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写ルンです完全ガイド 天候・時間帯別作例等全てお見せします。

「フィルムカメラには興味があるんだけど、ハードルが高そう…。」
このように躊躇されている方は、まず最初に写ルンですで試してみる事をオススメしています。

何故なら写ルンですは難しい操作が一切不要で、というよりも何もいじる事が出来ないので非常に簡単に撮る事が出来るからです。
それでいて夜以外なら、ある程度はきちんと写ってくれます。(後で作例をお見せします)

いきなりフィルムカメラを買うよりも、まずは写ルンですで撮ってみて、本格的にフィルムカメラをやるのかどうかを決めてからフィルムカメラを買ったほうがリスクの回避にもなります。

そこで今回は写ルンですの基本的な使い方と、実際に写ルンですで写真を撮ったらどんな感じになるのか?という作例を天候や時間帯別にご紹介していこうと思います。

写ルンですは何もいじる事が出来ず、誰が撮っても同じ写りになるので、作例と同じような時間帯で撮れば大体作例通りの写真になります。

ですので非常にイメージしやすいと思います。

まずは基本情報

まず最初に写ルンですの基本的な情報からお話していきましょう。

・名称:写ルンです シンプルエース
・フィルム:ISO400→今は覚えなくてもOKです。
・レンズ焦点距離:32mm→特に覚える必要はありませんが、ざっくり言うと、スマホの一番ワイドよりちょっと狭くなったくらいの視野という意味です。
・絞り:F10→今は覚えなくてもOKです。
・シャッタースピード:140分の1→今は覚えなくてもOKです。
・フィルム枚数:27枚撮り→少ないように思えますが、最初は中々撮りきれません。今は27枚撮り1種類しかありませんが、ちょっと前までは39枚撮りというのもありました。

写ルンですの使い方

それでは写ルンですの使い方をお話していきましょう。

まず最初に↑の巻き上げレバーを止まるまで右に回します。(「ジーコジーコ」という音がします)

次に撮りたい人や物に狙いを定めて、↑のシャッターボタンを押します。(「チッ」という音がします)

以上です。

写ルンですは設定的なものは一切無く、何もいじる事が出来ません。
恐らくこの世の中で一番シンプルなカメラだと思います。

この所作を27回繰り返したら終了です。
全部撮りきると巻き上げレバーが止まらずに回りっぱなしになるので、それが終了の合図です。

フラッシュの使い方

写ルンですにはフラッシュも付いていますので、その使い方もお話しておきます。

まずフラッシュボタンを、

↑に上げます。

何秒かしたら赤いランプが点灯するので、これがフラッシュOKの合図です。


このようにフラッシュが焚かれます。


フラッシュを焚いたけどやっぱり使わないという場合はポコッと上に上がったランプの部分を押すと下に引っ込むので、これでフラッシュを解除出来ます。

決まり事

もの凄くシンプルなカメラだという事がお解り頂けたと思いますが、一応、決まり事が2つだけあります。

1.1m以上離れて撮って下さい。
2.晴れや薄曇りの昼間の屋外以外はフラッシュを焚いてください。

というものです。

写ルンですは1m以上は全てピントが合うように設計されています。

逆に1m以内だと↑の人形のようにピントが合わず、ボケた感じになってしまいます。

そしてフラッシュですが、晴れや薄曇りの屋外より暗くても、 ある程度ならフラッシュ無しでも全然写ってくれます。

というのも、写ルンですは「ネガフィルム」という種類のフィルムを使っていて、これは光を受け止める許容範囲がとても広いので、デジカメなら真っ黒になったり真っ白になってしまうような状況でも、ネガフィルムの場合はちゃんと拾ってくれる事が多々あります。

これは好みにもよるので、それを踏まえて作例を見ていただきましょう。

天候・時間帯別作例

昼間の晴れや薄曇りの屋外以外をフラッシュ無しで撮るとどんな写りになるのか?様々な天候や時間帯別に作例を載せてみました。

繰り返しになりますが、写ルンですは設定的なものは一切いじる事が出来ません。よって同じ条件なら誰が撮っても大体同じ写りになります。

1.超快晴で被写体に太陽の光が直射している

天気が良過ぎて太陽の光が直射している状態です。
写ルンです的には光が強すぎる状態で、デジカメで同じ設定にして撮ったら真っ白な写真になります。

2.普通に晴れている

これくらいの天気が写ルンです的に一番ベストな状態だと思います。
これより暗くなる場合はフラッシュを使用してくださいという事ですが、フラッシュ無しで撮ると、どんな感じの写りになるのかを見ていきましょう。

3.晴れの日の影

全然余裕ですね。

4.明るい曇り

全然大丈夫ですね。

5.暗い曇り

好みの問題だと思いますが、まだまだ大丈夫ですね。
写ルンです、そしてフィルムカメラが”エモい”と言われるゆえんはフィルム特有のザラザラ感にあります。

これは光が足りない時に出現し、むしろフラッシュを使わない事によって、このエモさを得る事ができます。

6.暗い曇りで更に影の所

この条件でもここまで写してくれる事が逆に凄いと思います。
ここくらいまでならフラッシュ無しでも何とかなりそうですが、更にもっと光の少ない条件をフラッシュ無しで撮るとどうなるかを見ていきましょう。

7.曇りの夕方で、更に影の所

ここまでくるとちょっと怪しくなってきますが、まだ何が写っているかは解りますね。

8.屋内

商店街の中で撮影しました。
屋内は光が極端に少なくなり、写ルンですで撮るには適していないのですが、ここまで写れば大したものです。

外の天気が良いので、それでこれだけ写ってくれているのでしょう。

同じ屋内でも更に光が少ないとこんな感じになります。

全体的に白いモヤみたいなものが掛かっているのがお解りになるでしょうか。これは光が足りない時に出てきます。

白いモヤが気になりますが、僕的には全然OKです。

9.夜

お祭りの時に撮ったのですが、これはさすがにアウトですね。。
もう提灯しか写ってません。

最後に つまりは夜以外ならある程度は写ってくれる

写ルンですで撮る事によって、とりあえずフィルムカメラというものを経験してみるという事が一番の目的なんですが、実はもう一つ重要な事があります。

夜以外はそれなりに写ってくれるという事は、フィルムカメラを写ルンですと同じ設定にすれば、夜以外はそれなりに写ってくれるという事です。

古いフィルムカメラだとそういう設定を自分でやらないといけないものもあり、そこがフィルムカメラのハードルを上げてしまっている要因の一つなのですが、今回写ルンですの作例をご覧頂いた通り、意外になんとかなるものだという事はお解り頂けたと思います。

そして「写ルンですでこの天候なら大体こんな写りになるな」という事を体で覚えれれば、実際にフィルムカメラで撮る時もそれを活かす事ができます。

その辺の話はまた別の記事でお話出来ればと思います。

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