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ABE Chan ねる(2018/7/17)

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総理大臣の一日を追う「首相動静」から、
総理が考えた、かも知れないことを
「社長」の立場に見立ててつぶやきます。
文末に出来事と、移動マップを記載。
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社長やってると、ときどき他の会社のエライさんと会うことも多い。

いろんな会社を代表して、ウチの会社に駐在してもろてる人に会ったりとか、遠いとこにおったまま話せる「電話」なんてモンを使たりすることが多いんやけど、時には、直接訪ねたり訪ねてもろたりして、顔見ながら話することもある。

今日は、これまたすっごい離れたとこにある、EUっていうグループ会社の社長さんと会うたんや。ここのグループは、大小含めて28個もの会社をまとめてる大きい組織や。ときどき、「グループに入れてくれ」いう会社や「グループから出ていくわ」って会社があってもめてるけど、社長さん、よーまとめてるなあと感心するわ。

何を話したかっていうと、「お互いのモノのやり取りをもっと活発にしましょう」ってことや。

それぞれの会社やグループで、やっぱり得意なことと、不得意なこととがあってな。「自分の会社よりも他の会社が得意なことは、他の会社にやってもらいましょ」って確認しただけや。これだけ言うたら「当たり前やろ」ってことになるけど、これがそう単純でもないんやな。

昔、あんまり移動手段がしっかりしてなかった頃は、ウチもほとんどのことをウチの会社だけでやっててん。せやけど技術が発達して、他の会社とのやり取りが簡単にできるようになってからは、他の会社から、安かったり質が良かったりするモンが入ってき安くなる。

もちろん、モノを買う立場から考えると、「どこで作ってあろうと、エエもんが安うで欲しい」ってことで、自由に他の会社とやり取りするのに反対する必要はあらへん。

せやけど、作る立場からすると、これまでウチの会社で同じモン作ってくれてた人が突然、「こっちの方がええから、アンタんとこのモン、もういらんわ。」言われたら困ってしまう。もちろん、工夫して気に入ってもらえるモンを作れればいちばんエエけど、そう簡単にいかへんことも多い。

逆に、他の会社の人に気に入ってもらえたモンは、ウチの会社から送ってあげられるわけで、そういうモン作ってる人からみたら嬉しいわけや。
同じことしても、ウチの会社の中でも、嬉しい人と嬉しくない人が出てくるんやな。

それに、会社同士の中が悪くなったり、あっちの会社のなんかの問題で突然、なんかの品物を、「おたくには回されへんなりました」言われたら、急にその品物が手に入らへんことになってしまう。そういう心配をする人もおる訳や。

ワシらは日々、「社員のため」って思っていろんなことをやってるんやけど、同じ「社員」の中にも立場の違う人がおるから、「みんなが同じように嬉しい」ことなんか、なかなかあらへん。
そういう中で、社内の意見に配慮しながら「どんな品物にどんな制限をかけるか」いうことを決めてきてる。
このあたりのバランスは、調整が難しいんやけど、「社内にええ顔したい」ってエライさんもおる訳や。

実はな、最近、つきあいのある会社の中で、どうも「自分とこの都合」を強調する社長さんが出てきたから、ウチとEUグループさんとで、「少なくとも、ワシらの会社の間では、お互いのモノのやり取りをもっと活発にしましょう」って方向性を決めたってことやねん。

ほんなら、ホンマに暑いですけど、熱射病には気付けて、がんばりましょ。

時事ドットコム首相動静より編集しています。

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