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蒼天に鳩を放て!-怨霊たちの宴⑦-

仮に後醍醐天皇の影に立案者がいたとして、その者は、後醍醐天皇に我こそは五芒星巡りの首謀者であると信じさせなければならない。
あのプライドと野心の塊である後醍醐天皇である。
立案者と後醍醐天皇の目的と動機が完全に一致しているなら兎も角、異なる目的・動機の者と天皇が手を組むとも思えない。
むしろ、あの天皇なら立案者を配下に入れて支配したがっただろう。
そして、既に私は五芒星巡りの立案者に狡猾な狐のイメージを持っている。
その性格(人柄?)をして、後醍醐天皇と手を組むでもなく、姿を悟られぬよう背後から天皇を操っていたのなら…。
(立案者は、後醍醐天皇や第一群の連中を呪術者として軽んじていたか。あるいは、目くらましの駒として利用していたか。)
どちらかか、あるいは両方か。
どちらにせよ、悪鬼vs悪鬼みたいな対決である。
邪の道に逸れた者に良心や正義を求める気はないが、それにしたっていかつい戦いだ。

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