水島新司さん、ありがとうございました。
漫画家の水島新司さんが亡くなったとのこと。
ご冥福をお祈り申し上げます。
初期の「あぶさん」が大好きでした。
それまでの野球漫画のような
絶対的なエースや4番打者でなく
代打要員の選手が主人公という
視点の目新しさ。
それも、常に活躍するわけでなく
凡退したり、スランプに陥ったり
果ては二軍に落とされたり・・・。
選手というより人としての苦悩や
這い上がること、あきらめないこと、
支えてくれる裏方の人たち、
志半ばにして引退してゆく仲間への思い
などが描かれていましたっけ。
水島新司さんご自身も貧しい少年時代を
過ごされた故か、作品の根底にはいつも
豊かでない人たちへの励ましや
挫折した人へ向けた「頑張れ」の
メッセージが込められていたような気がします。
大学生のころ、
二日酔いでホームランを打つ景浦安武をマネて
朝8時まで友人と日本酒を呑んでべろべろの状態で
国分寺のバッティングセンターに出向き
係の人に「危険だから」と止められた上に
「若いくせに朝からなにをやっとる」と
説教されたことを思い出します。
あの時のおじさん、お元気でしょうか。
その節はご迷惑をおかけしました。
水島新司さん、ありがとうございました。