木更津に戻って……久留里線末端区間の運命は?~休日おでかけパスの旅編その11
びみょ~にGWを外したとある土曜日。
ちょうど身体が空いたので、ふと思い立って出かけた休日おでかけパスの旅、第11回です。
久留里線全線往復チャレンジももうすぐ終わりが見えてきました。
横田駅で乗客も結構増えて、行き違い列車の到着を待って発車しました。
ここからは一気に市街地の度が上がります。
停車する各駅ごとに、乗車口に数人の列ができるくらいは待ってます。
各駅で乗客を拾いながら数駅。
もうすぐ木更津に到着です。
内房線と合流し、木更津に帰ってきました。
まだ10時前なので、次の撮影地に移動します。
というわけで、こちらに乗車です。
ちょうど乗り換え電車の運用が新車のE235-1000系。
最新型らしく、ちょっと設備が充実してますね。
そんなわけで、久留里線の乗り通し旅はこれでおしまい。
このまま撮影地をはしごします。
……さて。
末端区間の存廃問題が持ち上がって、比較的近場ということもあり、実際に乗りに来てみたわけですが。
ここからは実際に現地を見てきて持った感想を書きますね。
ちなみに、ローカル線の存廃問題に関して、基本的な考え方は今回のシリーズを始める前に、少しばかりこちらに書いておりますので、関心がある方はちょっと目を通していただけたら幸いです。
で。
率直な感想というか結論。
うん、まあ無理。
いや……もうなんと言っても、悪条件が重なりすぎです。
まず、問題の末端区間に限れば基礎需要がほぼ皆無。
しかも、勾配がキツく、改良の余地がほぼない。
おまけに、困ったことに末端区間だけ切り出されてしまっている。
末端区間を生き延びさせるなら、久留里までの根元区間の基礎需要に頼った上で、観光需要を開拓する……というのがオーソドックスなやり方でしょうか。
しかしながら、久留里線でこれをやる上で問題なのは、通年で安定して集客できる観光地が見当たらないということですね。
また、主要需要地である首都圏からあまりに近すぎるというのも悪条件の一つですね。
久留里線に接続するまでのフィーダー輸送での貢献もあまり期待できない。
遠方なら自然と新幹線とか使うことになるんで、ここでの貢献で生き残るという戦略もあり得るのですが……ここではこの手が使えない。
そして、頼りたい基礎需要のある久留里までの根元区間は存廃問題からは最初から切り離されている。
JRから久留里線全体を切り離して独立させることで、全体として生き残る戦略も使えない。
久留里線はJR東日本の持ち物ですから、現在の持ち主が手放さないと言っている以上、まずは持ち主の意向が優先されなきゃいけないところがありますし。
裏を返せば、久留里までは基礎需要があるので維持する意味があるが、末端区間は安定した観光需要の上積みが見込めないから切り捨てたい、そういうJR側の意図があるからこそ、切り出されちゃってるとも言えます。
そんなわけで、どう考えてもここに関しては八方塞がりで、やりようがないな……というのが正直な感想です。
恐らく、まず間違いなく久留里から先の末端区間は鉄路として残れないでしょうね……。
記録しておきたい方は今のうちに訪問されることをお勧めします。
存廃が今のところ問題になっていない根元区間も含め、車窓はなかなか面白いところですよ。
というわけで、今日のところはこの辺で。
続きはまた。
さて、次の撮影地はどこで何を撮るのでしょうね?
よろしければ、この先もお付き合いくださいませ。
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