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「別れを切り出されたのに引き止めてくる」彼の本音がわからないときの向き合い方(ご相談)
こんにちは!
心理カウンセラー/ボタニカルジュエリー作家の橘奈緒美です。
今回は【ココロノマルシェ】に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
ココロノマルシェとは
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ココロノマルシェ
今回のご相談はこちら。
はじめまして。私34歳、彼33歳で海外在住です。彼は日本人ではありません。
彼から別れを切り出されたのですが意見がコロコロ変わっていて困惑しています。
約2週間前に4年半同棲している婚約者から別れを切り出されました。きっかけは私が結婚の話が進まなくて何度も問い詰めてしまったからです。
最近私は仕事が忙しく心の余裕がなく彼にイライラをぶつけてしまっていたこと、さらに喧嘩した際に彼に怪我をさせてしまった事が私との結婚を考えられない理由といわれました。
それについては私も深く反省をしていて、現在直していこうと努力をしています。
別れ話をした当初彼から傷ついているから何年君を待たせるか分からないからお互いのために別れた方が良いと言われたので何とか前向きに進んでいこうと気持ちの整理をし彼に別に住むために出て行く話をしたら「早く日本に帰って婚活しなよ」と言われました。私は現在現地の大学に通っていてすぐに日本に帰国するつもりはないためその旨を伝えました。
その時は渋々納得していたようでした。
また数日後に私が引っ越し先の内覧に行くという話をしたら「何で?」と言われ「何のためにこのアパート借りたと思ってるの?」「お金勿体無いからここに住みなよ」と言われました。実際にこのアパートを1ヶ月前に借りたのは、私がこの国の永住権を取得するために二人で住んでいると証明するためでした(この国では事実婚は法的に守られています。しかし私が結婚にこだわってしまっていました)
一緒に住むにしても彼が関係を続けるつもりがないのなら完全に友達として割り切りたいと申し出したらそこでも別々のベッドで寝るのは嫌だ、食事を作ったり家事を今まで通りしてほしいと言われました。
それを聞いて都合の良い家政婦が欲しいのかと悲しくなりました。
しかし、もし関係を戻せるのなら今まで通りに接したいですが違うのであればきっちり線引きをしたいのですが彼は中々本音を言ってくれません。
ちなみに彼が結婚に踏み出せない他の理由は多額の奨学金の支払いがあるからと、
彼の国の文化的に結婚=盛大な結婚式、披露宴をするらしくそれの金額がすぐに出せないからだと思います。
昨日は私に子供が出来れば結婚できるのにとボソッと言っていたり益々混乱しています。
拙い文章ですがアドバイスを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
かおりさん
かおりさん、はじめまして!
「彼の意見がコロコロ変わるから、別れようと決意したのに揺らいでしまって、どうしたら良いのかわからない」という状態、もやもやするし、困りますよね。
4年半もの長い期間を一緒に過ごしていたら、すぐに気持ちを切り替えて前へ進むのは難しいというのも、とても良くわかります。
それでも引っ越しを考えて内覧まで行くという行動ができているかおりさんは、よく決心されたな〜!とも思いますし、自分のことをちゃんと大切にできる、素敵な女性だと思います。
そしてご相談文を読んでいて、かおりさんご自身が今、どうしたいのかをもう少し詳しくお聞きしたいなと思いました。
彼の本音がわからないときというのは、「自分の本音がわからない」とき、と言う場合も多いからです。
というわけでいくつかお聞きしたいのですが、かおりさんは、
何度も結婚について問い詰めてしまったこと
彼に仕事のイライラをぶつけてしまったこと
喧嘩の際に彼に怪我をさせてしまったこと
を反省して直していこうと努力しているとのことですが、それは、彼とやり直したいからしているのでしょうか?
それとも、次の恋愛で同じことを繰り返したくないから、というモチベーションからでしょうか?
今、かおりさんは彼と別れたいのでしょうか?それとも別れたくないのでしょうか?
もし「自分が悪いからこうなった」と自分を責めているのだとしたら、それはやめてくださいね。
そういうことをしてしまうほど不安になることは、誰にでもあります。
お互いに鏡として、相手の良い面も、不安や不満のような悪い面も見せ合ってしまうのもパートナーです。
どちらかだけが良い、悪いということはありません。
今後どうするかという具体的な決断の前に、まずは自分の本音がどこにあるのかを見つけるのが先決かな、と思います。
相手に主導権を渡していませんか?
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もし関係を戻せるのなら今まで通りに接したいですが違うのであればきっちり線引きをしたいのですが彼は中々本音を言ってくれません。
「関係を戻せるなら今まで通りに接したい」ということですが、もしかおりさんが「彼が結婚する気は無くても同棲で良い」という決断をしているとしたら、ここまで悩まないと思うんですね。
現状は「結婚を前提に付き合えるなら戻ってもいいけど、彼はそれを望んでいない」という状態だから、彼の意見と合わず平行線が続いている、ということですよね。
彼が本音を言ってくれない、とのことですが、一見矛盾しているようであっても、「お金がないから結婚できない」というのも、「子供ができれば結婚できる」というのも彼の本音なのだと思います。
いくら貯金できれば結婚できるのかもわからないし、子供ができるかどうか、お金がないという状態で子育てができるのかも予測はできません。
そういう不確定なことしか言ってくれなくても、彼を信頼し愛することができるか?というのも判断材料になるのではないでしょうか。
彼もはっきり決められないし、その態度を見てかおりさんも決断できないでいる。
今はお互いに、相手に将来のことを決めてほしい(自分にとって良い方に)と主導権を投げあっているような状態になってしまっているように思えました。(嫌な気持ちになってしまったらごめんなさい!)
でも、相手に主導権を渡してしまうと、相手の言動にとても振り回されることになります。
今、かおりさんが「彼の本音がわからない、別れようと言ったくせに引き止めるのはなんで?」となっているのは、主導権を彼に渡してしまっているからではないでしょうか。
もしかしたら、実際に出ていく意思を感じたら、彼が結婚について前向きに考えてくれるかも?という期待もあったかもしれません。
かおりさんは主導権を渡している気なんてなくて、「結婚したいと伝えているのに!」と思われるかもしれません。
そして彼はそれを「嫌だっていってるのに!」というところで止まってしまっている。
じゃあ二人はこれからどうしていきたいのか?一緒にいたいのか、いたくないのか?
という肝心なところが抜けているように感じました。
自分の優先順位をもう一度考える
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そして結婚は、二人がしたいと思わなければ出来ないものですよね。
かおりさんは、彼と一緒にいることと、結婚のどちらを優先したいと思っていますか?
いつか結婚できるかもしれないし、出来ないかもしれない。
それでもお互いに一緒にいたいと思えて、事実婚が法的に守られている国であればそれでもいいや、という考えなら、戻っても良いのかもしれません。
でも結婚が優先なら、そこを譲ってしまうと自分の本音に嘘をつくことになります。
そうすると、ずっと我慢しながら彼といることになり、またいつか爆発してしまうのではないでしょうか。
親や同調圧力のためではなく、「結婚することで自分は安心できる」とか「愛する人と一緒に暮らすなら結婚という形をとりたい」というのは立派な理由だと私は思います。
そこを曲げたくないなら、彼と離れる選択は間違っていないはずです。
まずは彼の反応よりも、今のかおりさんの気持ちを最優先にしていただきたいですし、一度同棲を解消して、お互いに距離を置くことで冷静になってみるのも良いのではないでしょうか。
そしてもう一つ、私が気になったのはここです。
別々のベッドで寝るのは嫌だ、食事を作ったり家事を今まで通りしてほしいと言われました。
それを聞いて都合の良い家政婦が欲しいのかと悲しくなりました。
かおりさんは、彼から家政婦のように扱われている、と感じることが今までもあったのでしょうか。
彼の話を聞いていると、私もちょっと腹が立って来ますが(すみません笑)、同棲中でも「都合よく扱われている」と感じたなら、その相手と結婚して、結婚生活がうまくいくイメージってなかなか持てない気がするんですね。
そうなると、「彼が結婚する気になるまで待つ」という決意も当然出来ないのでは?と思います。
これは、彼の態度が悪いから、ということもあるかもしれませんが、かおりさんが「犠牲を払っているのに報われない」という気持ちがどこかになかったか、自分と向き合ってみるのも良いかもしれません。
犠牲や我慢でしていることがあるなら、それを手放す
![](https://assets.st-note.com/img/1655879793597-mCKTERnSli.jpg?width=1200)
もちろん最初は喜んでほしい気持ちからしていたことだと思いますが、関係がギクシャクしてきて、結婚したいから頑張る、という気持ちから、頑張りすぎてしまう場合もあると思うんです。
そうしているうちに、自分が犠牲を払えば彼が結婚を考えてくれるのでは?もっと好きになってくれるのでは?と考えてどんどん尽くしてしまうこともあります。
もしも犠牲と感じるような行動をしていたとしたら、その原因はなんでしょうか?
彼に嫌われたくないから
今まで頑張らないと認められなかったから
努力しないと愛されないと思っているから
などの理由が出てくるかもしれません。
こういう気持ちの下には、もしかしたら「無価値感」(私には愛される価値がない、私は頑張らないと愛されない)や「罪悪感」(役に立たない私はダメだ、私は幸せになってはいけない)という感情があるかもしれません。
もし思い当たることがあれば、カウンセリングなども利用して、その感情を癒やしていけると良いと思います。
そして、今まで犠牲や我慢をしてきたな、と思うのであれば、それを手放していきましょう。
今後もし彼と一緒にいるという決意をするなら、奨学金などお金の問題は、確かに乗り越えなければならない大きな問題の一つだと思います。
でも、それも一緒に頑張って乗り越えていこう!とお互いに決められるのであれば、かおりさんだけが頑張りすぎず、彼と共同で生活を作って行くことができると思います。
彼からも「君と結婚するために頑張るから、もう少し待ってほしい」という言葉が出るくらいの信頼関係を作っていけたら良いですよね。
今はまだ、お互いに今後の可能性についての選択肢を話し合えるまでの信頼ができていないのかな、と思いました。
もちろん、「私は結婚がしたいから彼じゃない人を選ぶ」というのも、自分の気持ちと未来を大切にする決断です。
どんな可能性も、まずは自分が決めることからしか広がっていきません。
かおりさんが一番幸せで、後悔のない決断をされることを応援しています!
なにか参考になることがあれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!
橘奈緒美でした。