旅は行きにくい場所ほどワクワクする
昔の自分は如何に交通時間を短縮できるか、面倒なく目的地に辿り着けるかを重視していたけど最近は面倒でも面白いルートはないか、そんな方法ばかり模索している。
しかし今は基本的に幼い子供と2人旅。
普通は逆だろwとツッコミたくなるけど
子供と共有する不自由な旅、これが中々面白い。
直近だとこの夏休みに42日間のヨーロッパ周遊をしてきた。
その場その場でルートを決めるスタイルの旅なので常にGoogleマップと睨めっこ。
最初はトルコに行ったけど、そのトルコを
イスタンブール→カッパドキア→イズミル→チェシュメ
と高速バスで横断する旅になった。
イスタンブール、カッパドキアはまだしもイズミルってどこだよ?って多くの日本人は思うはず。
私もこの旅まで聞いた事もなかった。
カッパドキアからはバスで10時間くらい。イスタンブールからカッパドキアも同じくらいかかったので中々の移動距離だと思う。
しかし冒頭の通り、わざわざ時間をかけて、わざわざ知らない街に行くのがたまらなく楽しい!
ちなみにイズミルは特に何もなかった。
イスタンブールやカッパドキアみたいに観光地化もされてなくて時計台が観光地だと出てくるくらい。
じゃあつまらなかったのか?
…と言うと全然そんな事はなくむしろ観光地化されていないトルコを垣間見る事ができて楽しかった。
あと、ホテルで娘に友達ができた。
これと言った観光はしてないのに忘れられない場所になったイズミル。
この他にもイズミル到着時タクシーでホテルに行く際知らない人と勝手にシェアさせられたり、食事中近くで発砲事件?が発生して大量の警察官がかけつける現場に遭遇したりと濃い思い出がたくさん。
でも本来の「旅の醍醐味」とはこういう事な気がする。心に残る、誰かに話したくなる思い出は素敵な写真には切り取れない瞬間にあるんだなと。
この後はイズミルを後にしてチェシュメという街に向かった。やはり日本人に馴染みのない場所で日本人というかもはやアジア人を見なかった。
遥か遠い国で周りは自分とかけ離れた容姿の人々しかいない。
しかしそれもワクワクする要因の一つになる。
チェシュメも地図の通りどう考えても日本からは行きにくい…というか行こうとする人も極めて少ない場所だと思う😅
でもこの後乗船する船のために一泊だけ宿泊の予定を組んだけど(もちろんイズミルから移動中のバスで笑)それを後悔したくらいもっと深掘りしたい街だった。
交通手段はバスだけではない、チェシュメのあとはギリシャへ。
アテネは流石に知らない人もいないだろうし、日本から渡航する人もちらほらいると思う。
しかし私は船でギリシャに入国した。
しかも船を乗り継いで。
飛行機を乗り継ぐのは慣れたけど船同士の乗り継ぎはこれか初めて!
もし興味があればこちらの記事を↑
トルコからだとアテネはイスタンブールに戻れば飛行機はもちろん高速バスで陸路で行く事も可能。当然そちらの方が楽。
しかしどうしても船で行ってみたかったんです…
この後は乗船後のラッシュでタクシーが捕まらず仕方なく徒歩で大荷物を抱えホテルに向かい、限界が来た頃ちょうどタクシーに声をかけられお願いしようとすると去って行かれたり(多分距離が近かったから)大変だった。
でも娘とへとへとになりながら約2時間歩いたのも、途中で親切な男性が自分も同じ方向だからと手伝ってくれたのも今では良い思い出。
アテネの後はアルバニア、セルビアらモンテネグロ、ハンガリー、オーストリアと3週間ほど旅が続き色々ありながらも無事帰国。
行きにくい場所ほどワクワクが止まらない。
日本からだと中々候補に上がらないような場所での発見が楽しい。
何より不自由な旅には思わぬ付加価値がつく。
読んで頂きありがとうございました。