大人気『トラベルナース』って何?
看護師キャリアの選択肢の1つに「トラベルナース」があります。
通常の看護師だけでなく、今後の働き方の可能性として、情報を整理しておきますので、是非ご参考になさってください!
1.トラベルナースって?
トラベルナースとは、固定の職場を持たず、全国各地の医療施設などで仕事をする看護師を指します。
人手が不足している医療現場などに行き、一定期間働く看護師・准看護師のことを指します。
アメリカでは25年以上前から始まっており、日本でも近年注目を集めている働き方です。
赴任先の医療機関との契約期間は原則6カ月とされていますが、まれに3カ月などの短期契約のケースもあります。
雇用形態は、アルバイト・契約社員などの非正規雇用が基本です。
しかし、勤務先との交渉次第では、契約期間終了後も契約を更新して働き続けたり、正社員として登用されたりする可能性もあります。
2.派遣看護師との違いは?
派遣看護師との大きな違いは、雇用契約を結ぶ相手です。
トラベルナースの場合、勤務先の医療施設と直接雇用契約を結びます。
一方、派遣看護師が雇用契約を結ぶのは派遣会社です。
勤務先の病院などから見ると、トラベルナースは有期雇用の契約社員またはアルバイトになりますが、派遣看護師は派遣社員という立場になります。
とはいえ、どちらの場合も現場での働き方に大きな違いはありません。
トラベルナースの勤務先は、人手が不足している医療機関・福祉施設です。
病院の場合は病棟勤務となるケースが多いものの、救急外来・ICUなど多岐にわたります。
赴任先の地域は都市部だけでなく、地方の病院など希望するエリアを選べます。
都市部より地方の方が、人手不足に悩む病院は多い傾向です。
たとえ一時的とはいえ、人員不足解消に一役買ってくれるトラベルナースは、看護師が足りていない地域の医療施設にとって心強い存在といえるでしょう。
3.トラベルナースのメリット・デメリット
メリット
(期間限定で働くため) 人間関係のわずらわしさがない
好きな土地で働ける
(雑務をする必要がなく) 看護の仕事に集中できる
デメリット
(期間限定で働くため管理職への昇進などの) キャリアアップは難しい
(人手不足の現場なので) 基本的に忙しい
長期的な生活の安定が難しい
4.トラベルナースの給料や福利厚生は?
給料
給料は、比較的高めだといわれています。
厚生労働省のデータによると、2022年の一般的な看護師の平均月収は35万1,600円でした。
赴任先のエリア・勤務先によって異なるものの、都市部から離れている・人材が集まりにくいなどの理由から、好条件の求人が多い傾向です。
そのため、一般的な看護師の平均月収を上回るケースもあります。
短期契約で働くため、長期的に同様の収入を得られる保証はありませんが、短期間でまとまった金額を得たい人には理想的な働き方といえます。
ただし、ボーナスや有給休暇はありません。
福利厚生
直接雇用で働くため、条件を満たしていれば就業先の社会保険への加入が可能です。
2022年10月から、下記の条件を満たす場合、アルバイト・パートも含めた従業員の社会保険への加入が義務付けられました。
従業員数101人以上の職場 (2024年10月からは、従業員が51人以上の職場)
週の所定労働時間が20時間以上の人
月額賃金が8万8,000円以上の人
2カ月を超える雇用の見込みがある人
なお雇用保険は、31日以上の雇用が見込まれる場合に加入対象となります。
社会保険の加入に関しては、応募の時点でしっかり確認しておきましょう。
また、引越を伴うような遠隔地への赴任の場合、荷物の運搬費用・移住先の家賃を補助してくれるケースが多いです。
そのため、地方から都市部の病院へ転職する前にトラベルナースで試したいという人も、安心してチャレンジできるでしょう。
病院によっては、寮を完備しているところもあります。
寮の場合、必要最低限の家電が設置されており、水道光熱費も負担してくれるので、生活費がほとんどかからないのもメリットです。
今回はここまでです。
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