【卓球女子2019年】本当の世界ランキングをシミュレーションしてみた。
卓球の世界ランキングは、基本的には過去12ヶ月の大会の成績で決まります。
なので、2020年1月の世界ランキングは、2019年の年間成績ランキングのようなものになります。
しかしこのランキングは、多くの大会に出場している選手が有利になります。
また、弱い人に勝っていっても、強い人をなぎ倒していっても、同じ成績なら同じポイントになります。
つまり、世界ランキングは必ずしも実力を反映しているとは限りません。
日本は、この世界ランキングを元に東京五輪シングルスの代表選手を決定しました。
本当に、最強の2人を選べたんでしょうか。
本当に強い選手は誰なんでしょうか。
では、どうすれば本当の世界ランキングが分かるか。
全員で総当りのリーグ戦をやればいい!
ということで、全員によるリーグ戦をシミュレーションして、より実力を反映したランキングを作成していきます。
2019年、本当に強かった女子選手は誰なのか、勝手に決定します!
ルール
リーグ戦の【ルール】を定めました。
2019年一年間の対戦成績で、各対戦の勝敗を決定します。
獲得ゲーム数の多い方が勝利、同点の場合はそのまま引き分けにします。
対戦が無い場合は、ランキング上位選手の勝利とします。
↓ 2018年の例
では、シミュレーションスタート!
対象100選手
2020年1月の世界ランキング上位100選手を対象とします。
1回目
リーグ戦の画像がデカ過ぎて見えないので、一応画像をダウンロードできるようにしておきます。
2019年も中国をなぎ倒し続けた伊藤美誠選手でしたが、年間トータルで見ると、朱雨玲選手にしか勝てませんでした。
「中国のトップ選手一人一人に勝ち越す。」
というもう一段階上のステージに行かないといけません。
いやぁ、大変です。
でも、伊藤選手ならやってくれる気がします。
そして、平野美宇選手が石川佳純選手を抜かしました。
直接対決を平野選手が制したのが大きいですね。
格下相手の成績は2人とも素晴らしいですが、一方で中国の壁を壊すのはなかなか難しそうです。
2回目~
さて、1回目のシミュレーションで出たランキングで、もう一度シミュレーションをします。
ランキングが入れ替わったことで、対戦の無い部分の勝敗も入れ替わります。
これを、ランキングの変動が無くなるまでひたすら繰り返します。
ひたすら繰り返している様子は【別のページ】で。
最終結果
19回の計算で、順位が確定しました。
8位までを中国が独占。
伊藤選手は9位となりました。
伊藤選手は、中国の上位8選手に対して、朱雨玲選手にしか勝てていません。
しかし、全く歯が立たなかった相手も、またいません。
もう少し、あともう少しで、中国のトップ選手に勝ち越せます。
頼む!勝ってくれ!応援します!
続いては12位の平野選手。
緩急、ストレート攻撃、縦回転サーブなどといったアップデートが実を結んだのが、この好位置に繋がったのかなと思います。
シミュレーション上は、東京五輪シングルス代表に本当にふさわしいのは平野選手ということになりました。
そして注目は、早田ひな選手が石川選手を追い抜いたことです。
早田選手は、劉詩雯選手に引き分けて、平野選手に勝っています。
さらに、下位選手に対しては、田志希選手にしか負けていません。
いやぁ、早田選手強いです。
全日本も制して、ノリに乗っています。
五輪代表に選ばれるべきだと思えてしまいます。
しかし。
実は早田選手、世界ランキング100位以下の選手(劉恩寵選手、李佳炎選手、張薔選手、郭雨涵選手)に負けているんです。
つまり、このシミュレーションのルールにちょっと助けられた面もあります。
なので、早田選手の方が石川選手より上だとは一概に言えません。
また、この一年は石川選手と平野選手には大きな五輪プレッシャーがかかっていました。
他の選手にそこまでのプレッシャーは無かったはずです。
そこは考慮してあげないと、石川選手がかわいそうかなと思います。
ということで、僕は現行の世界ランキングに不満はありませんし、五輪代表も妥当だと思っています。
また、早田選手は今年、いよいよトップレベルまで来ることでしょう。
東京五輪後の勢力図がどうなるか、目が離せません!
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