FIRE後の海外旅行④ ベトナム・ホイアン
ベトナム中部の古都フエの後は、もう一つの世界遺産の街、ホイアンへと向かいました。
ホイアンはダナンの少し南にあるので、フエからいったんダナンに戻りました。
行きはバンに乗って移動しましたが、帰りはベトナム統一鉄道で移動することに。
ベトナム統一鉄道は、ハノイからホーチミンまでベトナムを南北に縦断する長距離寝台列車ですが、空きがあれば短距離でも乗ることが出来ます。
長距離列車なので案の定少し遅れて到着しました。
車内は寝台車仕様で、寝台を座席代わりに使用するので、広々としていて乗り心地は悪くありませんでした。
ダナンからホイアンまでは40キロほど離れていて、シャトルバスなども出ていますが、ネットで予約した車で移動することにしました。
ホイアンまでは海沿いの道路を通り、一時間ほどで到着。
旧市街にある小さめのホテルに泊まったので、市内観光には便利でした。
ホイアンは、かつて海上交易で栄えた街で、街の中心を流れるトゥボン川の両岸に旧市街が広がっています。
夕方になると、トゥボン川の観光用のボートが続々と集まって来ました。
観光名所は街の中心部の旧市街に集中しているので、歩いてのんびりと観光できます。
かつては、中国や日本とも盛んに交易していた街で、中華風の建物や、日本人が残した歴史遺産もありました。
かつて日本人がたくさん住んでいた日本街もあったそうで、来遠橋(日本橋)という、当時住んでいた日本人が作られた橋がありました。
ただ、この時は大規模修理中で、仮囲いの屋根がかかっていて全体像は見ることが出来ませんでした。
世界遺産となっている旧市街は、カフェやレストランやお土産屋がたくさん並び、観光客で溢れかえっていました。
かつて日本と交易していて、長崎から贈られた御朱印船のレプリカも展示されていました。
街の中心部を流れるトゥボン川は、夜になるとライトアップされ、たくさんのボートが観光客を乗せて行き交っていました。
また、ホイアンはランタン(提灯)が有名だそうで、街のあちこちにランタンが飾り付けられ、夜になると幻想的に灯っていました。
観光用のボートも、夜になるとランタンが灯ります。
滞在2日目は少し郊外へ遠出して、バンブーバスケットボートに乗りに行きました。
ホイアンから車で20分ほどの場所にある村で、竹のかごで出来た小舟、バンブーバスケットボートに乗り、水路をめぐるツアーです。
昔は、地元の漁師がこのボートに乗って魚を捕っていたそうですが、現在はすっかり観光地化しています。
韓国人の観光客が多いためか、一昔前にはやった「カンナム・スタイル」の音楽に合わせ、バンブーバスケットボートをぐるぐる回すパフォーマンスをしていました。
ホイアン滞在3日目には、ホテルで自転車を借りてビーチの方に行ってみました。
ホイアンの旧市街から5キロほど離れた海沿いにはたくさんのビーチがあり、きれいな白砂が広がっていました。
暑い季節で日差しが強かったですが、はるか遠くまできれいな海を見渡せてとても良い景色でした。
ホイアンは歴史の古い街で、伝統的な料理もたくさんあるグルメの街でした。
ホワイトローズという名前の、ワンタンのような米粉で作られた生地の上に、海老のすり身や揚げたニンニクが添えられている名物料理をいただきました。
ホイアンの井戸水を使用した特殊な製法で作っているので、この町でしか食べられない珍しい料理だそうです。
また、カオラウという、うどんのようなコシが強い麺料理もホイアンの名物ということです。
具は店によっても多少異なりますが、主には豚肉、揚げたライスペーパー、野菜、香草が入っていました。
一説には、日本からの移住者が、伊勢うどんの製法を伝えたと言われているそうで、日本人の口にも合う懐かしい味でした。
また、揚げワンタンも名物ということで、レストランでセットメニューを頼むと、大体どこの店でも付いてきます。
一緒に付いてくる特製スープに付けて食べると、カリッと甘酸っぱく、とても美味しかったです。
ベトナムの良いところは、食や飲酒のタブーが無いので、料理もお酒もバリエーションが豊富なことです。
ホイアンでは、地元のラルーというビールと、南部のビア・サイゴンが多く飲まれていました。
世界遺産の古い街並みを眺めながら、美味しい料理とビールを飲むのは最高でした。
ベトナム中部のダナン、フエ、ホイアンの旅は、ハノイやホーチミンなどの大都市とはまた一味違いとても楽しかったです。
特に、きれいな海が近くにあるダナンやホイアンには、またのんびりと長期滞在してみたいと思いました。