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Appleの〝あの時代〟を、このサービスに思い出す


最近、〝推し活〟が流行っています。しかし私はその波には乗りたくないとずっと思っていました。


というのは私自身、気に入るべきものは自力で見つける主義なので。だから、その反対に自分の気に入ったものを他人に押し付けることもしたくないと思ったのです(心理的にもおそらく逆効果、ではないかと思っています)。


しかし「最近はそうも言っていられないかな・・・」と感じるようになりました。


私の推しはずばり、コレです!

動画配信サブスクはいろいろ試して楽しんできましたが現在、常時契約にしているのはApple TV+一本だけです。


いちばんの理由は、高品質な作品が楽しめること。つぎに多言語に対応しているため、外国語を勉強している私にも有利なこと。さらには大半のコンテンツが4K画質とドルビーアトモスで鑑賞可能なのもうれしい。


もっともヒットした『テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく』


そして最後に意外な利点は、オリジナルだけで構成している分だけ現時点ではまだ作品数が少ないこと。「たくさんある方がいいのでは?」と思われますが、選択肢が多いと逆にしんどくなってしまうのです。


少ない方が観たい作品を絞りやすい。あと私の場合は根が貧乏症なので「契約期間内に一作品でも多く観ないと損だ」と思ってしまい、ものすごく忙しくなって疲れてしまうのです・・・


『モナーク』のような日本が舞台になる作品もある

よって、このサービスが自分にいちばん合っている! と感じて利用してきました。

が、ここに来て不穏な空気が。

というのは、サービス開始からもうすぐ5年が経つというのに加入者が伸びず、経費削減や他サービスとの統合が報じられてきているのです。

さらになぜか不思議なことにApple信者を自称しているひとのなかも、見向きもしない方がいるのです。もっとも製品とサービスは別ということかもしれませんが。


最近の一番人気はコレ!『窓際のスパイ』

いずれにしても利用者としては「それは困るなぁ」と考えていたとき、なんとなく「ん? 待てよ! なんだか以前にも同じ体験をしたような気が・・・」という感覚が蘇りました。そうして、やがて思い出しました。


そう! それは1990年年代。私が初めてApple製品を使い始めた頃のこと。


最初に買ったのは忘れもしないMacintosh LC520というモニター一体型パソコン。性能は今とは比較ならないくらい貧弱でしたが、私はけっこう満足して使っていました。


Macintosh LC520 私はこの新品を26万円で購入しました

しかしその頃のAppleは業界シェアが低く、ユーザーは少数派。今、iPhoneの新機種や新製品が発売されるたびに、必ずニュースになりますよね。でも当時は何が発売されてもまったく取り上げられなかったのです。


あのころはネットが普及しておらず、今ほどコンピュータの重要性がなかったからだとも言えます。が、しかしそれでもWindows95が社会現象になったことを考えると、やはりAppleの認知度は非常に低かったのです。

(ちなみにそんな時代を知っていただけに、Appleが時価総額世界ナンバー1の巨大企業になったと聞かされたときはたいへん驚かされたものです)

現在、動画配信サービスといえばNetflixにAmazon Prime Video、U-NEXTにHuluといった名前が思いつきますが、Apple TV+を挙げるひとは非常に稀でしょう。ここのところが90年代のApple製品とそっくりなのです。


そう考えるとAppleは不遇に耐えることに慣れている企業だともいえます。この精神を最後まで貫き通して、なんとか10年後くらいにはNetflixやAmazonに負けないくらいの認知度を確保してほしいもの。


そして微力ながら私も協力させていただきたいと思います。よって次回から趣向を変えまして、Apple Originals作品のなかからおもしろかった作品を紹介していきたいと思います。

#推し活
#Apple
#動画配信

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