ヨーロッパ旅#3 カタルーニャ音楽堂でコンサートを聴く夜
バルセロナのエルプラット空港に到着。
エアロバスで街の中心地であるカタルーニャ広場を目指す。
広場を中心にして、まわりには見どころがいっぱい。
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
計画を立てているときから気になっていたのが、カタルーニャ音楽堂。
建築を手掛けたのは、リュイス・ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)。
サクラダファミリアのガウディを教えたこともあるという、スペインのもう一人の天才建築家。
カタルーニャ音楽堂は、モンタネールの最高傑作と称されていて、世界遺産にも登録されている。
そして驚きなのが、現在もコンサートホールとして使われていること。
ならばせっかくなので音楽も聴きたい!
チケットを買う
当日のコンサートがあるのか調べてみると、どうやら毎晩なにかしらのコンサートをやってるみたい。
しかも見学だけの入場料とほぼ同じ金額。(ツアーや席にもよる)
ネットからの予約を試みるけど、登録とかちょっとめんどうだったので諦め。当日券が買えることを祈って、とにかく行ってみることに。
チケットカウンターは建物の外にあって少し分かりにくかったけど、無事に当日券を買うことができた。ちょうど20ユーロ。(約3250円)
ネットからだと手数料がのってて、窓口で直接買うほうがちょっと安かった。
しかも紙のチケットを貰えてさらに嬉しい。こういうのは記念にとっておくタイプ。
音楽堂の内観
1階はカフェテリアになっていて、たくさんの人で賑わっていて良い雰囲気。
わたしたちもお腹空いたので、サラミ盛りみたいなのを買って外のテラス席で食べた。
そろそろという時間になってチケットを見せて移動する。席に向かうまでも既に豪華なお出迎え。
階段も壁も天井も細かいところまで装飾されていて、どこを見ても綺麗!
外観も内観も至るところにお花のモチーフがたくさん散りばめられていた。
モンタネールは花模様を表現するのが得意で「花の建築家」とも呼ばれていたそう。
メインホールにたどり着くと、壮大で華やかな光景にテンションがあがる。
どんなコンサートが始まるのか全く知らないまま、ワクワク胸を膨らませて開演を待つ。
19:00 開演
暗くなり、舞台に指揮者と11人の演奏者が入ってきた。室内楽というのかしら。
後から調べてみると「コブラ(cobla)」と呼ばれるカタルーニャの伝統音楽を奏でる楽団だった。
言葉にするのが難しいけど、どれも明るい曲調で聴いていて心地よい音楽だった。
何曲目かで音楽に合わせてバレリーナが登場したり、また別の曲では民族衣装のような服を着た踊り子さんたちも出てきて驚いた。
これも後からプログラムを見てみたら「サルダーナ(sardana)」と呼ばれるカタルーニャの民族舞踊で、見ていて楽しい踊りだった。
終わったかなと思っていたら、少し休憩を挟んで第2部が始まる。次はさっきのコブラの楽団の演奏と、聖歌隊によるコーラスのコンサート。
100人くらいの聖歌隊の歌声は、遠くまで響いてすごく綺麗だった。
世界最高の会場で音楽を聴いているわたし、なんて贅沢な時間なんだろう!
拍手喝采で最後にオールキャストが登場。
毎晩どんなコンサートをやってるかは知らないけど、たまたま現地の伝統音楽が聴けて、踊りもコーラスも楽しませてもらって、わたしはまたもやラッキーだったんじゃないかと思う。
カタルーニャ音楽堂は、もともと市民のための音楽堂として建てられたそうで、現在もずっとそうであることが本当にすごいことだと思った。
世界遺産であろうが、バルセロナの人にとっては、暮らしのなかにある、気軽に音楽を聴きに行ける場所。
そして実際にこれが日常で、平日の夜の過ごし方なのかと思うと、本当におしゃれすぎる。
そんな日常に混じれて、初日から最高の夜でした。