勝てる選手とは、試合中に情報を得て、戦い方を修正できる人です。│タレブの『反脆弱性』を卓球にフル活用しよう!⑩
第4部 オプション性、技術、そして反脆さの知性
私たちは行き先を本当に理解しているのか?
旅行に行く前に、あらかじめプランを立てておくことは、大切なことです。
自分で調べて予定を組む人もいれば、ツアーに参加することでスケジュールを他人に任せる人もいます。
しかし旅行には、現地での発見があります。
あらかじめ決まったプランに縛られて、現地での発見を無視してしまうと、旅行を本当に楽しみ尽くすことはできません。
つまり、旅行を楽しみ尽くすためには、その場の気付きに対応する柔軟性が必要になります。
事前の計画も大切ですが、それがガチガチなのも考えものなのです。
そしてこれは、卓球も同じです。
試合前に、
「この試合は、下回転のサーブから攻めていこう!」
というプランを立てたとします。
しかし、いざ試合が始まれば、いろいろなことに気付きます。
「相手のツッツキが鋭くて、3球目攻撃ができない!」
「ロングサーブを出せば、繋いでくる!」
「フォア側に巻き込みサーブを出せば、フォア側に返ってくる!」
「っていうか、自分から攻めない方が勝てそう!」
など、当初のプランとは違う事実がいろいろと出てきます。
にも関わらず、あらかじめ決まったプランに縛られて、下回転サーブを出し続けて、3球目攻撃をし続けても、勝てるわけがありません。
現場でよく気付き、柔軟に軌道修正できる人が、勝てる人なのです。
なので、敏感に気付けるアンテナと、柔軟に対応するためのたくさんの技術を、練習で作り上げてください。
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