FIRE後の海外旅行① マレーシア
私は2023年の6月末で早期退職し、丸1年経過しました。
実際には年休消化のため、2023年の5月から長期で休暇を取り、念願だった海外一人旅に出発しました。
旅行の主な目的は、世界遺産や史跡の見学と、将来の移住先の候補地を見定めるためです。
この1年で7回行った海外旅行について、順を追って書いていきたいと思います。
ANAの深夜便でクアラルンプールへ
2023年の5月は会社を退職する前でしたが、有給休暇を消化してマレーシアを1か月ほど旅行しました。
マレーシアは初めてで、時間もたっぷりあったので、いくつかの都市やリゾート地を回ってみました。
溜まっていたANAのマイルを使い、片道だけビジネスクラスを利用。
FIRE後はLCCの利用が中心になるので、最後の贅沢のつもりでした。
クアラルンプール行きの夜行便で、夕食後はフルフラットになるシートで就寝。
やはり、フルフラットシートは楽で、翌日早朝に到着した時は、ほとんど疲れはありませんでした。
マラッカへ移動
空港に到着後は、クアラルンプールの街へは寄らず、バスで直接マラッカへ移動しました。
マラッカは世界遺産の街で、町中に観光名所が点在しています。
ポルトガルやオランダ、イギリスの植民地支配を受けたので、西洋風の建物が多く、また華僑も多いので、エキゾチックな独特の雰囲気がある街でした。
街の中心のオランダ広場には、オランダ統治時代の教会や博物館があります。
街を見下ろす丘の上のセントポール寺院。
フランシスコ・ザビエルの遺体が、一時ここに安置されていたということです。
日本との関係も深く、ヤジローという薩摩出身の日本人がマラッカでザビエルと出会い、後にザビエルが日本へ布教に来るきっかけとなったそうです。
街の真ん中にはマラッカ川が流れていて、かつてはこの川の水運により町が発展したということです。
現在では、観光用の遊覧ボートが行き来しています。
夜になると川の両岸がライトアップされ、幻想的な雰囲気でした。
マラッカは海上交通の要衝として栄えた街なので、海運関係の博物館や史跡がたくさんありました。
中国の明の時代に、大艦隊を率いてインドや中東、アフリカまで遠征した鄭和もマラッカに滞在したそうで、鄭和を記念する史跡や博物館がありました。
マラッカの後は、バスでクアラルンプールへ移動。
バスターミナルは街の中心部から離れたところにあるので、電車に乗り継いでホテルまで移動しました。
クアラルンプールの街は、高架鉄道やモノレールの路線も充実していて、かなり近代的な印象でした。
クアラルンプールはそれほど歴史が古い街ではないので、史跡や歴史遺産は少ないですが、博物館や美術館が充実していました。
また、マレーシアはイスラム教の国と思っていましたが、多民族、多宗教国家で、イスラム教徒のマレー系の他に、中華系、インド系、中東系など、多くの移民が共存している国でした。
特にクアラルンプールの街は、さまざまな民族と文化が共生していて、街を歩いていても、ここはどこなのかと思うくらい多様性のある街でした。
クアラルンプール郊外のヒンドゥー教の聖地、バトゥー洞窟。
電車で30分ほどで行ける、有名な観光スポットです。
クアラルンプール滞在後は、ランカウイというビーチリゾートの島に飛行機で移動。
この島は全域がタックスフリーになっていて、町中の店が免税店になっています。
マレーシアでは高額な酒も、税金がかからないのでかなり安く、日本のビールも100円ちょっとで買うことが出来ました。
ただし、島から酒を持ち出す場合、空港などで税金分が徴収されるということです。
ランカウイはジオパークにも登録されていて、ケーブルカーで標高700メートル以上ある山に登りました。
最大傾斜が42度もあるケーブルカーで、山頂付近は岩肌が目の前に迫り怖かったです。
山頂からは島全体を一望できるということでしたが、この日は雨模様で眺望は今一つ。
山頂へ上る道路も、悪天候のため閉鎖されていて、途中で引き返してきました。
ランカウイの後は、マレーシアの北部、タイとの国境に近いジョージタウンへ移動しました。
ここは、クアラルンプールに次ぐマレーシア第2の都市圏で、ペナン島という島に歴史的な観光名所が集中している世界遺産の街です。
交通の要衝で、イギリスの支配を長く受けていたので、英国風の建物が街の北に集中していました。
地元のマレー人や、華僑も多く、様々な文化が混在する街でした。
ペナンでは、郊外のビーチリゾート、バトゥ フェリンギにも数日間滞在しました。
新型コロナの影響もあり、少し寂れていましたが、のんびりと過ごすにはちょうど良い感じでした。
初めて訪れたマレーシアの感想は、ほかのアジアの国に比べて穏やかな人が多く、のんびりと旅が出来る印象でした。
多様な民族が共生しているので、お互いあまり干渉せず、適度な距離を保っているように思われました。
また、物価が全般的に安く、食べものも美味しいものが多かったので、長期で滞在するのも良いかなと思いました。
ただ、イスラム教が多数派の国なので、お酒を飲める場所が少なく、値段が高いのもネックでした。
長期滞在、または海外移住するのであれば、ビーチリゾートで免税の島になっているランカウイが良いかなと思いました。
実現するかどうかわかりませんが、将来の移住先の候補に入れておこうと思います。
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