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自分より弱い選手の長所を見抜けるようになりましょう。│世阿弥の『風姿花伝』を卓球にフル活用しよう!③

風姿花伝第三 問答条々
第五問答(能に得手得手)

もしも下手の長所を目の当たりにしても、自分より下手な役者の芸を似せまいと思ういさかいの心があったならば、その心に縛られて、自分の欠点をも、きっと知ることはあるまい。これがすなわち、能と工夫をきわめないということなのである。

対戦相手とある程度の実力差があると、

「あっ、自分の方が強いんだな。」

と、途中で気付きます。

過去の対戦経験や、トーナメントのシード順などで、試合前からそれが分かっていることも少なくありません。

この場合は、「自分の方が強い」ということを自覚しながら戦うことになります。



ここで気をつけなければならないのは、ここで言っている「強い」「弱い」とは、

「総合的な判断」

ということです。

いろいろな技術レベルを合計した結果、自分の方が強いと判断したわけです。



つまり、相手の技術をひとつひとつ見たときに、

「相手の強い部分もいくつかはある」

ということです。

相手の方が弱いからといって、強みが無いとは限らないのです。



なので、自分の方が強いと思っても、好きな戦い方をして良いとは限りません。

むしろ、格下の相手に確実に勝つために、相手の強みを確実に見つけ出し、そこを確実に避けなければなりません。

相手の強みはツッツキなのに、下回転サーブから3球目攻撃をやろうとすれば、自滅してしまうのです。

なので、どんな相手と試合をするときも、相手を侮ることなく、相手の強みと弱みを見抜くことを習慣としてください。



そして、人の強みと弱みを見抜くことが習慣化されると、自分の強みと弱みも見えるようになってきます。

そうすれば、練習すべきことも見えてくるし、試合での戦い方も見えてきます。

ということで、いろいろな人の強みや弱みを、常に見るようにしましょう。


②どんな相手にも対応できるようにならないといけません。
④ただの練習不足を、「苦手だから」と言って正当化していませんか?

世阿弥の『風姿花伝』を卓球にフル活用しよう!

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