相手の予想を裏切るボールを打ってください。│世阿弥の『風姿花伝』を卓球にフル活用しよう!⑥
花伝第七 別紙口伝
秘する花を知る事
卓球は、相手の予想を裏切った方が勝ちます。
相手を驚かせた方が勝ちます。
つまり卓球は、相手の予想を見抜いて違うことをすることが大切です。
裏を返せば、どんなに強いボールを打っても、それが相手の予想通りのボールであれば、簡単に返されてしまいます。
なので、ただひたすら強いボールを打とうとするのは、懸命ではありません。
卓球は、「強く打てばいい」なんていう単純なものではないのです。
ではなぜ、みんな強く打ちたがるのでしょうか。
それは、強くボールは相手を驚かせやすいからです。
強いボールが返されてしまうのは、そのコースに強いボールが来ると予測されているときだけです。
相手が間違ったコースを予測していれば、もう返球はできません。
相手がそもそもどのコースに来るのかはっきり予測できていなければ、もう返球はできません。
これが、強いボールに与えられた特権なのです。
ツッツキではこうはいきません。
予測なんてしなくても、反応で返すことができます。
「ちゃんと予測できないと返せない」
というのが、強いボールなのです。
なので、強いボールを打つことを目指すのは、正しいことです。
しかし、予測されないようにする努力は、怠ってはいけません。
自分が強く打つことだけ考えていると、いつの間にか打ち方がワンパターンになります。
強いボールが決まったパターンで来るなら、相手は簡単に予測できてしまいます。
なので、これだけは避けてください。
強く打つときは、どのコースにでも打てるような態勢をしっかり作ってください。
これによって、相手はコースを予測しづらくなります。
また、相手を見て、どのコースを待っているのかを観察するようにしてください。
これによって、相手の予測を外せるようになります。
そういったところを意識して、
「決まりやすい強打」
ができるようになってください。
⑤「入らない技術を使わない」「苦手な技術を使う」両方できますか?
⑦強い選手は、特別なことをやっているのではなく、普通のことをちょっと工夫してやっているだけです。
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