ダイエットと関係の深い睡眠
ダイエットというと、食事を気をつけたり、運動をすることをイメージするかもしれません。
もし「運動しなければ痩せないから」と思って睡眠時間を削って運動しなければ!と思っているとしたら、それは大きな勘違いです。
筋肉をつけるためにも、体脂肪を減らすためにも適度な睡眠が必要なんです。
睡眠とダイエット?と思う人もいるかもしれません。
そのカギを握るのが、成長ホルモンです。
成長ホルモンという言葉なので、思春期が終わったら分泌されないようなイメージがあるかもしれません。
ですが、大人になっても分泌されています。
成長ホルモンの主な働きは成長を促進することですが、
その他に、
・筋肉を作る
・肌を綺麗にする
など、日中の活動で破損した組織の修復したり、コレステロールを下げたりするなどの働きがあります。
このような働きをする成長ホルモンが、なぜダイエット関係あるのか?
睡眠中、食事によって栄養を補給することができません。
なので、まず肝臓に貯められているグリコーゲンという物質を分解して糖を生成します。
ですが、このグリコーゲンは約2時間分しかありません。
人の睡眠時間は、だいたい7〜8時間ぐらいなので、残り5〜6時間分の栄養が足りないことになります。
そこで、働くのが成長ホルモンです。
成長ホルモンが分泌されることで、
そこで、体の中に貯められている体脂肪が使われます。
そして、体脂肪を分解するために必要なのが、成長ホルモンなんです。
成長ホルモンが分泌されることで、睡眠中に体脂肪(中性脂肪)を分解して遊離脂肪酸というエネルギー源が生成されます。
これが、全身の細胞へ行き届き、栄養不足になることを防いでいるんです。
もし、睡眠不足や睡眠の質が悪かったら、成長ホルモンの分泌も悪くなり、体脂肪を分解することができません。
ちなみに、睡眠の4時間前には食事を済ませておいた方が良いと言われるのも、血糖値が高い状態で寝ると体脂肪を分解する必要がないため、成長ホルモンによる脂肪の分解が行われないからです。
なので、ダイエットをしたいと思うのであれば、睡眠がとても大切なんです。
そのためには、自律神経のバランスを整えることが必要となります。
ですが、日常生活で精神的なストレスが強いと、どうしても睡眠の質が落ちてしまいます。
そのせいで、太りやすい体質になったり、ストレスが原因で食生活が乱れたりします。
ストレス社会と言われる現在、ストレスがかからない生活を送ることが難しいかも知れません。
そもそも、ストレスとは?
次回の記事では「人はなぜストレスに苛まれるのか?」について書きたいと思います。