蒼天に鳩を放て!-五芒星巡りの調査研究①-
五芒星巡りは、「結界巡り」に分類される。
では、結界とは何だろう。
『呪術と祈祷の日本史』によれば、結界は「外部から来る魔物や負の力を除ける方法」とある。
さらに、ローズマリー(1996)は、魔法陣を囲む円(魔法円。結界)を、儀式の際に魔法陣内と外を遮断するために必要不可欠なものであると説明した。
古来より、結界には様々な様相がある。
一番シンプルな結界は、離れた二点を直線で結ぶもの。
それ以外にも、三角形や四角形、円…様々な形の結界が存在する。
西村(2003)は、魔が人にとり憑く際には線の切れ目が必要だと述べた。
よって結界は、離れた点を線で結び、切れ目をなくして内と外を遮断する方法と言えよう(円は、始点と終点が同一の結界である)。
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