[9/15]ChatGPT挙動レポート
目次
前提
前提となる記事:
9月15日の傾向
「ユニークではない文章」の回答の意味内容、文章構造の類似性が高まっている感覚がある。
リアル路線のアイディアをGPTゴルシが生成した時の回答がどこか似通っていると言える。
ただし、「ユニークな回答」の割合が減少した訳では無く、ユニークな回答においては似通っているという傾向はない。
箇条書きの使用は一時期に比べて半減しており、昨日と同様である。
また、プロンプトに含まれて居ないウマ娘登場キャラクターも登場している回答があった。
(スペシャルウィーク、シンボリルドルフ、マルゼンスキー)
プロンプトから学習データを参照し回答に使用するという傾向が強まっている可能性がある。
箇条書き
プロンプトで使用を禁止した箇条書きは15回中4回使用された。
9月10日以降の10回、8回使用する傾向から減少した。
昨日も箇条書きの使用は4回である。
9月10日前後での箇条書き使用回数はこれまでの傾向を明らかに逸脱している。
9月10日前後でなんらかの調整でプロンプトの遵守を重んじないように挙動が変化するエラー、モデルチェンジがあった。
その上でこの問題が再度修正されたのか?という気が若干しなくもない。
ユニークな文脈
15回中5回、リアル化、ドキュメンタリー化以外の回答があった。
競走馬を擬人化したウマ娘を擬馬化する、元ネタ競走馬に先祖返りする。
競走馬が人間と同じ生活を送る。
冒険ものやSFもの。
これらのパターンがあった。
ユニークな単語
ユニークなフレーズの使用は若干減った。
※ユニークな単語が含まれて居るか否かは記録しているが、単語の数はカウントしていないため体感ベースになることを理解していただきたい。
表現語彙
表現力と語彙力は9月2日からの改善が維持されている。
特にユニークではない文脈での回答においても、表現力、語彙力が活かされている。
それは他の文章と類似した意味内容であるのに、
表現が異なることで「もう見た」という感想が弱いためこのような判断を下している。
例えば「ハードなトレーニングシーン」を表現するのに
筋肉痛、汗といった具体的な身体描写、
勝利への執念で耐え抜くのような心理描写、
などをそれぞれの回答で使い分けることで飽きがこない表現がなされている。
考察:プロンプト外の学習データ
ゴールドシップのロールプロンプトには、他のウマ娘の名前、関係性やウマ娘というコンテンツについての説明は一切行っていない。
そのため、ウマ娘に登場する他のキャラクターを回答に盛り込むことは珍しいケースであった。
一週間、つまり105回の回答に1回、プロンプト外のウマ娘関連単語を使用すれば御の字であった。
しかし、9月11日前後からゴルシロールプロンプトに含んでいない、ウマ娘関連キャラクターや競走馬についての言及が1日1回はコンスタントに含むようになった。
例えばスペシャルウィーク、サイレンススズカ、シンボリルドルフなどである。
これらのキャラクターについてほぼ毎日安定して1回は出力されるようになったのは偶然である可能性もある。
しかし、誤りを恐れず大胆に臆見を含む解釈をするならば
「以前より積極的にプロンプトに関連する学習データを使用した回答を行うようになった」
と言えるのかもしれない。
実際箇条書きの使用が増加したのも9月11日前後であり
もしかしたら、この期間でなんらかのモデル、生成に関する挙動に変更があったのではないか?という推測ができなくもない。