中村雄二郎の『共通感覚論』を卓球にフル活用しよう!
「共通感覚」という言葉には、2つの意味があります。
1つ目は、「五感の統合」です。
例えば、相手が下から上に強くスイングしたのを見ます。
見た瞬間に、強い上回転に吹っ飛ばされるような打球感を思い出します。
これが、視覚と触覚の統合です。
統合ができていると、ラケット面をかぶせて待ち構えることができるわけです。
2つ目は、「万人に共通する感覚」です。
「バナナは甘い」
「上回転の方が速い」
「逆横回転はフォア側に飛んでいく」
など、誰にでも当てはまる、「常識」とも言い換えられるものです。
これを知っていると、適切な返し方ができるわけです。
この「共通感覚」が、卓球の実力を決めると言っても過言ではありません。
卓球が上手くなるために、共通感覚というものを知っておくべきなのです!
参考文献
『共通感覚論』
中村雄二郎
岩波現代選書
①卓球に、ひとつの固定された正解はありません。セオリーは常に変わります。
②相手の立場になって考えれば、どう戦うべきかが見えてくるはずです。
③回転を見極めることに集中してしまうと、コースを見極めることができなくなってしまいます。
④人間は、目で見て確認したい生き物です。しかし、卓球にそんな暇はありません。
⑤卓球選手は、相手のことが見えていない限りは、無力になります。
⑥経験を積むと、相手が打ってすぐ、どこにバウンドするかが大体分かるようになります。
⑦卓球は、相手をよく視ることが重要です。まずは、手の感覚に導かれて視てください。
⑧「何回転がかかっているか」ということ自体が重要なわけではないんです。
⑨試合で自分の思い通りに戦うために必要なのは「準備」と「示唆」です。
⑩記憶力をフルに使ってください。
⑪「相手のレシーブ記憶トレーニング」をやると、3球目攻撃の精度が上がります。
⑫「技術」を身に付けるのと、「戦術」を身に付けるのには、それぞれやり方があります。
⑬効率的に上達することに一生懸命になると、心が貧しくなります。
⑭技術の数を減らすと、戦い方を考える力が養われます。
⑮よく当たり損ねるのは、ラケットが体の一部になっていないからです。
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