ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!
人間の思考には、システム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)の2種類があります。
システム1は、努力をほとんど要せず、自動的に働く思考です。
例えば、「2×2」という式を見ると、自動的に「4」という答えが頭に浮かびます。
そこに努力はありませんし、逆に計算を拒否することができません。
例えば、アイドルを見て「かわいい!」と思うのもシステム1ですね。
システム2は、そこにしっかり注意を向けて、頭を使って行う思考です。
例えば、「17×24」を暗算するとか、人混みの中から友達を探すとか、集中力や注意力が必要な思考がシステム2です。
さて、卓球はこの2種類の思考を両方使います。
ラリー中はシステム1で、どう打つか、どう待つかを、自動的に考えます。
ラリー間はシステム2で、次はどういうラリーをするか、熟考します。
この2種類の思考を上手く組み合わせられる人が、試合で勝てるわけです。
今回取り上げる、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』は、思考と意思決定を解き明かした本です。
卓球のための本と言って良いでしょう。
さぁ、卓球ですべき思考、すべき意思決定を知り、勝てる卓球脳を手に入れましょう!
参考文献
『ファスト&スロー 上』
『ファスト&スロー 下』
著 ダニエル・カーネマン
訳 村井章子
早川書房
①卓球で2手先を読む方法をお伝えします。
②相手の卓球をワンパターンにさせる方法をお伝えします。
③打ちミスを減らすためには、生活を改めればいいということが分かりました。
④言葉や仕草で、相手の意識は操作できます。
⑤ポジティブなときは考えない方が、ネガティブなときは考えた方が、上手くいきます。
⑥驚いたときは、卓球の成長チャンスです。
⑦試合では、出だしでいきなり本気を出すべきだということが分かりました。
⑧好調や不調に原因はありません。たまたまです。
⑨ドライブが入らないときは、威力を落としましょう。いえ、もっと落としましょう。
⑩苦手な技術にも良いところはひとつくらいあるはずです。探せ!
⑪心配する必要のないことを、心配しちゃってませんか?
⑫印象的なワンプレーは、どうしたって頭にこびりついてしまうのです。
⑬「褒めると下手になる」というのは幻想なので、どんどん褒めてあげてください。
⑭技術を身に付けるときは、あれこれ意識するより、意識を絞った方が効率的です。
⑮相手に「速い!」と思わせるために、ボールを遅くしましょう。
⑯人間は、良いときはリスクを避け、悪いときはリスクを選ぶ生き物です。
⑰「努力を止めること」がデメリットになれば、努力を継続できます。
⑱卓球も「損切り」ができないとズルズルと敗北への道を進んでしまいます。
⑲挑戦して後悔したくないなら、挑戦することを当たり前にしましょう。
⑳「あと○点取ればいい」「あと○点取られてもいい」考え方によって、戦い方は変えられます。
㉑練習の最後はいい感じで終わっておきましょう。
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