そして、この蜘蛛の巣は白いテントのようになっているので「天幕網」と呼ばれるそうです。「天幕」と聞いて、クリスチャンとしては旧約聖書が思い浮かぶのだった。