苔に注目するようになったキッカケ
もともとお庭をみたりするのは好きだったが、特に苔に興味を持ちだしたのは、去年の梅雨時にとある場所でみつけた苔がキッカケでした。
友人宅のそばを歩いていたら、いまどき珍しいきれいな竹垣があり、その向こうのお庭には紫陽花が茂っていて、花が外からも見えるくらいの高さにまで成長していて美しい。
ぼんやりと眺めていたら、竹垣のところどころが緑色になっている。あれはいったい?と思って近寄ってみると…
竹と竹を結んでいる、麻紐の上にだけ苔が生えてる!それもフサフサ!カワイイ!それにおもしろい!黄色い、花みたいなのも出てる!
苔というのはこんなニッチなところにも生えるのか!という発見から、苔が気になりだした。
たとえば。
石神井公園にある神社の狛犬には、被毛のように苔が!
燈籠にも苔が生えてることがけっこうある。こちらは青々としてもこもこ。
こちらの石燈籠は白っぽくてフサフサ。
これらの写真を撮ったころは、苔の種類についてあまり考えたことはなかったのだが、先日たまたま見つけた文庫版の苔図鑑をきっかけに、種類も気にするようになった。
そして、最初の竹垣の麻紐の苔のことをふと思い出したのである。あれはどうなっただろう?で、再度行ってみた。
ちょうど同じくらいの時期だったからか、同じような状態で麻紐にちゃんと生えてた!
そして今回はルーペでも見てみた。iPhoneのカメラにルーペをくっつけるとマクロ撮影ができるというのを最近知った。
被写界深度が浅めなので、ピントを合わせる位置けっこうが難しいのだが…花みたいと思ったのは朔でした。
帰宅して、この写真と図鑑とを見比べていたら…どうやらこれは「サヤゴケ」ではないか。やった、種類を同定できた!
この場所には定期的に行くので、今後も季節ごとに変化を見届けて行きたい。
現状では、苔を見つけてもその場で種類がすぐにわかることはまだほとんどない。とりあえず写真に撮って、その写真を繰り返し眺め、手持ちの図鑑や本をいくつも眺めて(本によって写真の感じがけっこう違う…)、やっとわかるという感じ。道はまだまだ遠い。
つづく。